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産業医のカウンセリングを受けました

こんにちは。職場の人間関係に悩み心を病んでしまい、産業医のカウンセリングを受けました。社員用の掲示板のようなもので探してみたら、予約できて受けたので今回はその話をしようと思います。

カウンセリングを受ける前

正直な所、カウンセリングに受ける前はあまり期待していませんでした。前回行った心療内科ではかなり嫌な思いをしたし、産業医も同じようなものだろうと考えていました。(前回の記事で心療内科について書いています↓)

予約のメールを打ってから受けるまで約3週間かかりました。理由は「空きがないから」。その理由を見た時に、産業医に助けを求める時点でかなりギリギリなのに…と不信感を募らせたのを覚えています。これは医者の方の問題ではなく、会社の整備の問題かもしれません。でも、自分としては今すぐにでも助けがほしいのに、とかなりがっかりしました。それでも予定の日に受けることにしたのは、「諦めたかったから」です。

GAFAに入社できたときはすごく嬉しかった。周りも褒めてくれた。ここで輝けると信じていました。でも、実際には人間関係で追い詰められ仕事もまともにできているのか怪しいくらい、心身ともにボロボロ。「早く楽になりたい。早くこの状況から逃げたい。」としか考えられませんでした。休職するか辞めよう、と決めました。

社内で異動する道もあるけど、上手く決まったとしても時間がかかりすぎます。色々と上司と話して、異動を決めて、異動する-上手くいっても数か月はかかります。その間、今の状態で仕事をし続けられるとは思えなかったのです。退職や休職なら最短で逃げることができます。正直、もうどっちでも良かったのですが、一度休職したいと上司に伝えてみて無理そうなら退職にしようと思っていました。

特に心療内科で嫌な思いをしてからは、もう何かがこの状況を改善できること等ないのだ、と思ってしまいました。唯一心に引っかかったのは、今までキャリアを苦労して積み上げてきたのにここで崩してしまうのではという過去の自分の努力への申し訳なさです。

産業医とのカウンセリングを1回だけ受けて、きっとまた嫌な思いをする。でも、それで逆に吹っ切れる。過去の自分には申し訳ないけど、ここで休職するか辞めて仕事から逃げる気でした。暫く無職状態になるつもりでした。その後、もう前のようにバリバリ働けなくても、もうどうでもいいという気分でした。状況を改善するためにやることはやった、でもダメだったんだ、という納得感が欲しかったんです。

カウンセリングは衝撃的だった

産業医とのカウンセリングは人生初です。どういう形式なのかすら想像がついていませんでした。1時間、1人の先生とじっくり話す時間として設けられました。内容は…衝撃的に良かったです。

先生は私の話をゆっくりと聞いてくれました。その間、柔和な微笑みを浮かべて相槌を打ってくれました。話が終わった後、「頑張っていますね」「あなたが優しいから今回傷ついてしまったのですね」「あなたは難しい人達とも上手くやろうと良い方法を今まで取ってきたと思いますよ」など優しい言葉を多くかけてくれました。

また、対処法もいくつか教えてくれました。きつい言葉に対して全力で受け止める必要はない、仕事にてついて考える比率を減らす、趣味を見つけて没頭する、体が疲れるとネガティブになるからたっぷり睡眠をとる、など。そして、人間関係が辛いからといって、その場所から逃げることは悪いことではないとも言ってくれました。私はどこかで、人間関係で悩み休職か退職しようと考えている自分を弱い人間だと考えていました。苦労してGAFAに入ったのに、踏ん張れない人間だと。

でも、先生は世間には圧倒的に一緒に仕事をするのが難しい人間がいることを説明してくれました。幼少期からパーソナリティに問題がある場合は大人になってから改善が難しい。そして、極端に攻撃的な人もいる、と教えてくれました。私が休職や退職という道を選んだとしても、間違いではないけど一部の人間の問題であれば少し時間がかかっても、異動の道も頑張って考えてみてはとアドバイスをもらいました。GAFAに入るまで努力を重ねたこともカウンセリングの中で話していたので、その経験を考えた時にもったいないのではという話でした。

そして、心療内科の話もしました。先生は一言、「心療内科も所詮は医者。実力はピンキリ。1か所で嫌な思いをしても、心療内科の先生全員がそのような人ではないと知ってほしい。」と言われました。心療内科での嫌な経験が和らいだ気がしました。

1時間、穏やかな時間があっという間に過ぎました。

カウンセリング後の変化

カウンセリングによって急激に心身ともに状態が良くなったわけではないのですが、「今の私の状態を肯定してくれ、アドバイスをもらえた」ことで心が若干軽くなりました。自分ではどうしようもなかった、相手が一緒に仕事をするには難しい人だった、と割り切れたことが大きかったかもしれません。全力でこの状況から逃げようという気持ちにもなりました。

私はカウンセリングの後に休職か退職するつもりでしたが、逃げる方法に少し迷いが出てきました。先生と話して肯定されたことで社内で異動するということが頭に浮かびました。私はカウンセリング前は疲れ切っていて、1日も早く逃げたい、投げ出したい、仕事から離れたいという思いに頭を支配されていました。でも、過去の努力をすべてなげうっていいのか?たかが数人の難しい人間のせいで自分のキャリアを捨てることが正解なのか?と思ってきました。

休職しても、復活して再び輝く人がいます。退職して無職になっても、違う会社で輝く人もいます。でも、自分はそうなれない気がしたのです。今までずっと全力で走ってきたので、一度止まってしまったらもう前のようには戻れない気がしていました。そこそこ貯金もあるし、投資でもある程度稼げるし。デイトレして食いつないでいくかな…とすら考えていました。

でも、カウンセリングで少し再考する気になりました。

カウンセリングは2回目を予約しました。

GAFAに入る前は心を病んで心療内科に行ったり、カウンセリングを受ける自分は想像できませんでした。仕事をしている間に訳もなく涙がぼたぼたこぼれて、パソコンの画面がみえなくなる自分も予期してませんでした。

これも人生の中の折り返しのポイントなのかもしれません。

カウンセリングで良い方向に自分を持っていけることを信じて、あとちょっとだけ頑張ってみようと思います。


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