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読書感想文【自分とか、ないから】を読んだら悟っちゃったかも。と思った話。

この本を読んでこう思った。

「わたし…悟っちゃったかも…」

まさに、擬似悟り体験。
知人たちにも「悟り体験できるよ」と言って紹介したくらい、宗教とは縁遠い自分が悟ってしまったと衝撃を受けたのである。


28歳の誕生日。
『なんか、本読みたい』
という衝動にかられて、お金もないのに本屋に立ち寄った。

無職だけど本は読みたい。

そして出会ったのがこの書籍。

「自分とか、ないから〜教養としての東洋哲学〜」

表紙のど真ん中の「教養」「哲学」という文字に惹かれて、その本を手にとった。
知識大好きなわたしにとって
教養や哲学はパワーワードだ。

本屋さんで本をパラっと開いてみた。

人生のピークは18歳、東大に合格したときである。
地元は小さな田舎町。
合格発表の次の日には、町の有名人になっていた。
近所のスーパーで、とつぜん、知らんおばちゃんに力強く両手で握手された。
「東大、受かったんやってねぇ、すごいなぁ!」
おばちゃんは泣いてた。
あれ誰やったんや?

自分とか、ないから。/P.2~3

まだ2ページしか見てない、
しかしこの文の面白さで衝撃。

いや、お、おもろ〜!
「あれ誰やったんや?」って(笑)

2、3ページ読んだわたしは著者様のくだけすぎて入りこみやすい文章にワクワクし、「絶対に面白く読める」という確固たる自信と共に、
本を手に取った30秒後にはこの本をレジで購入していた。

350ページくらいの厚さで、2時間半くらいで読んだ。
けど面白すぎたので体感は2分。(え?)

自分の面白すぎて棺桶に一緒にいれてもらいたい本ランキングTOP5に入ったので、少し長いかもしれないが、簡単な感想をみなさまに聞いてもらいたい。

※あくまで個人の感想ということ、個人的な見解だということをご了承願います。
だいぶ文章がくだけてしまっていたり、
失礼な文になっているかもしれませんが、
本当にこの本が好きだという想いで書いておりますので、そちらもご了承ください。

そして、あらゆる悩みをもつみなさまに、ぜひこの本を読んでいただきたいと願っております。

レッツ、悟り!

1. 著者様とわたし

この著者様、どうやら無職になったらしい。
そして「虚無感」が発動。
本書には
本当の自分ってなんだろう
ってめちゃめちゃ太字で書いてある。

いや、めっちゃ分かる。
わたしだけかもしれないけど、
「本当の自分探し」なんて
大げさに言うと365日考えてる。

なんなら無職になる前から考えてるし、
毎日自分探しの国インドへ行きたいと常に思っている。

「本当の自分ってなに?」なんて
学校で教わった?
自己分析なんてしても、なんも分からんかった。

分からなかったから
「わたしってなにがやりたいんだろう?」
と思いつつも流れるままに就職し、
「社会人きつすぎでしょ、ちょっと休憩」
と小休憩はさんで転職したら
さらに「社会人つらすぎ沼」にはまり退職。

まさに今、「本当の自分ってなんだろう」の状態である。

ちゃんと朝から晩まで働いて帰ってきても
仕事の不安やプレッシャーや人間関係で
「このままでいいんだろうか」と
モヤモヤ、ズーン。

働かなくても
「お金なくなる・・・社会からはみだしてる・・・」
と不安の毎日が続いてる。

生きてるだけでつらいんだけれども?

そう思ってる人間、いっぱいいるよね。
いるに決まってる。

そんなわたしは著者様の虚無感に大共感。
著者様は、東洋哲学をこう紹介していた。

東洋哲学=楽になるための哲学

え?ほんとに?

わたしは興味津々で「楽になろう」と、
自分探しの旅へと本書を読みこんだのでした。

2. ブッダ、インド人だったん?

まずは東洋哲学者一人目。ブッダ。
ブッダってことは、お釈迦様よね、あの有名な。
知ってる知ってる。

・・・あれ?
ブッダって、インド人なん?

