アーティスト紹介【Who's Who】 南 依岐 MINAMI IBUKI
南さんは、芸術をなす核となる創作そのものを彼自身がアルゴリズム化して、アート作品として表現。
限定された空間のキャンバスに必然的に表現しなければならない絵画作品において、多くの作家が、自分のスタイルでどういうふうに表現するのかが、その作家の芸術作品創りの核となる部分である。
その核となる部分をそのまま作品化したのが興味深い。そしてこの全部が南さんの芸術家としての価値である。分かりやすい表現でいうと、ユーザーで表示されているWebサイトが、完成させたいメッセージの形だとすれば、その裏側のHTMLソースコード自体を作品化したもの。(より難しい表現になったかな?笑)
絵という極めて感性に富んでいるものが、彼独特の知的なプロセスになり、そのギャップも、また面白い。
これを分かった上で、彼の絵を見ると、知る者だけが知る、ピリッと来る知的満足感がいい。絵を購入するにあたり、視覚的な美も大事だが、こういう知的満足を刺激する、スパイスもたまらないものである。
そのプロセスを、絵画作品において必須的な要素である、視覚的な美で完成させてい、四角や円など、定まった形が散りばめられた中、鮮やかさな色彩で美しさも与えてくれる。
美を表現することにおいても、幅広さも持っているので、今後も幅と深さをもって展開できる力量が感じられる。
現在、20代でまだ若いし、卒業後毎年、個展を開いてい、個展での作品数も多い。
まだオークションでは取引されていないように見えるが、今後の活動が期待できる。
実は肉眼で観た作品は、この間のOketa Collection の一作品しかなく、この間の西武渋谷店での個展に訪れなかったのは残念。
来年も恐らく、個展があると思うので、ぜひ、来年は個展に訪れたい。
今年の西武渋谷での個展では、抽選販売だったよう。今年は残念だったが、来年抽選にトライしてみたい作家である。
※余談ですが、南さんの母親は、女優の南 果歩さんです。
結婚の時期などを考えると、おそらく父親は、小説家の辻仁成さんと推測されています。血筋を見ると、南さんの才能が納得ですし、ますます期待されますね。
IBUKI MINAMI https://instagram.com/ibuki_art/
Profile
1995年 日本生まれ
アカデミー・オブ・アート大学 BFA(サンフランシスコ)卒業
[主な個展]
2017年「AAU Spring Show」(アテリアギャラリー・サンフランシスコ)
2018年「Deposition」(フックプロジェクト・ニューヨーク/ブルックリン)
2019年「Cuisine&Art Collaboration」(キュイジーヌヤマグチ・銀座)
2020年「RISING」(西武渋谷店)
2021年「Commission Work」(西武渋谷店)
「nine colors XV」(西武渋谷店)
「consternation」(rin art association・高崎)
「TORUS」(西武渋谷店)