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いつでも食べたい、素朴だけど贅沢なおやつ「焼き栗」
子どもの頃のおやつにたまに栗が出ました。
栗剥き器を殻にさして、ひびを入れ、そこから指で皮をむいていきました。ひとつひとつ食べるのに時間がかかりました。
無心になって栗の殻をむいて、口に運ぶ作業を繰り返していました。
娘が生まれてから私は、「娘が小さいうちは、なるべくおやつを市販品に頼らず過ごしたい」(砂糖入りのお菓子に頼りたくない)という欲求が芽生えました。
その為よく多用した食材は、栗、さつまいも、かぼちゃでした。
栗はパック入りの甘栗をよく食べさせました。よく買い物に行くお店に、期間限定で京都のお店が焼き栗を販売していました。そのお店が来たときは、焼き栗を買っていました。
パック入りのものとは違う、殻付きの栗。自分で向いて食べる楽しさもありますし、甘みやホッコリ感も違います。
小さい頃から栗を食べていたので、栗は小学生になった娘にとっては今でも大好きなおやつです。
実際に京都に行った時に、必ず買うのが「京丹波」の「焼きぽん」という焼き栗です。
京都錦市場に本店を構えているそうですが、あちこち観光地で見かけました。
このお店を見かけた時は必ず買ってしまうのです。
栗の皮は手で向けるようになっています。そして栗の実がとても大粒なのです。自然な甘みが感じられ、さつまいものような感じもします。
娘と伏見稲荷を参拝&トレッキングした後、このお店の屋台を見つけ購入しました。
2人とも疲れていたので、帰りの電車を待つ間手で皮をむいて、いくつか食べてしまいました。
買ってすぐに食べられるところが良いですね(*'ω'*)
栗と言えばフランスでも焼き栗の屋台があるようですね。
コミックス「のだめカンタービレ」のパリ編で、のだめが屋台で栗を買うシーンが描かれていました。
昨秋に、バルセロナに行きました。そこには大きくて有名なサンジョセップ市場(メルカード)があります。そこでも焼き栗を食べられるらしいと聞いたので、その市場に行ったら必ず焼き栗を買おうと思っていました。
スペイン語で「焼き栗をください」と会話のやりとりを想定したロールプレイングもしていました(笑)
しかし、残念なことに、探しても探しても焼き栗のお店は見当たりません。
フルーツを売っていた店主に、「焼き栗はどこにあるか」と尋ねると、焼き栗は12月だと言われました。私たちが訪れた9月下旬はまったく焼き栗は売られていませんでした。冬だけの風物詩だったのですね。
娘が幼稚園の頃に関東に引っ越してきました。
しかし私たちの行動範囲では、こちらに来てから、めったに焼き栗のお店を見かけなくなりました。
「焼き栗食べたいね」と娘と話していました。
そのうち東京メトロの駅の改札内で、焼き栗を売っているお店があることに気づきました。
その場所は、色々なお店が入れ代わり立ち代わり、期間限定で出店しているので、いつでもそこで売られているわけではありません。
「HISAYA」というお店です。
こちらも京都の清水寺参道から発祥した焼き栗専門店のようです。
こちらの焼き栗も実が大きくて、皮に切り込みが入っているので手で向いて食べられます。
ほくほくした甘みが口いっぱいに広がりました。
焼き栗以外にも、モンブランや大福、デニッシュパンなど色々取り扱いがあありました。こちらも美味しそうです♡
調べてみると、新宿や池袋、東京ソラマチなど、いくつかの大きな駅や商業施設には、常設店もあるようです。
焼き栗って素朴だけど味わい深いです。
いつも買えるものではないですが、その分買えた時は貴重です。
一粒一粒大事に食べます。
娘が大きくなって、これからどんどん色んな食べ物に出会うと思いますが、
ずっと栗が好きでいてくれたらいいなあ。
素朴な甘みを感じられるといいと思う。
そして幼い頃、母と一緒によく栗を食べたという思い出が残ってくれたら
娘も娘の子どもに栗を食べさせてあげたら嬉しい。
私もいつかおばあちゃんになれたら、やっぱり孫にも栗を食べさせてあげたいと思うのです。