映画「ゼイリブ」を観て
11月6日、「ゼイリブ」という映画を観た。原題は「They Live」。1988年のアメリカ映画で、ジョン・カーペンター監督の作品だ。
キャストは、ナダ役のロディ・パイパー、フランク役キース・デイヴィッド、ホリー役のメグ・フォスターなどである。
*****************************
あらすじは、
世は貧富の差が激しく、失業者が増える一方だった。しがない肉体労働者で、流れ者のナダ(ソフトによってネイダとも発音・表記)は、ある都市に流れ着いた。建設現場で知り合った男・フランクに誘われて、都心の自由教会が所有する空き地に設けられた、家のない貧民たちのキャンプに住み込むようになった。1台のテレビだけがキャンプ地の人々の唯一の娯楽だったが、そのテレビはたびたび電波ジャックに悩まされていた。決まってヒゲを蓄えた男が画面に現れ、次のようなことを言い始めるのだった。「我々の暮らしている世界は、『彼ら』の発信する信号により、人工的な仮眠状態にさせられています。彼らは抑圧的な社会を作り上げています。彼らの目的は人々を物質主義者に仕立て上げ、自分たちの正体を詮索させないため、我々を欲に狂わせて、『奴隷』にしているのです……」
というところから、始まる内容。
で、観終わっての感想。
かなりの風刺映画だが
かなりの風刺映画だと感じた。
ここまで極端ではないが、少なくとも今の世の中は、
これに近いものがある。
この映画に、たどり着けない人も多くいると思う。
ひとまず、たどり着けてよかった。
ただのオカルト的な映画で見る人と、そうでない人と、
分かれる映画だと思う。
真実は、何なのかを問いかけてくれる
真実とは何なのか?
映画の中で、観賞者に問いかけてくる。
古い映画ながら、今生きるこちらに問いかけてくるのだ。
目の前にあるのは、本当に現実なのか?
それさえも、考えなければ、
疑問さえ持たずに生まれて死んでゆくということだ。
それでも、現状を変えない人がたくさんいる
たとえ、それに気づいても、現状を変えない人もたくさんいるのだ。
それどころか、そちら側に加担する人さえ出てくる。
そちら側は、巧妙な手法で、こちら側を洗脳し、
そのように持ってゆく。
映画の中のこととはいえ、現実にも起こりうることだと感じた。
1988年に、気づいている人は気づいていたということ
今は、2022年。
36年前に、気づいている人は、気づいていた、ということだ。
ここ数年の、はやり病。
何かおかしいと、気づいている人は、相当数いる。
でも、1988年に気づけていた人は、どれだけいたのだろう。
表現の仕方は違えど、
今の世の中を、暗示しているような内容である。
今あらためて、観る価値はあるかもしれない。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?