仕事の暗黙知の崩壊と仕事の評価
テレワークの普及と、副業の急拡大。職場では飲み会の廃止、出張や転勤の廃止など、さまざまな雇用関係の中身が大きく変化しました。
これらの変化は、次の形が明示されることなく、急激な変化の中で、よくわからないままに、現場対応の延長と政府の方針転換を受け入れる形で、急速に進みました。
これらの変化と共に、仕事の進め方とか、キャリア構築の方法とか、ワークライフバランスの取り方とか、さまざまなノウハウとか暗黙知の世界も変わったはずです。けれど、それらに言及する間も無く、変化が定着しつつあるのが今の状況と思います。
となると、想像される近未来の職場では、個人の評価軸が大きくぶれて、まとまらない事態が生じているのではないでしょうか。もともとジョブ型雇用ではなく、メンバーシップ型の雇用形態の中、特に仕事に向き合う姿勢とか、チームメンバーとの協調とかリーダシップとか、一体どうやって評価したらいいのか、日々の業務からは、「見えない」のが今の特徴ではないでしょうか。
そんな中、危惧されるのは、評価されるべき人が評価されず、モチベーションが急激に落ちたり、悩んでしまったりするケースが急増するのではということです。
そんな時は、ぜひ、今の職場の人間関係の外に、オンラインでも昔の同級生でも、昔の同僚でも、キャリアについて本音で話できる関係を育んでいくことがいいのではと思います。
いずれ遠くない未来には、今の組織とは違うところで働いたり、フリーランスになったり、全く新しい組織の形態ができたり。。そういう時代がきます。
そういう時代に期待を持ちつつ、1日1日、過ごしていくこととしましょう。