ペンシルママの本棚~カサブランカ~
ペンシルママです。今日はペンシルママが1番好きな映画について書きます。それは「カサブランカ」(1942年)です。かなり古い映画なので、モノクロ映画です。ペンシルママは当初この映画を語学学習教材として見始めました。その本では、映画の映像と音声をダウンロードしてスマートフォンに入れることが出来たので、時間を見つけては映画を見ていましたが、やはり映画のスクリプトがあった方が良いと思い、スクリプトの本も購入したのです。
映画で英語学習のメリットは、「その作品が気に入っていれば、その作品を何度も繰り返し見ることが出来る」というところでしょうか。飽きずに何度も見られるというのは学習する上でとても大事なことだと思います。
ペンシルママは幸いこの作品を非常に気に入り、人生で1番観た作品となりました。おそらくこれ以上に何度も見る作品にはもう出会わないのではないかと思います。この映画の魅力をペンシルママの視点で書きたいと思います。
1つ目は登場人物が多国籍で、様々な人種の話す英語を聞けるということです。主人公のリックはアメリカ出身でとても聞き取りやすいアメリカンイングリッシュです。ルイという警視総監はイギリス英語。この二人はとてもきれいで聞きやすい英語を話します。黒人のピアノ弾きサムは、なまりが入った英語を話します。1番ペンシルママが聞き取りにくかったのは、シュトラッサー少佐というドイツ人の話す英語です。
現実でも様々な国の人が他に母国語を持ちながらも英語を話す訳ですから、そういった人たちの英語を聞けるのはとても魅力的に感じました。日本人の私達も、アメリカ人やイギリス人のようなきれいなネイティブ発音を目指さなくて良いのではないかと思いました。
2つ目は登場人物がとても魅力的です。
リックは皮肉屋ですが、過去に大失恋をして心に傷を抱えています。しかし、本当は人情家であり、心優しい人なのです。まだ新婚でブルガリアからアメリカへ亡命するために逃げてきた若妻がリックに相談を持ち掛けるシーンがあります。若妻は、アメリカへの出国ビザとの交換にルノー警視総監から取引を持ち掛けられていました。そして夫とアメリカへ亡命するために、ルノーとの取引に応じようか迷っていました。それでルノーが約束を守ってくれるかリックに尋ねたのです。リックがどのように彼女を助けたかは是非映画で見ていただきたいのですが、リックの本当の人柄を知ることができる素敵な話です。
他にも反ナチ運動のリーダーであるラズロの果敢で一途な姿勢に惚れ惚れしますし、ピアノ弾きのサムの歌とピアノ、音楽も素晴らしです。イルザのファッションも古さを感じさせない洗練した雰囲気がありますし、ただただ美しいです。個人的にはリックのお店で働くウエイターたちもいい味を出していて好きです。
3つ目はセリフがとても良いです。「アメリカ映画の名セリフベスト100(2005年)で2つも賞を取っているほどなので、素人感覚でも良いセリフだなあと思う場面がいくつもあります。それも中学生くらいで習う簡単な構文で構成された英文が多いので、難しすぎません。日常会話が、頻繁に使われる簡単な英文で構成されていると実感できる映画でもあります。
【ペンシルママお気に入りのセリフ集】
①リックとイボンヌとの会話
Where were you last night?(昨日の夜はどこにいたの?)
That's so long ago, I don't remenber.(そんな昔のことは覚えていない。)
Will I see you tonight?(今夜は会える?)
I never make plans that far ahead.(そんな先のことは分からない。)
クールでカッコよいリックのセリフです。しかし、このセリフはかつての恋人イルザとの回想シーンで、リックがイルザにプロポーズした際に、やんわりと否定をほのめかされたことから、このようなセリフにつながっているように推測されます。
②イルザがピアノ弾きのサムに昔の思い出「時の過ぎゆくまま」にをかけてとお願いするシーン
Play it Sam.(あれを弾いて)
Play”As Time Goes By".(時の過ぎゆくまま」を。)
この後サムが渋々歌って弾いてくれる「時の過ぎゆくまま」がとても好きです(*'ω'*)
③リックとイルザの回想シーンでリックがイルザにいうセリフ
Here's looking at you,kid.(君の瞳に乾杯)
④イルザを夫のラズロと共にアメリカへ行かせる決意をしたリック。ためらうイルザにリックが言うセリフ
We'll always have Paris.(俺達にはいつもパリの思い出がある。)
⑤リックとルイは友情を語り闇の中に消えていくシーン
Louis,I think this is the beginning of a beautihul friendship.(ルイ、これが美しい友情の始まりだ。)
最後にあらすじを
リックはサムと共にかつての恋人イルザと分かれ、ドイツ軍を逃れてパリからカサブランカへやって来た。今は人気なカフェの経営者をしている。
そこへかつての恋人イルザが、反ナチ運動家のリーダーであり、リックも心動かされた人の一人であるヴィクター・ラズロと共にカフェへやってきた。動揺してかつての幸せなパリでのイルザと共に過ごした時間を思い出すリック。なんとイルザはラズロの妻だった。ラズロとイルザはナチを逃れてカサブランカへ来た。ここでアメリカ行きの飛行機に乗れる通行証を受け取る予定だったのだ。しかし、ラズロに通行証を渡すはずだったウガーテは死に、今や通行証はリックの手に・・。
さて、リックとイルザはどうなる・・ラズロは無事アメリカへ行けるのか・・。
続きは是非映画を見てお楽しみください(*'ω'*)