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映画「国際市場で逢いましょう」を観て

3月30日「国際市場で逢いましょう」という映画を観た。原題は「국제시장」。2014年の韓国映画で、ユン・ジェギュン監督の作品だ。

キャストは、ユン・ドクス役のファン・ジョンミンオ・ヨンジャ役のキム・ユンジンチョン・ダルグ役のオ・ダルス、ドクスの叔母役のラ・ミランなどである。

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あらすじは、

朝鮮戦争中の1950年、興南(現在の北朝鮮・咸鏡南道咸興市)から脱出しようとしていたドクスとその一家は、戦乱の最中で父と末妹と離れ離れになるが、長男であるドクスは父から「お前が家長になるんだ。家長はどんな時でも家族が優先だ」と家族を任される。釜山へと渡ったドクスら一家は、国際市場にある叔母の店で働くようになる。
やがて青年になり家計を支えるようになったドクスだったが、弟の大学進学資金を稼ぐために旧友のダルグと共に炭鉱作業員として西ドイツに出稼ぎに出る。家族のために懸命に働くドクス。しかし、その先には数々の試練が待ち受けていた。

出典:Wikipedia

と、いった内容。
で、観終わっての感想。

韓国は、太平洋戦争のあと、さらに戦争が続く

日本人の戦争終結は太平洋戦争である。しかし、韓国の人にとって太平洋戦争終結が戦争終結ではないこと。頭の中では分かっていたが、あらためて心に落とされた。
朝鮮戦争があり、そして、ベトナム戦争にも兵士が行っている。
これを見て、日本人の戦争観である「戦争は遠い昔」のような感覚とは当然違うものがあると感じるのである。
そして、そこには悲しみが付きまとうのである。

老人になって絞り出た言葉は「辛かった」

主人公のドクス。小さい頃に、朝鮮戦争を体験し、そこで父と妹と突然別れることとなる。別れ際に父から「お前が家長になるんだ。家長はどんな時でも家族が優先だ」と家族を任される。
以降、彼は自分のことは犠牲にして、家族のために働く。
ドイツの炭鉱やベトナム戦争にも行く。全ては家族のためである。
そうやって頑張るも、その大変さが、なかなか伝わらない人もいる。
ただの頑固なジジイ。世の中はそう思っているが、最後に家族で集まる場面の別室で、はじめて「辛かった」と涙を流すのだ。

結局支えあう存在は、夫婦そして親友だった

ドイツの炭鉱。生死をさまよう場面もある中、ドクスは現地で将来妻となる女性ヨンジャと出会う。そして、運命の糸は二人を夫婦にする。
その後も、平坦な道のりではなかった。山あり谷ありの人生の中で、様々な試練を乗り越えてゆく。そこには、必ず妻のヨンジャがいるのだ。そう、夫婦が結局一番の支えになっているのだ。
そして、この映画の中では、親友のダルクの存在が大きい。ダルクは、ドクスとともに人生を重ね、彼なりの人生を送ってきている。そしてお互いに老人になっても親友である。ある意味そこは、うらやましく感じた。

主人公の高齢時のメイクが、雑なのは残念

この映画で一つだけ残念なものがある。
それは、ドクスの老人になったときのメイク。
明らかに、若い俳優がメイクをして老人になっている感が出てしまっている。うーん、良い映画だけに残念。
予算的に難しかったのかな?


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