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ライヴのこと
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#小倉博和

『山弦 山の日 夏山弦 納涼祭り アロハでどうぞ』目黒 BLUES ALLEY JAPAN 2024.08.11.

ふたりのステージを観るたびに思うのは、ギタリストが演るギタリストとしてのライヴは本当にいいなということだ。" うた " はなく、100パーセントがインストであるのもそう感じる大きな理由だろうし、ふたりと同じスタイルのギタリストだって他にもたくさんいる。しかし、山弦のライヴからさりげなく放出される " 今日はギターを弾きに来たんで " 感が、実にかっこいい。そこには何の力みも緊張感のようなものはない。ステージと客席の立ち位置と目線が同じなのだろう、たぶん。ギターを弾く人と聴く人

TOKYO春爛漫 萌芽編 大貫妙子×山弦 有楽町 I’M A SHOW 2024.03.16.

昨年の『渋谷音楽祭~SHIBUYA MUSIC SCRAMBLE~ 公園通りレコード インストアライブ』以来の大貫妙子×山弦。この日は2部構成で、最初は山弦のステージが1時間ほど。時間の制約もあるからか、いつものトークは封印されたが、そのぶん演奏に集中できた。ギターがギターの音として聴こえた音響が、あらためてアコギによるアンサンブルの素晴らしさを堪能させてくれて心地よかった。目黒 Blues Alley Japanで体験した音とともに、耳が贅沢だ。 後半はお待ちかねのター坊

山弦『アナオリベスト発売記念ツアー年またぎ追加公演ですって!!バレンタイン♡Special 3DAYS』目黒 Blues Alley Japan 2024.02.12.

追加公演のタイトル通り、昨年の10月に観たBillboard Live TOKYO公演の拡大版といった構成。大筋は変わらなかったが、時間が増えたぶん、それに比例して二人のギターを楽しめた。 演奏時間は2時間弱だったが、体感としてはそれ以上。長いライヴだと感じたのは、ギターと同じ比重のトーク(笑)のおかげもあるだろうが、実際は二人の音に引き込まれる深さが時間となって感じられたからなのだろう。息を止めて聴いているような瞬間が何度かあったし、アコギ2本の音とは思えない分厚さで迫っ

第18回渋谷音楽祭2023~SHIBUYA MUSIC SCRAMBLE~ 公園通りレコード インストアライブ LINE CUBE SHIBUYA 2023.10.21.

6人のヴォーカリストが山弦とハウス・バンドをバックに、自身の代表曲とコラボを披露する。前半はwith山弦でアコースティック、後半はバンド・サウンドという構成で、それぞれの編成に合わせたかのような絶妙の選曲。音楽自体の魅力はもちろん、”音楽を好きであることの素敵さ”も感じさせてくれた2時間半だった。 with山弦のパートは、大貫妙子の「あなたを思うと」に槇原敬之「島育ち」と、山弦のインストに歌詞をのせた曲。そして渡辺美里の「10years」に根本要の「木蘭の涙」という、いわゆ

山弦ツアー2023 アナオリベスト・発売記念ツアーですって! Billboard Live TOKYO 2023.10.01.

小倉博和と佐橋佳幸。 似通った点はあるにせよ、きっとそれぞれが持つ音楽性はハッキリしているだろう。そして、なんといってもギタリストである。パーマネントなバンドではなくスタジオ畑を中心とした仕事が多いため、その本質が可視化されることは多くはないかも知れないが、個性の塊といえる…いや、そうでないギタリストなんていないとぼくは思っているので、当然この二人もスタイルはまったく違うはずなのだ。 山弦のライヴは不思議だ。二人は個性をぶつけることもなく、お互いが自身の引き出しから出した持