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仲井戸"CHABO”麗市 Music From CHABO BAND 2024 Experience GORILLA HALL OSAKA 2024.11.15.

10年振りのニュー・アルバム発表の直前。しかも今では4人が集結すること自体が貴重なCHABO BANDでエレキ・ギターを鳴らすライヴなのだから、大阪公演も観に行かないわけにはいかない。

ライヴのタイトルはニュー・アルバム同様 " Experience " 。ちなみに、大阪のFM COCOLOで、月替わりのリレー形式でDJが担当する番組『THE MUSIC OF NOTE』の11月は、キングビスケットラジオ[Experience]とタイトルされ、チャボがDJを担当している。

番組では、ニュー・アルバムからの曲をライヴで演るとしてもそう多くはないというニュアンスで話していた。僕自身も、ただでさえスケジュール調整が大変なメンバーだから、リハの時間も考えれば2~3曲かなと思っていたが、蓋を開けてみれば5~6曲が披露されていたと思う。ニュー・アルバム収録曲に限らずライヴのタイトルにも偽りは無く、2024年時点のチャボのExperienceが感じられるプログラムだった。

GORILLA HALL OSAKA

オープニング。SEに続いてチャボが登場し「ガルシアの風」をリーディングする。声を聴いた瞬間に調子がよいことがわかり、その後のライヴに期待をさせてくれた。バンドのメンバーを呼び込み、肩ならし的セッションを軽く決め、始まったのが「ホームタウン」だった。間奏にジェファーソン・エアプレイン「あなただけを」を組み込んだアレンジ。チャボのExperienceが溢れる高密度な曲がオープニングを飾ったライヴは、Experienceのタイトルに相応しい3時間だった。

We Are CHABO BAND!

何が素晴らしいかって、チャボのExperienceに、僕自身のExperienceを重ね合わせることができるライヴだったことである。「ホームタウン」1曲だけで、自分の中に湧き出てきたものの数や量…もちろんそれは思いや想いであり、物質的なものではないが…は、半端な数字ではなかったと思う。ただ、今、冷静に振り返れば、重ね合わせることができた…というよりも、自分の意思でのそれではなく、チャボの音楽によって自分の中から自然と湧き出てきたものが、ライヴの場でステージに吸収されてしまったというニュアンスが近いかもしれない。

幸福だった。涙が出た。チャボの音楽と一緒に、今日まで僕は生きてきたんだ。


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