香りを飲む|ダマン・フレール🇫🇷の紅茶を個人輸入しました|日記
🫖 はじめに
紅茶といえばフレーバーティー。茶葉は中国種が好き。
ダマン・フレールの味と香り、さらには詩情あふれる商品コンセプト、どれを取っても非の打ち所がなく、長らく愛好しておりました。
ですが、輸入商社が倒産し、日本での取り扱いがなくなったため、フレーバーティー自体を諦めることに。イギリスのフォートナム&メイソン、ウィリアムソン、ウェッジウッドで、寂しくノンフレーバーな日々を送っていました。
その間に、老舗のマリアージュ・フレール、ニナス、新興のモンテベロ、国は違いますがムレスナティーも飲んでみたけれど、やっぱりダマンがいい。
コロナ前には紅茶教室にも通っていたから、北欧から南欧、さらに広いエリアまでいろんなブランドを飲んでいたけれど、もはや味とか香りの細かな優劣よりも、ただただダマンが好きなのかも、と思えてきて(笑)
フランスに住んでいる友人が、帰省の時に買ってきてくれるので、それだけが頼みの綱。とはいえ、そうそう甘えることもできません。(おみやげなので希望も言えず...)
🫖 ダマン・フレールについて
1692年創業ということなので、ブルボン王朝時代。あの太陽王ルイ14世の治世にあたります。
紅茶はもとより、青茶、緑茶、白茶、ハーブティーなど幅広いジャンルを扱っていて、とりわけフレーバーティーの豊富さが特徴的です。
フランスの紅茶は、マリアージュ・フレールもそうですが、着香の技術レベルが非常に高くて、複雑で繊細、香り高いのにとても自然です。
また、今回ダマンを改めて飲んでみて気づいたこと。茶葉の香りと、淹れたあとの紅茶液の香り、またそれが冷めたあとの香りがそれぞれ異なり、それぞれとても良いのです。冷めた後のお茶も渋みは出にくく、芳香を邪魔しない、すっきりした味わいです。
ダマンのサイトを少し覗くとわかると思いますが、写真が素晴らしいです。シックな世界観で統一されています。特に光量を抑えた画面のものなどは、どうやったらこんな風に陰影と奥行きのある写真になるのか、じっくり観察したくなります。Instagramも愉しい。フォトグラファー、変えない方がいいと思います>ダマン・フレールさん
たとえばこんな雰囲気↓
🫖 そして個人輸入へ...免税額の計算〜お買い物〜商品到着まで
考えてみれば、ブランド自体がなくなったわけではないので、取り寄せられないことはありません。手続きが複雑そうなのでためらっていましたが、ついに個人輸入に踏み切ることにしました。
輸入にあたっては品目ごとに注意点が異なるため、紅茶の個人輸入に限って説明していきます。
せっかく海外から送ってもらうので、消費期限と予算の許す限りたくさん買っておきたいところですが、ここで気になるのは関税がかかるかどうか。関税がかかる場合には、消費税や関税手続き手数料も負担しなければなりません。
関税局による「個人輸入通関手続のご案内」のパンフレットによると、関税が免除される条件は以下の通り。
①個人的使用の場合:
(海外小売価格)× 0.6 ≦ 10,000円
なお、「海外小売価格」とは、商品価格のことではありますが、送料込みの総額表記しかない場合は、送料も含まれるそうです。
②その他の場合:
(商品価格+運送料+保険料)× 0.6 ≦ 10,000円
ネットで調べたところ、みなさん「課税対象額に送料を含めるかどうか」で悩むようです。
上記を読む限り、①の「個人的使用」にあたるはず...ではありますが、最終的に税関の一存で決まるためか、②で計算している方が多い様子。今回は念のため②に従うことにしました。
ダマン・フレールでの支払総額を16,666円以内に収める必要があります。
