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ライヴのこと
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仲井戸"CHABO”麗市 Music From CHABO BAND 2024 Experience GORILLA HALL OSAKA 2024.11.15.

10年振りのニュー・アルバム発表の直前。しかも今では4人が集結すること自体が貴重なCHABO BANDでエレキ・ギターを鳴らすライヴなのだから、大阪公演も観に行かないわけにはいかない。 ライヴのタイトルはニュー・アルバム同様 " Experience " 。ちなみに、大阪のFM COCOLOで、月替わりのリレー形式でDJが担当する番組『THE MUSIC OF NOTE』の11月は、キングビスケットラジオ[Experience]とタイトルされ、チャボがDJを担当している。

極上参上!【振替公演】DAY1 POLARIS tokyo 2024.11.04.

最初に書いておく。3人のミュージシャンがバックを務めた浜田真理子のソロ・ライヴではなく、" 極上というバンド " のライヴである。 本来は7月に開催予定だった東京公演。バンドのお披露目としても最初になるはずだったが延期。その振替公演2Daysの初日に足を運んだ。 昨年の10月に『秋の四辺形』のタイトルでおこなわれたライヴのメンバーで結成されたのが極上だ。そのライヴは浜田真理子のソロに3人が加わっていく構成ではあったが、今になって思えば、僕自身、この日の4人にバンドっぽさを

中島フミアキDEBUT43rd "RESPECT” THUMBS UP 2024.11.03.

中島フミアキのデビュー43周年ライヴ。ゲストにチャボが出演するので足を運んだ。このライヴに僕が興味を持った大きな理由は、1983年に発表されたダンガン・ブラザース・バンドのアルバムに、中島フミアキと仲井戸麗市の共作が収録されていて、その曲を気に入っていることがある。 共作を含めて、チャボは他人に提供したものに佳曲が多いというのが僕の持論。今回のその曲…「KISS,KISS,KISS」もそれに漏れず、名曲と言い切ってしまっていいという評価が僕の中で成されている。41年の長い時

浜田真理子 還暦記念コンサート 極上の一日 島根県民会館 2024.10.05.

松江に足を運ぶのは実に5年ぶり。今年は浜田真理子の還暦プロジェクトである全県ツアーの締めくくりとしておこなわれるホームタウン公演。選択肢の中に " 行かない " は無かった。 コンサートのタイトルにある " 極上 " は、彼女が結成したバンド名でもある。メンバーは、浜田真理子(Vocal,Piano)、檜山学(Accordion)、Marino(Saxophone)、橋本 歩(Cello)。2部構成の1stステージは、ソロの弾き語りと、この極上メンバーがひとりずつ加わってい

Char『For another 100 years』日比谷野外大音楽堂 2024.09.28.

ミッキー吉野と仲井戸麗市がスペシャル・ゲストで参加する、CharのROCK(69歳)YEAR 日比谷野音公演に行った。野音でこのメンバーの音を聴くのを楽しみにしていたし、観る前はそれ以上でも、それ以下でもなかったのだけれど、結果的にいろいろなものが僕の中に降ってきたライヴになった。 野音独特の音で届けられるCharのストラトキャスターが心地よい。1曲目のイントロ部で聴けたフィードバックから興奮させられた。音も演奏も佇まいも、まさにロック・ギタリストの見本。野音で聴くストラト

佐野元春 & THE HOBO KING BAND『Smoke & Blue 2024』Billboard Live YOKOHAMA 1st 2024.09.23.

初日の1stステージを観た。元々、ツアーが組まれると、たとえそれが短いものであっても、演者とお客さんの双方で緊張感を持って対峙できる初日を体験したい派なので、2年ぶりのこの企画を、ニュートラルながらもそれなりに高いテンションで臨むことができた。 古田たかしの軽快なドラムのイントロから「IT'S ALRIGHT」でライヴは始まった。初期のナンバーを聴けるのがこのシリーズの楽しみのひとつであるが、それでも実際に演奏されると興奮する。さらに「Do What You Like(勝手

リクオ presents KANREKI HOBO CONNECTION JIROKICHI編 3days 第1夜 高円寺JIROKICHI 2024.09.05.

リクオの還暦を記念した一期一会のコラボ・ライヴ。高円寺JIROKICHIの第1夜を観た。この日の共演者は梅津和時と仲井戸麗市。 リクオのソロ弾き語りの「イマジン」でライヴは始まった。リクオがアレンジしたジョン・レノンとして楽しめる一方で、この後に出てくるふたりをこの場にいる観客は知っているわけだから、忌野清志郎の日本語詞で歌われるそれの効果は半端ではなかった。ここからの2時間半に着く色を静かに…それでいて力強く決めたオープニング・ナンバーだったと思う。 2曲目からリクオと

『山弦 山の日 夏山弦 納涼祭り アロハでどうぞ』目黒 BLUES ALLEY JAPAN 2024.08.11.