え、お釈迦様ですよね?あの日本で有名な。
あちらこちらのお寺とかに祀られてますよね?
お釈迦様。

えぇ~あんな「日本人ですよ?」みたいな顔してインド人なんかい!

そんな感じでわたしはお釈迦様を本当に日本人だと思っていた。
だって仏教って、日本発祥の宗教だと思ってたし・・・。

アホまるだしのこの発言を夫に話すと、腹抱えて笑ってた。


出家してあるとき悟ったブッダ。
ブッダは悟ったと同時に、虚無感を脱した。

「虚無感」を脱して「本当の自分」にたどり着いたブッダの教え。

自分とか、ない

無我《むが》という教えで
自分とは、ただの妄想 ということらしい。

ムズイし深いな。

この世の中のものすべては繋がってて、そもそも「自分」という存在はないらしい。

「自分ってなに?」の答えは、
「自分なんてないよ」ってことなのだ。

・・・え?でも、自分、あるよ?肉体とか・・・。
自分が自分だと思ってたものは自分じゃなかったの?

本書に「どゆこと?」の答えの例がたくさんのっているが、わたしの例をここで挙げてみる。

今日のお昼に食べたコンビニのシュークリーム
元々は牛乳、卵、小麦粉、グラニュー糖、ファットスプレッド、クリーム、でん粉、植物油脂、バター、食塩・・・etc
でできている。

シュークリームを作る上で必要な牛乳に着目すると、
牛乳は牛からでているし
牛を育てている牧場の人がいないと
そもそも牛は育たないし
そもそも牛乳ができるまでの工程にかかわっているすべての人がいないと牛乳がシュークリームを作る工場に届かない。

さらにもっというと、
シュークリームを作る工程に関わっているすべての人を支えている人間、お金、ご飯、環境がないとシュークリームは出来上がらない。

わたしが今日の昼に食べたシュークリームは、
たくさんの動物、人、環境によって出来上がっているのだ。

わたしはそれらをすべて、自分の体に吸収した。
(いつもご苦労様です。そしてごちそうさまです)

もっというと、そのシュークリームは私が買ってきたものではない。
夫が「食べたいだろうな」と思って買ってきてくれたものである。
「食べたいだろうな」という夫の思考がなければ、私のお腹にシュークリームは入っていなかったであろう。

わたしがシュークリームを食べたことで
間接的にたくさんの人とつながったように、
人間も動物も山も海も雲も虫もぜんぶがつながってる。

壮大ですね。

ともかくここでは何が書かれているかというと、「ちゃんと観察すると、これが自分といえるものが何もないことに気づく」ということらしい。

無限になにもかもが入れ替わり続けている。
これが「無我」の哲学。


ブッダはこの「無我の哲学」で、人間の悩みを完全解明した。

人生の苦しみの根本的な原因、知りたくない?
それは、「自分」なのだ(!)
すべてが変わっていくこの世界で変わらない「自分」を作ろうとする。
そんなことしたら、苦しいにきまってるやん。

自分とか、ないから。/P.44

これを読んだとき、めちゃめちゃしょうもないんだけど、マイナンバーカードのことを思い出した。

マイナンバーカード。
突如現れた本人確認や個人情報の提供ができる
行政手続きなどに必須なカードだ。

個人年金の手続きとか、なにかしら手続きのときには必要なカードだ。

実はわたし、少し前までマイナンバー通知カードを失くしてしまい、
マイナンバーカードが作れなかったことがある。

だから「マイナンバーカード(控え)の提出が必要です」って書いてある書類とかを見ると
「だからないんだって~」って嘆いてた。

そういうときは免許証と、なにかしら個人情報がわかる書類があれば大丈夫だったのでなんとかなったけど、マイナンバーカードを作るまで
ちょっとめんどくさかったときがあった。

すべてが変わっていく世界
=マイナンバーカードを作る世界

変わらない自分
=マイナンバーカードを作らない自分

すごくしょうもない話をしてしまったけど、
マイナンバーカードがないとスッと通らない手続きがある。
そんなことを思い出した。

今更思いましたが、東洋哲学を読書感想文にするのめっちゃ難しいです。
(そもそも昔から読書感想文って苦手でした)

