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本蒐集日誌 | デーモン・ナイトに近づく日
『デーモン・ナイト』という響きは、何だかロールプレイングゲームのタイトルや、登場人物のようでもあり、職業のことを指しているようにも思える。
あるSF小説系のユーチューバーの方が絶賛していたので興味を抱いたのが始まりで、『デーモン・ナイト』とは作家の名前なのである。
それからは俄然『デーモン・ナイト』というフレーズが脳内で繰り返されるので、作品を調べてみることにした。
ナイトの作品の邦訳は実に少なく、私の知る限り邦訳のナイトだけの作品集は「ディオ」という一冊だけであり、あとはアンソロジーに短編が少し所収されているだけのものしかなさそうである。それから、ナイトは短編の名手であるらしい。
先日のキャンベルの「影が行く」の投稿の際、同名のアンソロジーにナイトの作品が所収されていることを綴ったのであるが、敢えて他の作品はないものかと探したところ、「SF戦争10のスタイル」という79年発刊のアンソロジーに「黄金律」という短編が所収されていることが分かった。
おまけに前述の方が主で絶賛されていたハーラン・エリスンの作品も所収されているとのことで、自らに課した購入抑制令を少しだけ緩和して、到着を心待ちにすることになった。
そして先程、来月の読書会の課題書が投票の結果、私の提案したヴォネガットの「猫のゆりかご」に決定した。
読む度毎に思うヴォネガットの掴みどころのない作風に苦労しながらも、定期的に読みたくなる中毒性。
ここ最近自分の中のSF小説ブームが再来しつつある。