今だから見えてきたこと、わかること。
医療系人材紹介エージェントとして、
10年以上医療業界に在籍。
リーマンショック、
倒産、事業売却等も経験し、
しぶとくまだこの業界におります(^-^)。
医療系人材紹介エージェントあるあるですが、
医療業界でエージェントやっている人たちは、
会社は変わるけど、この業界に残る傾向があります。
どうしてか?
私の場合は、
いつも前向きな医療人としての
医師・看護師・理学療法士の皆さんと
接しているのが楽しかったから。
それに尽きると思います。
そりゃまあ、仕事なので、
楽しいばかりではありません。
それを差し引いても、
日々、前を向いて進んでいる方々と
お目にかかるとパワーを貰えるので、
しぶとく、この医療業界で
エージェントをしております。
で、最近、思うのは、
10年以上在籍しているから
見えること、わかること、
実感していることがあります。
■ マッチングという考え方はしない。
“しぶとく医療業界におります”
というフレーズから、
想像して下さった方もいるかと思いますが、
私は、何度か転職しています(^-^)。
転職が“悪”( ̄д ̄)という考え方は
既に私の中にはありません(笑)
自分がやりたい事を
知らず知らずに追求してきた結果、
“今”に繋がっていると、
自信を持って言えます( *´艸`)
そして、私が所属してきた会社は、
マッチングという考え方は
しませんでした。
ブログでも何度も書いておりますが、
一番影響を与えてくれた会社があります。
口を酸っぱくして、
呪文の様に言われたのは
“誠意”を持って、
人にも、医療機関にも対応しなさい。
この精神が、
現在のDEPOCの紹介業にも
繋がっています。
ぶっちゃけてしまいますと
大手紹介会社と呼ばれる処には、
ご縁がなかったので、
今にして思えば、
それが良かったんだと思います。
大手紹介会社さんの場合
医師・看護師の皆さんから希望条件等をヒアリングし、
医療機関からお預かりしている条件面と照合し、
機械的にあてはめるやり方が主流と伺っています。
この作業的な工程を、
“マッチング”と
私は認識しています。
人の人生がかかっている場面を
機械的にしている処に
私の中で???が点滅します。
医療機関の担当者でも
“マッチングお願いね”とか
平気で使っている人もいますから、
そんなに目くじらたてることもないかと
最近思っています。
思ってますが、
マッチングという言葉も考え方も
これからもしないと思います(笑)。
■ ご縁を繋ぐという考え方。
では、どんな考え方をして
転職のお手伝いをしているのか?
人材と医療機関の
ご縁を繋ぐという考え方で
紹介業をしています。
医療従事者からの相談があれば、
まず、お話を伺う為に
お目にかかります。
お目にかかってから、
色々な話を伺います。
例えば
医師であれば、
どうして医師を目指されたのか?
看護師であれば、
どうして看護師を目指したのか?
そこから、今どんなことを思っているのか?
どうしていきたいのか?
そんな事を伺いながら、
転職した方がよいのか?
留まった方が良いのか?
エージェントとして
今までお手伝いしてきた方の
例をあげながら、お話をさせて頂きます。
自分が、どうしたいのか?
ここを考えて頂く機会を持つ為、
面談で話したことを持ち帰って頂き、
転職をするのか?しないのか?
を、求職者に判断して頂きます。
そして、転職をする!と決めた方には、
その方が働きやすいと思って頂ける様な
医療機関をご紹介します。
大手紹介会社さんの様に、
機械的に抽出した医療機関を
複数提案するのではなく、
その方が働きやすいと感じる要素がある医療機関を、
求職者の目線になり、見つけてだしていきます。
勿論、その過程で、
医療機関に足を運び
担当者とお話させて頂き、
医療機関が取り組んでいること、
働いている人の雰囲気、
人材が入職した後も、
医療機関担当者と私どもDEPOCで
フォローアップが出来る関係性を築けるか?等を
総合的に判断していきます。
ここまで読んで頂き、
まどろっこしいな~と思われた方は
大手紹介会社さんに相談して頂ければ幸いです。
ここまでするので、
私はマッチングと云い方を好まず、
ご縁を繋ぐという言い方をし、
人材紹介業に携わっています。
PexelsのTodd Trapaniによる写真
■ 今だから見えてきたこと、わかること。
10年以上、エージェント業をしてきて
やっと、医師・看護師・医療従事者の
皆さんの転職に対する想いを、真の意味で、
受け入れることが出来る様になったなと感じています。
転職を希望する方が、どうしたいのか?
ここを肝に考え、
ご縁を繋いでいく行動を
していくのは変わりません。
変わりませんが、
私ども色々な方の転職に携わり、
経験値を持っています。
その経験値から、
転職者の希望する方向で動いていくと、
あまりよろしくない結果がでる
可能性も予測できます。
そんなときは、
以前携わったケースということで
事例をお話させて頂くこともあります。
事例なので、
今回の転職者にはあてはまらないかもしれない、
が、以前と同じ様な懸念材料がある。
であるならば、やはりお伝えし、
回避した方が良いのではないか?
そう、エージェントとして判断し、
お伝えします。
お伝えした結果、
御本人がやはり当初の方向で進みたい!
という事であれば、それを受け入れます。
エージェントの経験値を笠に着て、
転職者の想いを無視して、
説得を試みようとしたこともあります。
それが転職者にとって良い行動だと、
自分を正当化する私がいました。
今振り返ると、
傲慢極まりない行為だったと反省しています。
転職者の人生は、
転職者のもの。
色々な方の転職に携わり、
入職した後の皆さんを見てきた結果、
云えることがあります。
自分が決めた事であれば、
何があっても、
自分で折り合いをつけて前に進めています。
だからこそ、
転職者の想いを
受け入れることが出来る様になりました。
私たちエージェントは、
転職者の希望をきき、
心地よく働ける場所、
環境にお連れします。
お連れした後もフォローアップします。
ですが、私たちが入っていける
範囲は限られています。
転職者ご自身で踏ん張ることが
必要なことがでてくるかもしれない。
自分で方向性を決めていれば、
何があろうと踏ん張れます。
そういう方を見てきています。
であるならば、
転職者が決めた方向性で話を進め、
応援団として寄り添うことも
エージェントの仕事の一つです。
エージェント業を10年以上経験してきて、
転職者の想いを真の意味で受け止め、
受け入れられる領域に、
踏み込むことが出来つつあるのかな?と
最近思っています。
こんなエージェントでよろしければ、
ご連絡お待ちしております!
この記事が参加している募集
医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。