音楽と元彼
音楽を聴くと、元彼を思い出す。
というか、音楽なんてみんなそんなものかもしれない。
米津玄師の「Yankee」は高校受験の時に聴いていたな、とか。受験前に図書館で勉強する時はいつも電車の中でCarly Rae Jepsenの"Let's Be Friends"聴いてたな、とか。みんななんとなくなにかの曲と人生のいずれかのポイントが同時に思い出されるようになっているんだろう。
出かける時は、車を借りて二人で交代しながら運転した。ドライブをする日はいつも晴れていた。彼はsuperorganismとかLucky Kilimanjaroとかspill tabとかカネコアヤノとかを流していた。私はMICOとかsummy rashとかHenry MoodieとかMaisie Petersとか流していた。お互いのプレイリストを交互に流して、交互に運転した。
「女の子は助手席に乗ってて!俺が運転するから!」って感じじゃなくて、運転したい私の気持ちを尊重してくれたのも嬉しかったな。そういうところが好きだったな。
付き合ってからは二人で共同のドライブ用プレイリストを作った。今は元彼が消してしまっていてなくなっている。そもそも私がダウンロードしていなかったのが悪いんだけど。プレイリストは「晴れの日」「雨の日」「星空」3つだったかな。「台風」とかもあったかな。もう見れないから思い出せない。
この間、星野源のオールナイトニッポンで、スチャダラパーの"サマージャム’95"が流れてきた。元彼とのドライブで聴いた曲だった。自分じゃ聞かない曲なのに聞き覚えがあった。絶対に元彼と一緒に聴いた曲だっておもった。かなり不意を突かれて、なんていうかもう、胸がギュッてなった。
今日は授業が終わってから、大学の近くにあるjazz spot introに行ってみた。BRUTUSで紹介されていてずっと気になってた場所。一緒に行きたい、なんて話したっけ。話してないっけ。狭いハコだった。海外の人がたくさんいた。すごく楽しかったな。みんなめちゃくちゃ上手かった。歌がめちゃくちゃ上手いお姉さんがいた。兵庫から来たらしい。毎週授業終わりに行って常連さんになってみようかな。元彼もjazz聴いていた気がする。blue noteのアルバムを浜松の部屋で聴いたな。聴いてないっけ。
一緒にしたこととしてないことの区別がつかなくなってきたってことは、それなりに時間が解決してきているってことなのかな。
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