でもこの本すごい好きなので、とりあえず感想書いていきます。

無我無我。

3. かっこいいぜ、論破王 龍樹《りゅうじゅ》

朝、目が覚めた瞬間に「無我」の状態を考えてみた。
いくら天井を見つめても「自分とか、ない」の状態が分からない。
分からないから観念して二度寝した。

やっぱり無我を解き明かしていくのはもう一度読み進めるしかないので、
インドの論破王龍樹さんのページに進んだ。

ここでうふふ(笑)となったのが、龍樹と日本の論破王ひろゆきさんの見た目が似てるという話題について。(普段うふふなんて言いません)

めっちゃ容姿が似てる~!
たぶんひろゆきさん龍樹の生まれ変わり(笑)
龍樹たぶん、日本が好きで転生したんだな。
(今ひろゆきさん海外にいるけど)


ブッダの「無我」の教えが「なんか難しく感じちゃった」せいで、
学者たちが700年かけてその教えをまとめて本にしたらしい。
巻数にして全部で200巻。

そりゃ好きな漫画が200巻も続いてたら嬉しいけどさ、
ちょっと「教え」は読むのに人生かけなきゃいけないレベルだよね。

「よし!やっと全部読めたぞ!さぁ悟ろう!」
ってなるのが先か自分が死ぬのが先か・・・。

しかし、インドの論破王龍樹が大天才だったおかげで、この200巻の教えが一文字になったそう。

それが「

東洋哲学者7人の中で誰がいちばん好きかと言われたら、龍樹が一番好きかもしれない。

なぜかというと、学者200人が必死でまとめた(必死だったかはわからない)200巻もある本を一文字にしたところが、なんというかかっこいい。

えっひともじ!?頭やわらかいな!?

ってひっくり返る。
なぜ200巻が一文字になるんだ。
すごすぎて笑ってしまうぞ龍樹さん。


龍樹の空《くう》の哲学とは
「この世界はすべてフィクションである」
ということらしい。

そう聞くと、無我=自分とかない。
が超分かりやすく聞こえる。

自分=フィクション

でもやっぱり難しい。
だって、自分、いるし・・・。

この世界は、「ことばの魔法」がうみだした幻なのだ。

自分とか、ないから。/P.66

龍樹はこう言ってるらしい。

この章、しんめいP先生がめちゃくちゃ分かりやすい例え話してるんだけど、ここでは私の例え話をしてみようと思う。

母に頼まれて、祖父にクリームパンを買ってこいと言われた。

スーパーに行き、パンが陳列している棚を見たら
袋に「クリームパン」と書いてあるものと、
高級クリームパン」と書いてあるものが並んでいた。

わたしはまんまと、高級クリームパンのほうに手を伸ばした。

「こっちのほうが美味しそう、なんたって高級だし」

そう思って値段を確認したら、20円くらいしか値段が変わらなかった。
それは高級といっても、「20円だけ高級なクリームパン」だったのだ。

あれ、もしかして、言葉の魔法にかかってる?

これがフィクション、
これが「空」か・・・・・・・。

とレジで思った。

そしてそのクリームパン入院中のおじいちゃんに渡したけど、特に感想は聞いてない。

ここで、ピンときてないみなさんに、
「空」を体験していただこうと思います。

わたし、無職とお伝えしましたが、実はアメリカの大豪邸に住んでる資産家の一人娘で、自分でも株の投資とかしてるから資産めちゃくちゃもってます。特に職についてないから、無職名乗ってますけど。家にイケメン執事とか美人なメイドさんとか、ふつうにいます。






え!?ほんとに!?

世界で一人でもそう信じてくれた方
ありがとうございます。
あなたは今、「空」の世界にいました。

絶対に、嘘でした。

わたしを大金持ちと思ってくれたのなら、
それが、たぶん、「空」です!!!!!!(言い張る)

そして、わたしは本当に無職ですが、
「無職」も言葉のフィクション(空)ということになります。

無職であって、無職ではないんです。
本質的には、無職ではないんです!!!

