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わからない時代にあって会社の答えを見つける

この3年ほど、世の中が激変するなかで、僕たちは「わからない時代」を生きています。世界情勢、グローバル経済の行方、AIの二次曲線的な発達、リアルなアフターコロナ。コロナ前、VUCAという言葉が流行りましたが、いまやそれも不要です。先日、支援先企業の取締役の方と食事をしながらそんな話をしました。この支援先企業は何度もコンサルティング・セッションを受けてくださっていて状況や様子を良く知っているうえに、先方もうちの会社や僕のこともよく知って下さっています。話の成り行き上、パーパスの話になりました。パーパス、簡単にいうと「社会で我が社が果たす役割」です。この概念が出てきた時は「また新しい経営用語が出てきたな」と思いましたが、確かにいまのような時代であれば「私たちの社会で個々の企業なり人なりが果たす役割」を意識して少しでも良い世の中にすることがいかに重要かと思います。そもそも個々の企業に出来ることは限られるので「やれることを最大限やる」のが大事。これを社会貢献といっても良いでしょう。それをすべての企業が意識して取り組めば、素晴らしい世の中になるというものです。

この会社のパーパスがどうかはここでは書きませんが、同時に僕自身、「我が社のパーパスは何だろうか」と疑問が湧きました。そこで尋ねてみました。「ビーエムウィン(我が社)は社会でどのように役立っているでしょうか?」。

すると間髪を入れずに話し始めてくださいました。「わからない時代にあって答えを見つけるような場とアイデアを作ることで役立っていますよ。いまは方程式で答えが出る時代ではないですから。自社のなかで答えを探し決めることが重要だと思っています。それによって自社の人材が育ち社会貢献を促進する。ただ、それを自前でやるのは難しい。どうしても近視眼的になりますし、なにより自分たちのことが一番わからない。そこで水野さんが必要です。つまり私たちのような会社の答えを一緒に探し出し、結果として会社の質を高める場とアイデアを提供するのがビーエムウィンという会社の役割だと思いますよ」。僕は感激しました。自分自身、独りではたどりつけない抽象度でしたから。そう伝えると「水野さんがやっていることもまさしくこれですよ」と笑って言ってくださいました。

我が社のパーパス、または事業の目的を再認識できた瞬間でした。本当にありがたいことです。目の前の課題や手段に囚われ過ぎず、これから支援企業に提供するものの次元を一つ上げられる予感がしました。ビーエムウィンの専門は事業ブランド戦略の支援ですが、おそらくそのやり方も変わっていく必要があります。そして「わからない時代」にあって、その会社にとっての答えを見つけることを自らの役割とし、支援先企業の考えを育て「会社の質」を高めるお手伝いができればと思います。