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Bohk Yasai
2021年7月27日 22:54
さあ 天のほうへ光をたくわえる朝のつゆたち浴槽に近づいてはならないきっとよわさが走りまわるあつまってまとまる影くぼみ 鬱血したえくぼ絆のはしをつまむ愛にかんしては口をつぐみ 微笑するきみの蕾そのいやらしく匂いたつ中身ガラスをよごす気泡雲のふわふわ洗いたてのうぶ毛をむしる忘れる 憂いに沿ってすすむわかっているのかわかっていないのかまなざしがぬれているすべてがやさしく
2021年7月26日 21:25
生命の山なす粒子、そのための賭金、それは毎日、毎日、他の誰かの感受性を奪いとろうとすること。雨に濡れた土が放つ匂い。葉の擦れる硬質な音、その向こうに見え隠れするきらめきをいつも胸元に置いておく。それはけっして抜けない背骨。だが、瞳の色は一様でなく、血の密度は気分に基づく。懐胎するのはふたりの人間が肉の共鳴にとりさらわれたときだ。吸い込む空虚、黄金色。歪んでゆく今ここ
2021年7月20日 21:14
重荷を引き摺る若者は叫ぶ。美酒のための労働と同じぐらい必要なことがある!それは、生きる意味のための闘争!重荷に繋がれた紐がちぎれる。友情の終わり。薬をすり潰して混ぜる。エゴの動脈は須く膨らみ、網膜を光が炸裂する。もはやまともに眠れない。考えること。考えて、新しい問いを探し出すこと。迷走者だけが世界の切り口を舐める。そして、軽快なステップを踏む。晦渋な歌を聴いた。
2021年7月16日 20:28
下から光が降り注ぐ。そのはじまりは好奇心の甘さ。タブノキの美徳を持つ人々は耐えがたい高温の中で逆上を抑えている。余りは数々の熾烈を超えた。木陰からは恐ろしい欲動がはみ出している。破裂するか萎え萎むかを選びうる、風船が不動であることを明証してみせよ。所有は受難に他ならない。しかし、喪失は運動を意味している。バラの花は告示した、我々の喜びが深刻であることを。ポットの中身は
2021年7月14日 22:32
言葉がない黄色いバンが走りだすただ存在するだけでエネルギーがなくなるゆえに子供たちは自転するものに頬を擦る腰をくねらせたドーム型の器なにかを溢すこともできない駱駝が駆けるすると穴に落ちる海の沈黙を噛み切る貫くのは風と光の中間体なのだがそれが見えないのはなぜだろうかついぞ困ったことのない壁を前にして腹の内側を貶んではならない受難せよ、だが旅をするな風景がいやらしい音色の
2021年7月10日 17:41
どうやら認めざるをえない瞞着が海の一塊にはりついている波打つほどに蔦は絡まるのではばたくのを一度やめなくてはならない黒い光がなにものもうつしだせずに錆びの島をぐるぐる回っている苔むした貝殻が都市をものがたるそこかしこでぎょろぎょろしている瞼が雲みたいにちりぢりになって 蒼白く無関係を決め込んだ日の泡立ち血みどろと養殖しかない海辺のどの灯台を愛しうるだろう枯れ木の歌は悲し
2021年7月2日 17:11
霧のような孤独は網に捕らえられ波を奪われるどこからが自分かがわからない朝のようにぶつかる左右の眼球が青い空を象徴してゆく水の切れ目呼吸はなく白と藍の線を分割する安らぎの音がする愛を信仰する人たちの村落神聖がなく、狂気もまたない星々は嘘を囁く永遠を誓い、時代を遮りつづける蓄えが後ろめたさのうちでしぼむ膨らみは夢のかたちをして嵐を静かに待つ空間の低さに呼応して我々