あ、なんだか気が楽になってきた。

そうか、これが「空」か・・・・・。(2回目)


空の哲学で楽になる方法を本書の中で紹介されている。

東洋哲学がいいのは、「哲学のための哲学」をしないこと。
必ず「ラクになる」という目的がある。
では、「空」の哲学から学べることはなにか?
「すべての悩みは成立しない」ということなのだ。すごい。

自分とか、ないから。/P.124

ここでは、どうやら悩みは「=」イコールに
ならないと成立しないらしい。
という話をしている。

ここでも著者様はとても分かりやすい例を紹介していますが、私の例え話をまた聞いてほしいと思います。

悩み①:可愛くないから彼氏ができない
悩み②:めんどくさくて掃除ができない
悩み③:無職だからお金がない

悩み①:可愛くないから彼氏ができない

まず、「可愛い」はそもそもフィクションである。
可愛いか可愛くないかなんて
本当は誰にも決められない。

他人が可愛くないと思っても、
自分が可愛いと思えば可愛いし、
他人が可愛いと思っても、
自分が可愛くないと思えば可愛いくないのだ。

これは言葉の魔法にかかっている。

可愛い 可愛くない
と思ってること自体、フィクション。

そもそも、「可愛い」とペアになるのは、
「可愛くない」である。

可愛い=可愛くない
つまり、可愛くないから↔彼氏ができないは成立しないのである。

悩み②:めんどくさくて掃除ができない

上記に同じく
めんどくさい=めんどくさくない
掃除ができない=掃除ができる がペア。

めんどくさい↔掃除ができない
は、ペアではない。
成り立たないよね。

そもそも「めんどくさい」がめちゃめちゃフィクションな思想ですわ。

悩み③:無職だからお金がない

上記に同じく
無職=働く
お金がない=お金がある
 がペア。

無職↔お金がない は成立しませんよね。

すべての悩みは成立しないとはこういうこと。(この例あってるのか?)

相手がいないのに「彼氏です」って自称するのと同じくらい、おかしい。

自分とか、ないから。/P.131

まさにそう。
これみて、今までの悩み全部成立してないなぁ~と思った人も多いのではなかろうか。

そして、ずっと=(イコール)みてて思ったことがある。
成立させるように行動すればすべての悩み解決するんじゃ・・・?

悩み③:無職だからお金がないを例にすると、
無職=働く
お金がない=お金がある
を成立させれば悩みはなくなる。

・・・えっ、つまり

無職という悩みがある→働く
お金がないという悩みがある→お金をうみだす

ということだ。

成立させたらめちゃくちゃ当たり前な答えにたどり着いてしまった。

つまり成立しない悩みに悩むのではなくて、成立させるために行動しなさいという教えが「空」なのか・・・?(たぶんちがうけど)

今は無職というフィクションの中で生きているけれど、働き始めたら無職というフィクションは無くなるわけだし・・・。

え、まって・・・
「自分がある↔自分なんてない」も、
もしかして成立する?

無我の教え、成立しちゃってた?

よく分からない内に、無我の教えの伏線も回収された・・・。

そう、これが「空」の世界・・・。
(強引にまとめました)

4. 無職なのに最強、老子《ろうし》と荘子《そうし》

老子と荘子、中国の哲学者。「道《タオ》」を哲学した人。

老子は、「無為自然」の生き方を説いた。
といわれている。
超ざっくりいうと「ありのままでいい」ということだ。

自分とか、ないから。/P.154

次に紹介するのは、「荘子」である。「しょうこ」ではない。「そうし」とよむ。
荘子は、老子の弟分みたいな存在だ。
老子よりも100年くらい後の人物なのだが、思想がちかい。
「老子」と「荘子」の哲学は、「老荘思想」とよばれる。「名古屋」と「神戸」で「名神高速」みたいなかんじや。

自分とか、ないから。/P.156~157

なんと、荘子さん、無職だったらしい。
こんな「私、管理職です」みたいな顔しといて、無職。
(顔は本書に写真のってます)

しかも「荘子」って自分の名前の本もだしているらしい。
無職なのに、自信満々で生きてて、なんだかうらやましいな。

二人が説いた「道」とはなにか。
宇宙を生みだす根源の力」というのが「道」の哲学。
ちょっと、壮大すぎて受け止めきれない。


本書では荘子の「胡蝶の夢」というエピソードを紹介し、「道」をこうまとめている。

つまりこうである。
すべての母である「道」のまえでは、「現実」も「夢」も、おなじようなものなのだ。
「自分」とおもってるものも、「世界」とおもってるものも、どんどん変化する。

