映画「きみがくれた未来」を観て
1月1日、「きみがくれた未来」という映画を観た。
英題は「 Charlie St. Cloud」。2010年のアメリカ映画で、バー・スティアーズ監督の作品だ。
キャストは、チャーリー役のザック・エフロン、サム役チャーリー・ターハン、テス役のアマンダ・クルーなどである。
あらすじは、
というところから始まる内容。
で、観終わっての感想。
悲しい出来事から、抜け出せないチャーリー
交通事故で、弟を死なせてしまった。その思いから、人が変わってしまったチャーリー。そして、弟と約束していた時間になると、死んでしまった弟に会いに行くという日々。それまで、続けていたヨットにからも離れてしまい、墓地で働く生活を続けていた。
戦場で亡くなった友人の幻を見たりと、精神的にも、前に進めなくなっている。人は、自分の想像を超えるような悲しい出来事に遭うと、先に進めないような精神状態になってしまうのかもしれない。
テスは、チャーリーに助けられたが、逆に彼を助けた
高校時代にヨットのライバルでもあったテス。時が経ち、そのテスがヨット界では注目の人となっていた。世界一周単独に出かける前の、練習中に彼女は遭難してしまう。そして、その彼女がチャーリーの前に現れる。
チャーリーは、テスと恋に落ちる。でも、その彼女は実施には目の前に存在しないのだ。目の前に来たテスが、実は遭難して捜索打ち切りになっていることを知る。結果的に、チャーリーは、遭難したテスを見つけ、命を助けるのである。このストーリーの流れは、一見、チャーリーはテスを一方的に助けたように見える。しかし、実はテスも、チャーリーを助けていたのだ。
未来へ進むことへの背中を押してくれたのが、テスなのである。
2人は互いに未来に向け、助け合う運命だったのかもしれない。
弟のサムも、この世の執着から解き放たれる
弟のサムとの約束を破ってしまったことで、チャーリーは弟に会えなくなる。そして弟は去っていくのだが、実はこの執着の中にいたのは、魂になり切れていない弟も同じであった。
そしてそれが解き放たれたとき、弟はようやく魂に戻る。
その時の、うれしそうな笑顔が印象的であった。
そう、執着は何も生まないのだ。それを捨て、未来に向けてセーリングすることが、人生そのものだと感じるのである。
個人的には、ヨットレースのシーンが楽しい
この映画は、ヨットが出てくる。
ボクも若い時にヨットに乗ったことがある。
そしてウインドサーフィンのレースにも出ていた。
なので、この映画の感じ方が少し違うかもしれない。
最初のレースシーンにワクワクし、青春時代を思い出してしまった。
海に関わる人なら、この気持ちがわかる映画かもしれない。