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0769 医者でもないのにいうべきではない言葉

職場で、「最近元気そうだね」と言われた。
そりゃそうである。通院回数を増やして薬も増やしたからだ。
元気でなければ行った甲斐がない。

相手は無邪気に言ったのだろうが、病を抱えている側にしたら、「勝手なことを言うな」なのである。いろいろなことをうがって考えてしまう。

しかし、何を持って元気そうなのだろうか。目が死んでないから?仕事をしているから?
そもそもこの言葉を発した人間は、自分の鬱経験を私のそれを同一視している。
そして、私の会社へ行きたくない、組織が合わないことも同一視している。
「大変な部署へ行って、俺がなんとかしたい」という人間と、一緒にしないでほしいのである。

ソフト面でもハード面でも、病気の人には、元気そうなどと言わない方がいいと身をもって体感した。
じゃあ自分ならなんて言ってほしいか?といえば、答えは、放っておいてほしいである。
会社が合わない、先ほどの先輩のようなタイプはバカにしか見えないから、もう話しかけないのでほしいのである。自分の仕事は勝手にしますから、探りを入れるように声をかけないでほしい。辛い時は休むので。

くらいには、荒んでいる。
言葉とは難しい。そして、自分も経験したから相手もそうだと思う人のなんと幸せなことか。お前の病気は承認欲求を拗らせて、わかってもらえないからだったんだよと言いたくなるところをグッと堪え、ニコニコしている。

血圧も下がらないわけである。
はぁ早くやめたい。けど好きなことをするにはお金を稼いでいないとね。

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