自分とか、ないから。/P.165~166

なんだかロマンチックかも。

※ここから先進撃の巨人ネタバレがあります。(突然)

」というワードをみて、なんだか進撃の巨人を思い出した。
ストーリーの超大事なところを説明しちゃうと、

主人公のエレンは「巨人のいない未来」をみた。
巨人がいない未来を知り、「みんなを守るにはどうすればいいか?」
という方法が、ある時分かってしまったのだ。
つまり、過去↔現在↔未来の自分と繋がることができてしまった。
そして最終的に、「巨人のいない未来=自分のいない未来」のために行動を始めたのだ。

エレンが全てを知ってしまう前、ふとした時に見ていた「夢(未来)」は道とのつながり(未来の自分とのつながり)だったのだ。

胡蝶の夢と進撃の巨人が
「夢」と「道」というおさえているポイントが一緒だったので紹介してみました。

進撃の巨人ファンなら、なんとなくわかってくれる・・・はず・・・。


いや、夢の話は難しいっすね・・・。


「道」の哲学は、現実世界での勝ち方も教えてくれるらしい。

老子は、こんなことをいっている。
ー変なことをせずに、ありのままでいれば、天下を取れる。
ー世界で最も柔らかいものが、世界で最もかたいものを支配する。

ありのままこそが「最強」と言っているらしい。

実はわたしも、「ありのままの自分でいいんだ」と常々思うようにしている。
だってそうしないと、苦しいからね。

例えば、またまたわたしの話。
私は転職を1回してて
転職後の職場には、苦しくて2年くらいしかいられなかった。

理由はいろいろあるけど、「自分らしくいられない」と思ったのも、大きな理由だったと思う。

最初に新卒で入った職場では、上司は正直こわかったけど同僚はみんな優しくて、お客さんも優しい人ばかりで、伸び伸び働いていた。

「ありのままの自分」でも、受け入れてくれるひとがまわりにたくさんいたから、自分らしく働けたのだと思う。

だけど、転職先ではなんだか気を張ってしまい、「作り込んだ自分」になってしまっていた。

「新卒じゃないんだから、完璧に仕事しなきゃ!もっと完璧な自分にならなきゃ!」と思ってしまったのだ。

入職してすぐの頃から忙しかったので、仕事を覚えるのにも必死だったし、先輩たちと話せる時間が少なかったのも原因だったと思う。(先輩は隙があると話しかけてくれていたけど)

社会人とはそういうものなのかもしれないが、
なんだか本当の自分をだしきれないなぁと、
その環境に違和感をずっと感じていた。

そして大きな原因だったのは、
上司に怒られたときだ。
怒られれば怒られるほど緊張して、
更にミスをした。

「わたしはダメな人間だ。緊張しまくってそのせいでミスをするし、ありのままの自分をさらけだせない。ありのままの自分でいられない」

そう思った時
いかに社会で「ありのままでいること」が難しく、そして大切であることに気づいた。

矛盾してるかもしれないが、
ありのままでいれば、不安も、プレッシャーもなくなる気がした。

「不安に思ってる気持ちも、ミスした自分も、全部自分っしょ」

そう思いたくて、ありのままの自分に戻りたくて、退職を決めた。

そして何者でもない、ありのまま(無職)に戻った今。
メンタルはすごく安定している。
無職だから、敵もいない。

いうなれば敵は自分だけど、
「自分のいちばんの味方は自分」
と思っているので、やっぱり敵はいないのだ。

・・・もしかして、「道」の哲学もう極めてた?

