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VCMの盛り上がりを見て思ったこと

おはようございます。
この記事を書いてる今、14連勤中の青木です。

青木Instagram @bluegrk

#貧乏暇なし

さて前回のnoteは、4月前半に参加させて頂いたイベント「チャリ着市」のWTC Inc.出店の様子と感じたことをつらつらと書かせて頂きました。お客さんに自分が売っているものの情報は120%伝えようねという話です。

まだの方はこちらからどうぞ。


そして時は少しだけ流れ、4月を後半にさしかかるとそう、見えてくるのは国民待望の大型連休ですね。GW。1月からノンストップで働いてきたみなさんを癒す束の間の連休。響きが良いですね。

とは言いつつも僕自身は前半は古着屋勤務、後半はイベントという休みのやの字もない予定で動いて参ります。そちらはこのnote後半でばっくりとアナウンスしますので最後までぜひ読んでみてください。では、今日の本題いきましょう!

VCMで見え隠れする価値観のアップデートの必然性

今回はWTC Inc.のことはさておき、個人的に最近僕が思っていることについてお話しようと思います。

皆さんVCMって分かりますでしょうか?

古着はまだしもファッションにすら興味ねーよ!という方向けに説明しますと、1年に1回?か数回?ある日本最大級のヴィンテージ古着が集まる展示会です。そう、イベントではなく僕はあれは展示即売会だと思っています。

イベントはある程度「お楽しみ感」というか「ラッキー掘り出し感」があって、こんなのがこの値段で!?みたいなこともあると思いますが、VCMに出店されてるお店さん方は僕達古着畑の人間が見てもガチ中のガチが集結してます。そういう意味でも展示会感が満載なのですが、その上陳列している商品たちも1年に何回も見れないようなものたちばかり。要は各店がプライドを持ってしのぎを削って、俺たちこんなラインナップでやってんねんぞ!っていう気迫を感じます。(もちろん全部の店がそういうマインドではないです)

でまあ色々と回ってくる情報をまとめると、4000〜5000円で買える1980〜1990sのグッドなレギュラー古着もあれば、2000〜3000万もするような珠玉の一品もあるそうです。

高騰が激しいのは海外でも評価の高いヴィンテージデニムや、コレクターが多いヴィンテージミリタリー。ワーク、ハンティング、バンドTeeとかでしょうか。

僕は今年29歳ですが、僕たち世代ぐらいがいわゆる"昔の古着屋の値段"を知ってるほぼ最終世代だと思っています。昔の古着屋というのはどういうことかと言うと、今100万、1000万なんかで取引されるようなマスターピースたちをちゃんと実物で店頭で見ることの出来た古着屋を知っている、という意味です。そのずいぶん昔からヴィンテージは減ってきた、もうない、と言われ続けてたみたいですが、それでもまだ大学生の僕達はリーバイスの大戦モデル、別珍のスーベニアジャケットをお店で見ることが出来たし当時のサラリーマンのボーナスで買えるぐらいの値段だったように思います。※昔の記憶なので諸説あります

そのカッコいい洋服たちも今や本の中だけで見るようになり、店頭に出てきたとしても厳重なレジ前のケースに保管されてて見せてくださいと声をかけるのもおこがましいほどになりました。でも、それで僕はいいと思いました。

"ヴィンテージと名の冠すもの"

ヴィンテージと辞書を引くとこう書いてあります。

ヴィンテージまたはビンテージ(英: vintage)とは、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の"vendange"で、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。
ワインに使われているぶどうの収穫年の記載のこともヴィンテージと呼ばれる(異なった収穫年の物を混合していたり、国や地域の規則で収穫年を表示出来ないなどの理由で、収穫年が記載されていない物は「ノンヴィンテージ」と呼ばれる)。英語の"vintage"は、「~の頃」、「時代」などを意味し、"a clock of ancient vintage"(古い時代の時計)などの使い方をする。
フランスのアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレでは同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワインにのみ収穫年(ヴィンテージ)表記が許される。
当たり年のワインは「ヴィンテージ・ワイン」と呼ばれ、高級ワインの代名詞である。転じて、名品や、年代物の楽器・オーディオ製品・カメラ・衣料品・自動車などの古い希少品の意味に用いられている。英語圏には「ヴィンテージ」のつく商標や商品が多数あり、年代物の名品風の意匠や古い設計を採用する、古い感じの動作を再現するといった方向性として使われる。そこからさらに転じて、単に古い物をヴィンテージとする用法がある。

