0616 母のヒステリー
米がないのは国のせい。
長文LINEが母から送られてきて、げっそりした。
もうすぐ80代の母は、歳をとってから政府批判が近視眼的である。
後出しジャンケン発言をする、政治家の言葉をそのまま連呼する。
思えばコロナの時もそうだった。
拡大したのは国のせい、ワクチンがないのも国のせい、最終的にこんな国にしたのは国のせいなのである。
無かったことにされている世代からすれば、お前らの世代のせいじゃ?とか思ってしまうけれど、言わない。言ったところでそれも国のせいになるのだから不毛である。
お米については、なぜ備蓄米を出さないかということを、新聞で読んだことを伝えたが、聞き流されててなかったことにされた。
きっと、国のせいでなければいけない何かが彼女の中にあるのだろう。
伝えたラインに倍返しのLINEがきたが、さっと目を通して返信はしなかった。既読無視というやつである。
そんな時に、レイテ島戦記を読んでいるのだが、個人の力ではどうしようもない、組織全体の怠惰なる一文があって、もしかするとこの国は、どんなリーダシップを持つ政治家が出て来たとしても、国民全体の、「お米がないのは国のせい」を信じたい気持ちと同じ作用で、良くなっていかないのではないか、なんて考えてしまった。
いかん、放っておかれた世代はついつい卑屈に考えてしまいがち。
母のようなものの言葉より、自分できちんと情報収集するしか自衛の道はないなぁ。
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