なんたって無職だし、無職最強説でたねこれ。

私が「道」の哲学から(勝手に)導き出した結論は、

ありのままの自分を受け入れれば、おのずと自分を認められてメンタル強くなる。だから、ありのままの自分でいることは最強で、無敵なのだ。

ありがとう、「道」の哲学。
私は私らしく、生きていこう。

5. 達磨大師《だるまたいし》

インドの哲学者、達磨大師。
だるま人形のモデルらしい。
だるまにモデルとかいたんか。

達磨さんの教えは=禅《ぜん》

言葉をすてろ

ということらしい。

中国文化の「考えるな、感じろ」はここからきてるみたい。

またまた深いなぁ~。

禅ってさ、お寺とか、お坊さんとか、そういうイメージありますよね。
座禅とか!

「言葉をすてろ」かぁ~・・・。

・・・。

・・・。

・・・。

言葉すてたら、なにも浮かばなくなりました。

本書で著者様も言葉失ってたらしいけど、まじだった。

(ちなみに本書の禅の回、ある仕掛けに笑っちゃいました)

なにも浮かばないので、AIチャットくんに禅とはなにか聞いてみた。

禅(ぜん)は、仏教の一派である禅宗の修行法や思想を指す言葉です。禅は、もともと中国の宋代において発展し、その後日本に伝わりました。禅の修行法は、座禅(ざぜん)と呼ばれる坐禅や、公案(こうあん)と呼ばれる問答法などがあります。

禅の特徴的な考え方としては、直感的な体験や直観的な理解を重視し、言葉や概念にとらわれず、直接的に自己を見つめることによって真理を追求するということが挙げられます。また、禅では「無我」や「空」といった概念が重要視され、自己の執着や欲望から解放されることを目指します。

禅の目的は、悟りを開くことであり、この悟りを通じて自己の本来の姿や真理に気づくことが求められます。禅の修行者は、座禅や公案の実践を通じて、心の安定や洞察力の向上を図り、自己の本質を直接的に体験することを目指します。禅は、個人の内面的な成長や心の平穏を追求するだけでなく、日常生活においてもその効果を発揮するとされています。

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こちらの回答はスマホアプリ"AIチャットくん"で作成されました。
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AIチャットくん

言葉すてた私と打って変わって、めちゃめちゃ説明してくれた。ありがとう。

禅の目的は悟りを開くこと。
「無我」や「空」を重要視した修行法で、自己の執着や欲望から解放されることを目指すって書いてある。

言葉をすてて
自分とか、ない(無我)
この世界はフィクションである(空)
ということをただ感じろ、そしたら悟るから。
本来の自分に気づくから。
ということなのだろうか。

う~ん、ちょっと難しい。
いや、かなり難しいな。

ちょっと分からないので、思ったことを書いてみる。

キウイ食べたいけど、どうしよう、買おうかな。
と、いつもスーパーで迷う。
なぜ迷うかというと、夫はキウイを食べないので、買っても私だけ食べることになる。
私だけ食べるものを買うのはなんだかもったいない気がするのだ。

だから結局買わずに、バナナとグレープフルーツを買って帰る。

この買うか買わないかの攻防を、いつもしている。
買わなくても夫的にはOKだし
わたしが「食べたかったな〜」と思うだけだから、別に誰にも文句を言われない。

「別に買わなくても大丈夫だから買わない=現実をちゃんとみている=禅の状態」なのではないだろうか!

自己を見つめなおして、欲望すててるし!

絶対に違う気がする。全く違うと思う。
みなさんすみません。

でも、買いたいけど買わない状態と思えば、

「あ、今禅状態やん。悟ってるやん自分~」

と謎に悟った気分に浸れると思うと、楽しそう。

=言葉をすてろとは違うと思うかもだけど・・・。

まぁその、本書ではちゃんとした面白くてちゃんとした例が載っていますのでそちらをどうぞ・・・。(X回目)

6. 親鸞《しんらん》の他力の哲学

さてさて日本にも仏教の哲学が伝わったようですが、「浄土真宗」という宗派をみなさんご存知でしょうか?

・・・中学で習ったっけ?習ったよね?