ということで、ワインから始まったヴィンテージという文化は使い勝手が良かったのか、様々な分野の希少性が高い品、古くて立派な品に冠された称号になっていったと言えるでしょう。例えばフランスの伝説的ヴィンテージワインであるロマネ・コンティ 1945は2023のオークション実績で6300万円で競り落とされてます。はたまたヴィンテージバイオリンの雄 ストラディバリウスは2022のオークションで21億円がついたとか。ある程度の富裕層が何年単位で貯めるお金と引き換えに手に入れることが出来るもの、それがトップオブヴィンテージになりつつある。

ともすれば私たちのメインカルチャーである衣食住の衣を担う洋服に3000万や6000万の値段がつくことは容易に想像がつくし、そんなに遠くない未来だとも思います。もちろんヴィンテージの中でもマーケットの評価によってレイヤーは存在しているので5万円のヴィンテージもあるし、1万円のヴィンテージもあります。

だから古いものを扱う商売っていうのはそういう目利きが出来るという意味でももっと崇高であるべきだとも感じますし、古物商の免許制度が設けられているんじゃないでしょうか。

僕たちも値段が上がることにもっと寛容にならなきゃいけないし、そうしないと新たなマーケット、新たなブランド、新たな思考というのは成熟していかないとも思います。

ヴィンテージは国語

服を扱う上で、ほぼ全てのデザインは最終的に60年代以前の洋服に行き着くと思います。それは作り手も、売り手も、買い手も、その商品を正しく扱うために服の作り(ジャケットなのかパンツなのかワンピースなのか)を理解して、トレンドを理解して(何が流行っているか)、値段を理解する(相場を知る)ことからスタートしているので、その全ての基礎になっている「ヴィンテージ」を勉強?して正しく捉えることが大事です。これは言い切れます。ヴィンテージは国語で、日本語を書いて話せるから数学が分かり英語が出来るようになるのと一緒だと僕は思います。

せっかく服に興味があってお洒落したいと思ってるのに、そのドアが開かないのはすごくもったいない。ドアが開きっぱなしの僕が言うのですから説得力あります。(笑)
なのでまずはヴィンテージというものに興味が湧いた方は身近な古着屋さん、友達から色々教えてもらって、ある程度ヴィンテージに興味のある方はどんどん掘り下げていってください。そして、自分の言葉でヴィンテージを語れるようになれば、服の見る視点がガラッとわかると思います。

そういうアプローチをもってWTC Inc.というファッションコンセプトは「服の価値の再構築」をテーマにしているので、服への理解を助けてくれる重要なバディになってくれます。

GWはあっちへこっちへ

僕のスケジュールです。

5/3 大阪 南堀江 KEY
5/4 大阪 南堀江 KEY
5/5 大阪 船場 Teddy(foradults)Market パーティ
5/6 岡山 表町 Shop in Store Boundary 243

3,4はお馴染みKEYでお待ちしてます。
5は先輩のお店のパーティでDJをやります(人生初)ので是非。
そして6は故郷岡山へ帰ってきてWTC Inc.のTシャツ展&ワークショップをやる計画です。

とまあ相変わらず忙しくさせて頂いてますので、
各人の旅行やら友達と会うやらの予定の合間にでも覗いてみてくださいね。

WTC Inc.のTシャツはイベントの後に全国の皆さんにも買って頂けるようにしたいと思います。お楽しみに。

so close to you,
WTC Inc.

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