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短歌五首 ~ 花を詠む

我々は花を見ている
花たちは
ずっとずっと空を見ている

そのままの姿で枯れる紫陽花は
咲いた証を
堂々残し

バラ好きはバラに刺されず
刺されても
バラ好きだから痛く感じず

悠然と
我もなりたし花のごと
物言わずとも人を励ます

花を見て
今日がやさしくなっていく
明日も花を見ようと思う


あの人の言葉
五七五七七という型があることで、そこに身を委ねて、自由に言葉を探してくれば、型がなんとかしてくれるっていう安心感のようなものがある。
俵万智(歌人・エッセイスト)
 

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