親鸞という平安時代のお坊さんが、龍樹の「空」という境地にたどり着くためにつくった宗派らしい。

親鸞さん、個人的にめちゃめちゃ好きだ。

お坊さんの中でもエリート中のエリートで、
日本仏教母山といわれている「比叡山」のいちばん偉い人に、9歳でお坊さんにしてもらったそう。

あの有名な比叡山延暦寺ですよね。

まず比叡山《ひえいざん》がどのくらいすごいというと、

・日本の偉い(すごい)お坊さんたちをたくさん輩出している
・ユネスコ世界文化遺産
・1,200年以上歴史がある
・天台宗の総本山

う~ん・・・どのくらいすごいって、分からないし、こんなこと言ったら怒られそうだけど
HUNTER×HUNTERのハンター試験にトンパが合格するくらい難しそう。
(たぶんもっと難しい)

(比叡山は歴史的な伝統や知識を受け継いでいて、人々に尊敬されるようなお坊さんをたくさんだしているということですね!)

その比叡山のえらい人にお坊さんにしてもらった
ということは、

たぶんマッキンゼーとか、三菱商事とか講談社とか倍率高いところの一番えらい人に「うちの会社きていいよ」って言われるってことだよね、9歳で。

著者様がいうには、そんな親鸞さんが生きていた世の中は「戦争」「災害」「感染症」が全部起きてて大パニックだったらしい。

修行に打ち込んでも「自力で人々を救うことは難しい」と感じた親鸞さんは20年修行していた比叡山を下山することを決意。

仏教の力でもっと苦しんでる人々を助けようと、エリート街道を捨てたのである。

すごい・・・マッキンゼー入社できて20年も働いてたのに

「俺はここでやってる仕事が人のためになるとは思わねぇ!」

と思って退職しちゃったってことだよね。そんなのできない。

わたしがその時代の庶民だったら親鸞様に「ありがたや、ありがたや・・・」と合掌しながら地面におでここすりつけて感謝すると思います。

だから親鸞が好き。ここまでやってくれる人間、なかなかいない。


親鸞は他力の教えを広めた。

他力は希望の哲学だと、著者様はおっしゃっている。
わたしたちダメな人間の、希望の哲学だと。

どういうことか。

他力の哲学は、救いをただ信じる

それだけでいいらしい。

この哲学は、なんとなくわかるかもしれない。

わたしはよく、本当に今の生き方が正しいのかどうか迷うことがある。
Aという選択肢があったのに、Bを選んだ場合。
本当にBでよかったのか?本当はAのほうが良い未来を築けたのではないか?

選択肢にとらわれて、人生に悩むことが多い。
そうして今、無職になってる。

だけど、もうあんまり「こうしたほうが良かったんじゃないか」とかは考えないようにしてる。

仕事を辞めても
友人にお金を貸して返ってこなくても
義理の両親と喧嘩してきまずくなっちゃっても

わたしは何にすがればいいかわからなかったから、ただ未来の自分に希望があることだけを信じた。

良いことしか言わない占いとか見て
ただ目の前のことだけに集中して

まぁ大丈夫でしょ。
というメンタルを保つようにしている。

だから今、無職なのに心が安定しているし、
幸せなのだ。

それを選んだ自分と、自分の未来を信じていれば、きっと明るい未来がやってくる。

あとは神頼みさ。(結局頼んじゃってる)

これはあくまで私の話であり、
他力の哲学の話すごく面白かったので、
本書をどうぞ。(X回目)

なむあみだぶつ(合掌)

7. 空海《くうかい》

空海さん、万能の天才だったらしい。

中国に留学して最先端の哲学「密教」をたった3か月の修行でマスター。
事業家としても優秀で、1200年前の空海のアイディアが今でも使われている例があるらしい。

とにかくめっちゃ頭が良かった。
そして、芸術の才能もあった。
本書を読むと分かると思うけど、
めちゃめちゃすごい人。

それに加えてめちゃめちゃ陽キャ。

本書で「陽キャが天才であることがどれだけすごいのか」が語られているのがめっちゃ面白いからぜひ読んでほしい(笑)