ふたりのステージを観るたびに思うのは、ギタリストが演るギタリストとしてのライヴは本当にいいなということだ。" うた " はなく、100パーセントがインストであるのもそう感じる大きな理由だろうし、ふたりと同じスタイルのギタリストだって他にもたくさんいる。しかし、山弦のライヴからさりげなく放出される " 今日はギターを弾きに来たんで " 感が、実にかっこいい。そこには何の力みも緊張感のようなものはない。ステージと客席の立ち位置と目線が同じなのだろう、たぶん。ギターを弾く人と聴く人

『男はつらいよ 50 お帰り 寅さん シネマ・コンサート 特別公演 東京国際フォーラム ホールA 2024.06.29.

シネマ・コンサートは、映画のセリフや効果音はそのままに、音楽パートをオーケストラが映画本編(全編)上映に合わせて生演奏するもので、映画をライブ感覚で楽しめるエンターテインメント…らしい。要するに、映画の音楽パートのみが生演奏ということだ。それは映画なのか、それともコンサートなのか。アタマでは理解できるが、実際に体験するまではなかなか想像しにくい企画だったが、結論としては、映画としてもコンサートとしても、とても楽しめた。 公演は2部構成。まず、第1部は山田洋次監督と倍賞千恵子

佐野元春 & ザ・コヨーテバンド『2024年初夏、Zepp Tourで逢いましょう』Zepp Nagoya 2024.06.23.

僕が観た愛知公演から既に1ヶ月ほどが経ち、8月の追加公演も残っているが、元春とコヨーテバンドのZepp Tourが無事に完走した。 DaisyMusic広報によれば、『今、何処』に伴うツアー後に「佐野元春クラシックスの再定義」のテーマでレコーディングを開始。より「今」に響く楽曲としてのリ・レコーディングという取り組みとのこと。そして今回のZeppツアーにあわせて、そこで生まれた「Youngbloods (New Recording 2024)」が先行配信リリースされた。

麗蘭Action Vol.12 [Homecoming] Billboard Live Tokyo 2024.06.09.

麗蘭がビルボード東京に初めて立ったのは2009年の暮れ。元々は年末の磔磔公演の前に開催されていたから、個人的には磔磔の予告編的な楽しみ方をしていたのだが、2017年からは年が明けた1月開催に変わったので、磔磔の追加公演的な位置づけに僕の中ではなっていた。だから、6月の開催はこれまでなかったので、唐突な感じもありつつ、新鮮な気持ちで会場に向かった。 ビルボード公演は限られた短い時間の中でおこなわれる2ステージだ。最初のうちは " 短いなぁ " と不完全燃焼な印象を持ったが、毎

浜田真理子 with Marino LIVE @Tonarimachicafe 隣町珈琲 2024.06.04.

隣町珈琲でのライヴは3回目。会場がカフェなので至近距離で体験できるのはもちろんなのだが、こうした環境での浜田真理子を、東京では味わえないこともあり、同じ場所を共有している感が半端ではない。隣町珈琲店主である平川克美さんが言う " 東京で真理子さんのライヴをこの距離で聴けるのはここだけ " は大袈裟ではない。だからなのか、メニューも演奏時間も特にいつもと変わらないのだけれど、満腹感は大きい。 Marinoとの演奏も安定のコンビネーション。特にMarinoのナマ音に近いSAX…

〜花をうたえば〜お寺でSinger Song Marimba Vol.Ⅷ 新谷祥子 LIVE 八王子龍見寺本堂 2024.06.02.

昨年は足を運べなかった龍見寺。2021年以来だから訪れるのは実に3年ぶりなので、これまで以上に楽しみにしていたライヴだった。 お寺でマリンバを弾き打ち " 花 " を歌う。お寺はもちろん木造建築。外の木々と花、そして6月の風と雨さえも演出の一部となるステージ。このことを思うだけでイメージが広がってゆく。龍見寺の環境を知っている人ならば、きっとこの気持ちをわかってくれるだろうと思う。 これまでもライヴで披露されたことがあるPYG「花・太陽・雨」とベット・ミドラー「The R

UGUISS 40th Anniversary Tour 渋谷クラブクアトロ 2024.05.30.

デビュー40周年を記念してリリースされた2枚組アナログ盤のレコ初という名義のライヴだが、UGUISSは1983年にメジャー・デビューし、翌1984年に解散したバンドだ。残されたレコードはアルバム1枚とシングル2枚。しかもヴォーカリスト山根栄子が2012年に亡くなったことで、活動期のバンドを体験しているのは当時の限られた人たちだけである。解散後はアルバムがCD化され、デビュー30周年には渡辺美里をヴォーカルにライヴを行なっているので、ここで追体験した人は多いだろう。しかし、この