世の中にはいまだ私の知らぬ温泉があるのであろう。そんなことを書いた数日後に私はとんでもない温泉に出会ってしまった。 何か考えたかわからないパートナーの「日本海が見たいよね」という発言により、宮城滞在中に奥羽山脈を抜けて山形県に朝早くから向かった。一般道で峠を抜けるのでなければ高速はSAがほぼ存在しないことを除けば非常に快適である。昔は歩いて越境したであろう山々を遠目に見つつ、滑らかに車は走っていく。 海をちらとみたあと、なんでもないただのど田舎空港が好きな私とパートナーは
なぜこうも熱いのだろう。 宮城の温泉に入るたびに思う。 まあ冬は凍結する地域だから、42度から43度はデフォルトなのかもしれないが、一般的な入浴施設でも温度がそれくらいのような気がする。 秋保温泉の華の湯に一泊した時、3つある風呂の全部が熱くてこじんまりで、あまりの熱さに露天に逃げたら露天風呂も熱くて汗だくだくででた。まさかまだ肌寒い季節に汗をかくとは思わずフーフー言いながら休憩スペースでジュース片手に休んだのだが、全部熱いとは恐れ入った。 だがしかし、まだそんなのは可愛
「ほしやまコーヒーって知ってる?」 それはパートナーのLINEから始まった。 「知らない」 即答する。 そもそも私はその日古本屋にいくべく、ちょうど仙台駅に降り立ったばかりだった。時間は11時半。昼時なのにカフェに行く理由がない。そもそも○○コーヒーという表記だとコーヒーオンリー(もしくは豆や)の店と、軽食もある一般的なカフェがある。よく知らない土地で入るコーヒー屋は博打である。よって私は下調べなしにチェーン店以外に入ることはない。 再び歩き出したところでパートナーからのLi