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ケアの本質と支援者自身のケアについて考える1冊の本【向かい風を乗りこなせ】

精神保健福祉士の和賀です。

本は大好きですが、時々パタっと読めなくなる時期があります。しばらく本から離れると猛烈に読みたくなる時期が訪れます。そして大体そういう時は一気に読める本がぴったり合うタイミングが来ます。今回はこちらの本。

私の父は佐賀県唐津市の出身、母は福岡県飯塚市、そして私は長崎県長崎市で生まれ。3歳まで長崎で過ごしました。両親の実家には毎年ではないけれど、遊びに行っていて私は東京育ちなので方言は話せないけれど、聴く方は大体分かるのです。小さい時から、唐津や飯塚の祖父母や親戚のテンポの良い方言を聴いていて、今も方言に憧れています。

私はSNSを始めたのは、父がfacebookで自分の闘病日記を書いているのを知って始めました。2017年から始めたのでかなり遅いスタートです。
父が亡くなった後、何となく唐津というキーワードを目にして、佐伯美智子さんの存在と事業を知りました。Facebookでの繋がりはあるものの私はいちフォロワーで、本の中に書いてある内容の最近のお話はその時々でFBでポストされていたので知っていました。
そして、本を出されたことも知っていましたが、すぐに手に取ることはなかったのです。が、急に読みたくなって目次をみたら、なぜ目次を見なかったのか!と後悔しました。自分の食わず嫌いや思い込みの強さが本当に嫌になります。

読んでみて思うのは、介護や、福祉の対人援助ってその人に結びついているものなのだということ。その人の生き様や在り方と紐付いている。めちゃくちゃ当たり前の話ではありますし、何を今更とも思います。
正解、誰かから聞いたやり方、新しいスキル、HOWTOだけを頭に入れても本を読んでも、研修にいって聞いても、自分の生き様や在り方を隠せないのだと思います。本読まない、研修行かない、学ばない、は私からすると論外だけれど、たくさん行ってるから大丈夫ではなく。そのことを通して常に自分の癖と向き合い、自分の身体に付いている癖との気付きや対話が大切だと思います。

〇〇さんのようになりたい!とか、〇〇さんの真似をして近付きたい、というのも大切。私もそう思うことはあります。そうは言っても、コピーのように同じ人にはなれないし、なる必要もないわけです。
では、どうやって支援者として日々技術や、あえていうなら人間力を積み上げていくのかと言えば、自分を俯瞰したり鳥瞰したり、また自分を癒して、上手くいかない事は反省はしても自責的にはなり過ぎすに、そして大切なのはそのことを隠さずに話せる相手がいること。
誰もが本を出すわけでもないし、誰もが起業して施設を建てるわけでもない。比べる必要もないし、正解はない。支援者としてだけでなく、自分の人生を生きること。

佐伯さんの本を読んで、ケアの本質はその人の生き様と在り方は外側に溢れ出ているものなのだろうと感じました。支援者の中には過去にトラウマがあったり、今だに自分の傷を癒さないまま、または気づかないまま仕事をしている人がいます。その事が一概に悪いとは思わないけれど、影響は大小あって、結果自らを傷付けている事があるだろうとも思うのです。支援者であれば、まずは自分のケアと自分の癖を冷静にみること。無理にこじ開ける必要はないし、タイミングはきっと来ると思う。支援者を続けていく中で、支援力をつけていく1つの方法は、自分のマイストーリーをみることが始まりなのかもしれないと佐伯さんの本を読んで感じました。

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