旅立ち

新しい世界がみたい

次の世界が知りたい

もっともっと

どこまでも行きたい

やり場もないまま

夜空を見つめる

地球を飛び出し

星の向こう

銀河を超えて

星雲を横目に見て

彗星を見送り

どこまでも進む

進む進む

どんどん進む

ずんずん進む

真っ直ぐなのか

曲がっているのかさえ

分からないまま

振り返らずに進む

どこまでもどこまでも進む

宇宙の果ては

まだ遠いのか

星々のなか

どこまでも進んでいく

と

何かが見えてきた

星じゃない

小さい小さい何かが

近づくと

ぼくの後ろ姿だった

行きたい思いを

持っていさえすれば

この胸の奥から

湧きだすものを

持っていさえすれば

ぼくの後ろ姿が語っている

ぼくの中の宇宙を語っている