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ノンフィクション雑記

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最近の記事

タバコと元彼

自分で巻いたタバコを吸う人だった。留学先の友だちがそうしていたから今も自分で巻いて吸っているらしい。市販のタバコよりも強くていつも吸えなかった。 私はタバコを常用はしないけど、周りの人が吸ってたら吸うくらい。タバコを誰かにもらう時はいつも思い出してしまう。 改めて、よくある恋愛をしたと思う。自分としては、特別で何にも代え難い思い出でも、タバコで元彼を思い出すなんて、こんなのよくある話なのは自覚せざるを得ない。 一緒に歌って、湯島のあたりを散歩しているときに街中口づけしま

    • 鳥取と元彼

      鳥取という言葉を聞くと元彼のことを思い出す。 クリスマスにどこに行こうか、何をしようか、と話していた。クリスマスの何ヶ月も前だ。浮かれていたな、ほんと。 どっちが言い出したのか忘れたけど、「クリスマスは鳥取で過ごそう」という話になった。豪華なディナーも高級なホテルもいらないから、世界で二人きりになった気になれるような場所に行こうって。クリスマスに誰も行かないような場所に行こうって(鳥取の人にはごめんなさい、失礼ですね)。とても素敵なアイディアだと思った。私たちらしいクリス

      • お酒と元彼

        お酒が好き。私も、元彼も好きだった。 知らないお酒を飲んでみるのも、知っているお酒を飲むのも。お酒が好きな彼も好きだったな。 お酒が好きっていうと、軽いオンナに思われる風潮はなんなんだろう。酔わせて押し倒そうとするオトコノコたちは、私が本当にお酒が好きなことを知らない。心からうんざりする。お酒を欲を満たすための仕掛けとしか見ていないオトコノコにも、知識をひけらかすためにしか使えないオトコノコにも。 元彼は、どんなに酔っても、付き合う前に手を出す人じゃなかった。経験がなか

        • 神楽坂と元彼

          私は神楽坂のエリアが好きだ。 ほどほどに人の繋がりを感じる場所。神楽坂エリアにある飲食店も好きだし、何より歩くのが楽しい。いろんな裏道に素敵なお店があるのが神楽坂だ。 付き合ってからは東京と静岡の遠距離だったから、いろんなことを一緒にしようって約束した。ほとんど達成できたかったけど。 神楽坂を散歩しよう、と約束していた。 結局、神楽坂を散歩したのは、別れ話がまとまってからでした。 ちょうど去年の今頃だったな。11月の上旬、私が一時帰国した時に別れた。 飯田橋のカナル

          映画と元彼

          映画を観ると、元彼のことを思い出す。 これも音楽と同じじゃないか。 映画なんてそんなもので、「オレンジ」を観れば恋愛映画が好きな友人に合わせるために面白いと言って一緒に見ていた中学時代を思い出すし、「実写版アラジン」を観れば文化祭で声をかけてきた男子高校生と一緒に高崎の映画館い一緒に見に行った世間知らずな高校3年生の夏を思い出す。 同じように「君の名前で僕を呼んで」を観れば、付き合う前にAmazonプライムのウォッチパーティーで一緒に電話を繋ぎながら観た幸福な時間を思い

          映画と元彼

          音楽と元彼

          音楽を聴くと、元彼を思い出す。 というか、音楽なんてみんなそんなものかもしれない。 米津玄師の「Yankee」は高校受験の時に聴いていたな、とか。受験前に図書館で勉強する時はいつも電車の中でCarly Rae Jepsenの"Let's Be Friends"聴いてたな、とか。みんななんとなくなにかの曲と人生のいずれかのポイントが同時に思い出されるようになっているんだろう。 出かける時は、車を借りて二人で交代しながら運転した。ドライブをする日はいつも晴れていた。彼はsu

          音楽と元彼

          noteと元彼

          LINEがきた。今朝。元彼から。 昔の日記を読み返したら、自分が気が使えないことに気づいて嘆いている日があったらしい。別れた後に、お金の使い方と気の使えなさだけは本当に嫌い!って伝えたからかな。別れる前にもっと本音でぶつかればなにか変わったのかな。まあ、別れた原因は100%私なんだけど。 付き合っていた時は、お互いのnoteをフォローしていた。 私は中学3年生ごろから5年連用日記を使っていたり、同じ頃からジャーナリングをしたりしていたから、今の自分の気持ちを文章に残すこ

          noteと元彼

          香水と元彼

          クロエの香水をつけると元彼のことを思い出す。 パリのギャラリーラファイエットで買ったクロエのノマドオードパルファム。ずっと欲しくて、免税だからって勇気を出して買った20歳の私は、高額なお買い物におじけ付いて屋上でわけもわからず泣いていたな。意味わかんない。 浜松のお家に遊びに行ってベッドでごろごろしていた時に、「いつもこの匂いするけど、いい匂いだね」って言われた。そんなことに気が付くような人じゃないと思っていたから、嬉しくて嬉しくて、会う時にはいつもクロエの香水だった。

          香水と元彼

          星野源と元彼

          星野源を目にすると元彼のことを思い出す。 ラジオも、音楽も、文章も、その内容も全部元彼につながってしまう。 偶然かもしれないけど。 星野源のオールナイトニッポンで紹介された曲がドライブで聴いた曲だったな、とか、そもそも星野源をよく聴いていたな、とか、こういうの好きそうだな、とか。 実家の図書館で星野源のエッセイ「いのちの車窓から 2」を読んだ。東京の図書館だと新刊は予約100人待ちになってしまうので実家に帰った時にできるだけ本を読むようにしている。 私自身は星野源の

          星野源と元彼

          元彼と別れて1周年だけど未練

          あと少しで元彼と別れて1周年だから、さすがに未練たらたら日記をつけてみようかな。どうやって乗り越えればいいのかまだわからないけど、後で見返した時にぴえぴえしていた私も頑張っててかわいかったな、と思えますように。あわよくば元彼が見つけてくれますように。と思っている時点でやっぱり全然吹っ切れていないんだけど。 元彼もnoteをやっていて、別のアカウントでフォローしていた。別れた時にアカウントを消しちゃってもう名前も覚えていない。彼は毎日短い日記を投稿していたな。まだ続けているの

          元彼と別れて1周年だけど未練