さてここで、為替レートの問題が浮上。お買い物はユーロ表記ですので、日本円に換算し、総額を16,666円以下にしなければなりません。
税関のサイトによると、為替レートは【輸入申告の日の属する週の前々週の、実勢外国為替相場の当該週間の平均値】だそうです。具体的なレートは以下のページから調べることができます。私の場合は、購入日が3/21でしたが、3/26〜3/30に到着見込みだったので、【3/24〜3/30】を確認。欧州統一通貨(ユーロ)は161.08円。
この金額を基準に、注文する紅茶を決定します。
サイトはフランス語/英語から選べます。
支払い方法は、クレジットカードかPayPal。
郵送は、コリッシモとクロノポストから選択できます。前者が1ユーロ安く、ネットでの評判も悪くはなさそうなので、そちらにしました。
3月21日の14:42注文完了、17:10には発送完了との通知。早いです。
調べてみると、フランス中部、サントル=ヴァル・ド・ロワール地域からの発送でした。
このあと荷物は、フランス郵政公社/ La Poste に引き渡されました。日本郵便にあたる公共事業体とのこと。荷物の追跡調査もできました。
日本まで届いたら、そのあとは日本郵便が配達をしてくれます。3月26日の日本時間12:52、留守にしていたので、一度受け取り損ねました。(配達員の方、ごめんなさい。)
受け取っていたら、5日目に届いたことになりますので、思った以上に世界は小さい感じです。
「国際郵便物です」
受領サインが必要だったので、対面で受け取りました。念のため、関税など払う必要のないことを口頭で確認。小包は晴れて「うちの子」になりました(^^)/
🫖 通関手続きのこと
届いた荷物には、段ボール箱の天面に透明フィルムポケットがついていて、A4用紙の束が納められています。うち、"Declaration en Douane CN23" との表示が3枚。調べてみると、EU圏外に輸出するための申請書のようです。
個人輸入というとハードルが高そうですが、少なくとも今回の場合は、手続き書類は特に必要なかったようです。日本国内で通関処理をした書類などは見当たりませんでした。
ざっと調べたところによると、国際宅配便/一般貨物/国際郵便物のどれを利用するかによっても通関方法が変わるようです。特に、一般貨物扱いの場合には、自分で通関書類を作成するところから行わなければならないため、購入時に注意する必要がありそうです。(詳細はふたつめのサイト参照)
今回の、【ダマン・フレール】+【コリッシモ】+【総額16,666円以下】の場合には、国際郵便物扱いで、通関書類も必要ありませんし、関税等の追加出費はなし、ということだけは、はっきりしました。国内の通販サイトでお買い物するのと、ほとんど変わらないイメージでした。
次回からも、この条件で購入することにします。
🫖 個人輸入の感想
送料は22ユーロ、約3,600円ですので、高いと言えば高いのですが、ダマン・フレールの紅茶をAmazonで調べると、アールグレイのような定番品が数種類のみ取り扱われていて、直輸入なのか、100g入り1缶で4,500円。一方、今回缶入り商品を1点混ぜてみましたが、13ユーロなので、2,100円程度で買えます。なお、袋入りだと6〜7ユーロほどなので、1,000円あたり。
個人輸入のほうがだいぶ金額を抑えられます。(以前、広島の実店舗で買っていたときの方が高かった記憶です。)
そもそも総額16,666円は高すぎると言われそうですよね(^^ゞ
でも、お酒もタバコも博打もしませんし、宝石とかブランドもの、美食にも興味がないので、道楽?としてはかわいらしいものだと、自分では思っています💦
🫖 その後、日本のストアに気づいたけれど...
