8年前の『Philosophy』ノートブック
アパレルのアルバイトをしていた頃、自己啓発本にはまってたくさん読んでいた。(懐かしい…しかもなぜかこういう本を読んでたとか言うの恥ずかし…)
専務とのミーティングで本の話になり、フリードリヒ・ニーチェをオススメされた。当時流行っていたので、存在は知っていたけれど手に取ったことはなかった。その日の帰りに、駅の本屋で買って読んでどハマりした。ハマりすぎてEvernoteに専用のノートブックを作ってメモしていたくらいだ。
そのノートブックの名前が『Philosophy』(哲学)だった。なんだか哲学語るなんてこっぱずかしすぎて、誰の目にもつかないところに仕舞い込んだきり私自身も忘れていた。
当時の私には理解しきれない部分も多かったけれど、ハマってメモまでしてたってことはきっと自分にとって大事なことだと感じていたんだと思う。今朝ふとそのノートブックをちらっと読んでみて、今考えている内容とリンクする部分があって驚いた。
■4つの徳
自分自身と友人に対しては、いつも誠実であれ。
敵に対しては勇気を持て。
敗者に対しては寛容さを持て。
その他あらゆる場合については、常に礼儀を保て。
■所有欲に征服されるな
所有欲は悪ではない。所有欲は働いて金を稼ぐことをうながし、その金銭によって人は充分な暮らしを送れるばかりか、人間的な自由と自立さえ得ることができる。
しかし人が金銭を使っているうちはいいのだが、所有欲は度を過ぎるようになると、人を奴隷のように使い始める。もっと多くの金銭を得るために、ありったけの時間や能力を費やす日々が始まるのだ。所有欲は、休みさえ与えてはくれない。
こうして所有欲の手下となった人は、完全に拘束される。内面の豊かさ、精神の幸福、気高い理想、と言った人間として大切なものは無視されるようになる。あげく金銭面だけが豊かで内面がごく貧しい人間ができあがる。だから所有欲がどこで自分を征服しそうになっているか、よく注意しておかなければならない。
■生活を重んじる
私たちは、慣れきっている事柄、つまり衣食住に関してあまりにおろそかにしがちだ。ひどい場合には生きるために食っているとか、情欲ゆえに子供を産むなど考えたり言ったりする人もいるくらいだ。そういう人たちは普段の生活の大部分は堕落であり、なにか別の高尚な事が他にあるかのように言う。
しかし私たちは、人生の土台をしっかりと支えている衣食住という生活にもっと真撃の眼差しを向けるべきだ。もっと考え、反省し、改良を重ね、知性と芸術的感性を生活の基本に差し向けようではないか。
衣食住こそが私たちを生かし、現実にこの人生を歩ませているのだから。
今日はこの後お客さんが来るからしばらく放置していた家を整えなければいけなくて、あまり詳しく見れなかったけれど、ちらっと読むだけでも触発される。もう一度本買ってみようかなぁ。
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