確かに陽キャな天才キャラって、
いるかな・・・?
アニメや漫画の作品でも頭いいキャラって大体クールか根暗な感じだよね・・・。

パッと思いつく天才ってデスノートの夜神月とか黒子のバスケの赤司征十郎、コードギアスのルルーシュ・・・あたりかな。

まぁ・・・・陽キャではないな。みんな。

陽キャな天才がそんなに何人もいたら世の中の女子たちの初恋みんな奪われちゃうよ。
倍率高くなるから陽キャの天才は100年にひとりくらいいるくらいでいいです。


密教ってなんなのかというと
「秘密仏教」の略で、「生命を大肯定する哲学」らしい。

自分や世界というフィクションから抜け出して、「生命の秘密」と一体化しよう、というのが密教らしい。

本書では、「鼻毛」の生命の神秘が紹介されている。

本書を紹介した知人たち、
この「鼻毛」がめっちゃ面白かったらしく、みんな鼻毛で盛り上がってた。

いや、わかりやすかったんですけど、
なんで鼻毛だったんですか(笑)

髪の毛でも良かったんじゃ…(笑)


密教の

 「なりきる」ことのパワー


ここが好きなので、ご紹介したい。

「なりきる」こそが「自分」をつくる。
「自分」をこえた、でっかい「自分」になる。
空海はそれを、「大我」と呼んだ。
密教も、ブッダの流れをくむ仏教だ。
ブッダは、「無我」といった。
「自分」は「フィクション」だ。
「空海」は「大我」といった。
「自分」が「フィクション」なら、逆に、どれだけデカい存在にもなれる!
「無我」だからこそ、「大我」になれる。

自分とか、ないから。/P.308~309

これを読んだとき、衝撃が走った。
「すごい人になりきれば、すごい人間になれるんだ・・・!」

これを読んだ日から、
まず自分が思うすごい人探しを始めた。

自分が思うすごい人、理想の人って誰だろう。
たくさんいるけど、なりきる人がいなければ
すごい人になれない。

そんなことをずっと考えていたけど、いっぱいいるはずなのに
その時は思い浮かばなかった。

そんなあるとき、少女漫画「君に届け」を読みたくなって、毎晩寝る前に読みはじめた。

みなさんは「君に届け」を読んだことがあるだろうか。

1巻読むたびに号泣する。
人間のぬくもりをひしひしと感じる。
こんなに号泣できる少女漫画は他にない。

なんといってもヒロインの爽子ちゃんの健気さや強さ、優しさがとても好き・・・!
シンプルにヒロインの性格がめちゃくちゃ良い!

それが他のキャラクターたちに伝染して、
爽子ちゃんの味方になっていく姿を見ると
素敵だ~!
爽子素敵だ~!と思う。

胸と目頭がじんわりあたかかくなる。

そして、読んでいてふと思った。

「あれわたし、爽子ちゃんになりたい・・・」と。

爽子ちゃんになりきれば、健気で優しい強い女性になれるのではないか?

爽子ちゃんになりきれば、丁寧に人間と接することができるから友達が増えるのではないか・・・?

もっというと、爽子ちゃんは丁寧な暮らしをしているだろうから丁寧な生活ができるようになって充実した生活を送れるのでは・・・?

そう思ったらワクワクしてきた。
わたしは爽子ちゃんというデッカイ存在になりきることで
豊かな生活を送ることができるのだろう。

とりあえず爽子ちゃんを見習って、
朝のランニングと
すれ違う近所の人たちへの挨拶から始めてみようと思う。

よし、7人紹介できたかな。
何度でも言うけど、この本を読んだ後のわたしの感想は

はぁ…悟ったわ…

だった。

ぜひみなさんにも悟ってもらいたい。
悟れたら、感想シェアしましょうね!!!


8.おわりに

ここまで読んでくれたんですか!?だぁぁいすきです!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
本当に好きなように書いていたら、だいぶ長くなってしまいました。
本当はもっともっと面白かったところとか
伝えきれてないところがありますが
理解しきれてないところもあるのでこんな感じになってしまいました。

正直読書感想文ってこんな感じでいいの?とは思ってます。

わたしの感想は自分が思ったことを書いているだけなので、
本書とはズレた解釈になってしまったかもしれません。
すみません。

ですが、本当に面白いとおもった本なので、
この熱量だけ伝わってくれていたらいいと思っています。

初めて触れた東洋哲学がこんなに面白く読めるなんて、思ってもみませんでした。

著者のしんめいP先生には、この場で大大大感謝を伝えたいです。

東洋哲学の面白さ、ハンパないです。

おわり



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