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教えて下さい68:「ブタ」になる会社リーダー。民主主義にはびこる全体・独裁主義(v5_もぐらさんの悩み)

9月7日。木曜日。芸能界での大変な事件。他にも中古車販売のトップぐるみの不正。宗教団体の問題。いつの時代も続く。常識を越える独裁的、圧制的、全体主義的な組織。対岸の火事では無い。大なり小なり、民主主義の日本において、会社/組織にだけ、未だに、独裁主義、全体主義、君主的体制が存在している。ジョージ・オーウェルの「動物農場」だ。組織というものは、容易に、自然に、その特性として「ブタ」を生む。そしてブタ以外の他の動物は「強い者を崇拝することと強い者に支配されて言いなりになることは全く別のこと」(「ピグマリオン」バーナード・ショー著、小田島 恒志訳、光文社)を理解しない。

過去の、執拗なまでの競争意識、自分だけが正解、自分の好き嫌いへの拘り、勝ちへの拘り、NO.1への拘り、が、結果として、自分を育て、リーダーに上り詰めたと、自惚れ、それを繰り返す幼稚。主従関係を要求・強制する幼稚。NO.1への拘りが元凶。

リーダーシップが組織を決める。リーダーが腐ると会社は腐る。リーダーが腐り、組織が腐っても、利益は出るが、それは社員が犠牲の利益。

組織は本質的に「高圧的なシステム」である」(「学習する組織」ピーター・M・センゲ著、枝廣 淳子他訳、英治出版)。高圧方向への拍車は容易にドライブする。だからリーダー自らがその真逆たろうと努力しなければダメなのだ。だから、リーダーはやさしくあろうとしなければ、だめなのだ。自らを律さないとダメなのだ。さもなければ、ダークサイドにすぐに陥る。独裁好きはリーダーになってはダメだ。模範になりたい、と思わなければ。

リーダーシップの中核戦略は単純明快だ。「模範たれ」につきる。」(同書)。模範となって、多様な意見、異論、反論に耳を傾けなければ。ヴォルテールいわく「あなたの意見に反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」。そんな組織が必要だ。まったくもって普通なことなのに、組織となると失われる。何が一体難しいんだ? 知的レベル、人格レベルが低過ぎだ。

今日の悩み: ”競争を意識。常に勝つ、No.1を求める。何があっても勝つ。べきなのか、勝ち負けより自分らしさのベストを尽くすことに拘る、べきなのか”

案1:
勝ちだけに拘る、なんてことはありえない。ルールがある。常識的な正義がある。その範囲でならば勝ちにこだわるはイイ。自分を偽っても、自分らしくなくても。ルール・正義を守るならば。正義なんて時代・場所で変わるだろう、なんて野暮な指摘は不要だ。そんなことは無い。正義は正義。

あるいは

案2:
勝たなくてもいい。2番だっていい。自分らしさを崩す方が後悔する。姑息に勝っても嬉しくない。実力も無いのに、狙ってもいないのに、偶然に、あるいは、狡して、ホールインワンして喜べるわけがない。勝ちよりらしさ。

ま、案1でも案2でも、どっちでも良いかな。ひとそれぞれ。第3の選択肢もありえる。人生に「正しい答え」無し。

大切なのは:
1.
どっちか悩む/どっちもあり/変化する、そんな自分を知ること
2.そして、自分と違う他人がいても、差別せず受け入れること
3.そして、大切な家族/恋人/仲間が悩み、辛く感じるその時に、案1、2のどっちがより心を落ち着かせ、安心させられる温かい言葉になるかを考えてプレゼントすること

そんな風に思ったりします。

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