短歌三首 ～ 花を詠む

寂しさの
増す庭に咲くツワブキに
冬を迎える心安らぐ

女郎花おみなえし
その名が徒あだに
誰にでも靡なびきはしない気高き美人

こっそりと
きれいに咲いた姫百合ひめゆりは
たぶんあなたの心と同じ
　

短歌の学習【備忘録】
　五音または七音に収まらない言葉を、句をまたいで収める「句またがり」や、一つの句の中で一度言葉が切れる「句割れ」は、上手く使うと印象的な歌になる。
～『知識ゼロからの短歌入門』（幻冬舎）から