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“コレはイケてるか”のセンサー
私は言葉が苦手。
心に湧いた違和感、
頭に浮かんだデザイン、
(これは「水玉」とか具体的なモノじゃなくて、
形すらない直感的なイメージの世界)
楽しいともカッコいいとも感動ともちがう、グッとくるっていう感情
脳味噌の端くれから鳴るなんかこれイケてないなのサイン。
エンタメの世界のすみっこで、企画案を練り続けてる毎日。
ことばにできない感情やらイメージやらから、基本アイディアが出てくる気がする。
いくら「人を楽しませるモノ」つったって
なぜそれをするのか、それがなぜいいのかっていう「理由(根拠)」が求められる。それも不確かなものじゃだめで。なんかこう、データ的なやつ。
でも、自分でも(自分だから?)言葉にできない、だけどなんとなく瞼の裏に浮かんでるアイディアの子供たちは、「なぜいいのか」なんていう理由を見つけるより遥かに速いスピードでどんどん成長し、バリエーションを広げて、頭の中をかけめぐってくんだ。
そしてそのうちの数%は顔から外に排出される。
😅(この案ビミョー)
☺️(このアイデアはグッとくる〜)
プレゼンするにも、お偉いさんにバレバレだ。
ああ、マスクの世の中になってよかった。
マスクに逃げることを覚えてしまった。
コロナはなくなってほしいけど。
「これ、なんかわかんないけどたぶんイケてないな」っていうセンサーは、あながち間違ってないことが多い。火のないところに煙はたたないってのと同じで、センサーが反応するってことは、その直感に任せたいと私は常々思っている。
でも、プレゼン資料に「なんかグッとくる」とか書くわけにいかない。だから私はこのセンサーから生まれた案に、いつも後付けする形で理由・根拠を考える。この作業、本当に長い。
ほぼこの作業分の給料でご飯食べてる。
【頭の中】
「〇〇だからこの案が良い!ってことにしようかな。(資料上では)」
「いやでもそれだとなんか辻褄合わない」
「じゃあ□□だからってことにしよ」
【プレゼン当日】
「□□なため、▲▲だと効果がない。そこで今回考えたのがB案です!」
いやいや、本当はそんなんじゃない。効果とかそういうんでもない。ただイケてないと思ったからBにしたんだ。
探したのは理由でも根拠でもない。ただの接続詞。
このセンサーを守らないと、クオリティはだいたい中途半端になると思う。ウケるより、スベるより、圧倒的に恥ずかしい状態。
理由なんてわかんない。でもそうやってできてる。これが私のちっぽけな企画論。
いまこの文章でコロナに触れたことすら、イケてないなと思った。
赤信号だけど、ゴー。