映画「国際市場で逢いましょう」を観て
3月30日「国際市場で逢いましょう」という映画を観た。原題は「국제시장」。2014年の韓国映画で、ユン・ジェギュン監督の作品だ。
キャストは、ユン・ドクス役のファン・ジョンミン、オ・ヨンジャ役のキム・ユンジン、チョン・ダルグ役のオ・ダルス、ドクスの叔母役のラ・ミランなどである。
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あらすじは、
と、いった内容。
で、観終わっての感想。
韓国は、太平洋戦争のあと、さらに戦争が続く
日本人の戦争終結は太平洋戦争である。しかし、韓国の人にとって太平洋戦争終結が戦争終結ではないこと。頭の中では分かっていたが、あらためて心に落とされた。
朝鮮戦争があり、そして、ベトナム戦争にも兵士が行っている。
これを見て、日本人の戦争観である「戦争は遠い昔」のような感覚とは当然違うものがあると感じるのである。
そして、そこには悲しみが付きまとうのである。
老人になって絞り出た言葉は「辛かった」
主人公のドクス。小さい頃に、朝鮮戦争を体験し、そこで父と妹と突然別れることとなる。別れ際に父から「お前が家長になるんだ。家長はどんな時でも家族が優先だ」と家族を任される。
以降、彼は自分のことは犠牲にして、家族のために働く。
ドイツの炭鉱やベトナム戦争にも行く。全ては家族のためである。
そうやって頑張るも、その大変さが、なかなか伝わらない人もいる。
ただの頑固なジジイ。世の中はそう思っているが、最後に家族で集まる場面の別室で、はじめて「辛かった」と涙を流すのだ。
結局支えあう存在は、夫婦そして親友だった
ドイツの炭鉱。生死をさまよう場面もある中、ドクスは現地で将来妻となる女性ヨンジャと出会う。そして、運命の糸は二人を夫婦にする。
その後も、平坦な道のりではなかった。山あり谷ありの人生の中で、様々な試練を乗り越えてゆく。そこには、必ず妻のヨンジャがいるのだ。そう、夫婦が結局一番の支えになっているのだ。
そして、この映画の中では、親友のダルクの存在が大きい。ダルクは、ドクスとともに人生を重ね、彼なりの人生を送ってきている。そしてお互いに老人になっても親友である。ある意味そこは、うらやましく感じた。
主人公の高齢時のメイクが、雑なのは残念
この映画で一つだけ残念なものがある。
それは、ドクスの老人になったときのメイク。
明らかに、若い俳優がメイクをして老人になっている感が出てしまっている。うーん、良い映画だけに残念。
予算的に難しかったのかな?
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