「待てない日々」だからこそ、根底からしっかり休む。
私が今年から加入しているライティングを学ぶオンラインコニュニティ・sentenceでは、毎月メンバーがnoteを更新している。
今月のテーマは、「休み方」。
ライティングを学び合う会員コミュニティ「sentence」のメンバーが、月ごとのテーマに沿ってマガジン「gate, by sentence」を更新していきます。
3月のテーマは『あなたの「休み方」について』です。
これは…完全に、私のためのテーマ……!!
というわけで、今回は『私の「休み方」について』書いていく。
「休むこと」は難しい。
私は、大学時代には休学と引きこもりを経験した。
前職では休職→復職→休職を経験した 。
現在は個人サイト「オイトマ(=お休み)を頂戴します。」を運営しているし、最近は隠居中の彼氏と一緒に「まわりみち」という休憩サービスを始めた。
まさに、休憩人間。
休憩のプロフェッショナル。
全方位における休憩を網羅。
とまでは行かないが、「休み方」に関してはこれまで相当な試行錯誤を繰り返してきた。
なぜなら、「休むこと」は実はとても難しいことだから。
待てない生活
私たちにとって、いつから休むことが難しくなったのかだろうか。
遡ってみると、その大きな要因の一つにインターネットとSNSの浸透が挙げられると思う。
私は大学生だった頃のある日、突然世界が怖くなった。
この世のすべては私の敵で、人間全員に嫌われていると思い込み、
そこから約半年間はまるまる引きこもった。
人からの連絡を見るのも怖くて、すべてのSNSアプリを消していた。
なぜ私がそれほどまでに追い込まれたのか。
その一因に挙げられるのが、インターネットとSNS。
やり取りは基本的に即レス即対応を求められる。
いつでもオンライン上で繋がっていられることを求められる。
返信がないと催促される。
そんな「待てない生活」に疲弊していたのだろう。
待てないのは、相手だけではない。
私自身も待てなくなっていた。
連絡が取れる状態が当たり前で、相手からのレスが遅いとイライラしていた。
物事が進まないことに対する疲弊感は溜まる一方だった。
きっと私たちは、互いに待てない・待たない時間軸に生きるようになった。
結果、私たちの恐らく大半の人は、疲弊している。(自身の疲弊に気付いていない人も含め)。
それに気付いてから、私は「待たせても大丈夫」な生活を送るようになった。
意識的なデジタルデトックス
「待たせても大丈夫」な生活とは、簡単に言えば、「即レスを求められない時間を、意識的に設ける生活」のこと。
私は現在フリーでライターをしている。
連絡がつかない時間を明示しておけば、納期までに原稿が上がれば問題ない場合もある。
そういう時は自分の中でデジタルデトックスの時間を決め、「この時間は連絡がつきません」と伝えておく。
それだけで、相手は待たせても大丈夫かつ不安を抱かずに居てくれる。
これが出来るようになってから、私自身も「待っても大丈夫」になった。
お相手からの返信がすぐに来ることを求めなくなった。(勿論場面にはよるが)
そこに対して自分の意識を回して、ストレスを抱くこともなくなった。
意識的に設けたデジタルデトックスの時間は、私に「待つ」行為を思い出させてくれたのだ。
本来の休憩時間。
デジタルデトックスの時間を設けるようになってからは、本当の意味での「休憩」を手に入れたような感覚がある。
どんなに趣味があっても、その時間に没頭できなければ趣味によるリフレッシュ効果も半減してしまう。
読書の時間に通知が来れば、一気に現実世界に呼び戻されるし、
アロマで良い気分のところに仕事の催促が来たら一気に辛い思いになるし、
外出中に仕事の電話がかかってきてしまっては行動を一時止めざるを得ない。
これらは、そもそもPCもスマホも手元にない状態を作り出すことによって、解消された。
まさしくデジタルデトックスの効果てきめん。
まずはデジタルデトックスから
私たちが休む方法は、いくらでも挙げられる。
でも、仕事に追われている私たちにとって、一番大事なのはまずは休める環境作りをすること。
ここの基盤が出来ていないと、"とりあえず"休んでも心の底から休むことは出来ない。
まずはデジタルデトックスを、日常の中に取り入れよう。
その先に、私たちが本当に休める時間が待っている。
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- - - 意識的なおやすみを - - -
冒頭にも書いたが、とは言え休むのは難しい。
意識的に休む方法として、私と彼氏が始めたのが、twitterハッシュタグの活用。
「#今日のひとやすみ」と付けて、自分のおやすみタイムについてツイートしている。
ありがたいことに、最近は他の方にもお使いいただけており、みんながどんな風におやすみしているのかを知る場にもなっている。
私ももっと積極的におやすみしていこうと、日々「休憩」に対する意識が強まっている。
あなたもぜひ、一緒に「ひとやすみ」をしませんか?