実は、あとになって気づいたのですが、日本にも、ダマン・フレールの公式ショッピングサイトがあったようです。
ですが、商品の種類もかなり少なく、単価も1.8倍くらいするので、フランスから取り寄せた方がよさそう。
(なお、紅茶教室の先生に教えていただいたのですが、大阪にダマン・リュミエールというレストランがあり、そちらに行けば茶葉の量り売りもしてもらえるそうです。)
🫖 届いた紅茶のご紹介
名前が素敵だったり、いろんなフレーバーがあるよ、という見本です。ご興味があれば、さらっと(◍•ᴗ•◍)✧*。
1.〜8.は紅茶、9.は烏龍茶、10.はティーゼリー(お茶の香りのジャム)です。
Jardin Bleu:青の庭(ルバーブ、野いちご、ストロベリー)
Noël à Paris:パリのクリスマス(チェリー、ジンジャーブレッド、ビターアーモンド、生姜)
Mon petit chocolat:私のプチ・チョコレート(ココア、ビスケット、アーモンド)
Nosy Bey:ノジー・ベイ(バニラ、ピーチ)
Etoile du désert:砂漠の星(ジンジャー、薔薇、オレンジの花)
My panettone:マイ・パネトーネ(アーモンド、ビスケット、オレンジ)
Paul & Virginie:ポールとヴィルジニー(バニラ、キャラメル、ラズベリー、レッドカラント、ストロベリー、チェリー)
Thé des Poètes:詩人のお茶(リンゴ、キャラメル、レモン、シナモン、オレンジピール)
Maison de famille:家族の家。烏龍茶です。(オレンジ ピール、塩バターキャラメル、バニラ、そば、クレメンタイン)
Nuit à Versailles:ヴェルサイユの夜。ティーゼリーです。同名のお茶「キウイ、ベルガモット、オレンジブロッサム、スミレ、ピーチで香り付けした緑茶」を使ったティーゼリー。
以下、スクリーンショットを貼りました。茶葉と花びら、スパイス類の視覚的マリアージュをお楽しみください(^^)
🫖 賞味期限について
お茶は2026年11月〜2027年2月。ティーゼリーは2026年7月でした。充分に余裕があります(^^)/
(もっと早く飲み切ると思うの...(-_-)...)
🫖 紅茶の感想
ダマン・フレールが好きなのは、「ポールとヴィルジニー」があるからと言っても過言ではありません。もとになるのは、18世紀末フランスの古典的な小説。悲劇の純愛を描いた、けれど牧歌的な情緒のある物語。「全米...ならぬ全仏が泣いた」(?)ほどの人気作でした。
紅茶の方は、何年も経つので、もはや味も香りもすっかり忘れてしまいましたが(笑)、それでもいいのです。「好き」というのはそういうものです。
そこで、感想は、今回一番心待ちにしていた「詩人のお茶」、そしてなつかしい「ポールとヴィルジニー」について書きます。
「詩人のお茶」
茶葉本体の香りがまず際立っていました。林檎とはちみつを混ぜたような、甘くすっきりした香り。シナモンはそこまでわかりませんが、レモンと相まって、香りを引き締めているように思います。ベリー入りのヨーグルト、もしくはラッシー風かも?
淹れてみると、甘さよりはすっきりした香り立ち。冷めると、隠れていたシナモンの香りが現れてきて、オレンジピールと一緒に、よいお仕事をしてくれます。
強いて決めるなら、茶葉本体の香りが一番良いかも? かなり強いのですが、度を超すことはなく、夢の中で果物のお花畑に倒れ込んだような(?)感じです。夢想と理知と孤独、詩の行間を思わせます♪
「ポールとヴィルジニー」
茶葉は、たっぷりのフルーツの饗宴。バニラ&キャラメルがほどよく効いていて、甘く、かわいらしい香り。淹れ立ては、バニラがすっと鼻の奥に抜けて、ふんわり軽いフルーティーさが追いかけてきます。冷めると、バニラやキャラメルは影を潜めて、ベリーのいたずらっぽい香りが前面に出てきます。
バニラ&キャラメルつながりで少々脱線しますが──ダマン・フレールの名品のひとつが「ブルボン」だと個人的に思っていて、そちらがバニラとキャラメルの紅茶です。ほどよい丸みの、品の良い香りが奥深く絶妙…どこか崇高ささえ憶え、うっとりしてしまいます。バニラの産地、どこなのでしょうね。今回は、飲んだことのないものを優先したため、最後の最後に選外となりましたが...。
日本の大手フレーバーティーブランド(敢えて名前は伏せます)は、香り付けをする際に味も少し混入してしまうのか、チューイングガムのような人工的な香りと味が舌に触り、私は落ち着いて飲むことができません。でも、ダマン・フレールやマリアージュ・フレールはそういったことがないので、さすが"nez"(鼻)=調香師 の国だと思います♪(もちろん、フランスならなんでもいいということはなくて、「ん?」ということもあります💦)
ちなみに、スリランカのムレスナティーは香りの質も高いのですが、茶葉がヌワラエリアのため私にはなんとも頼りなく…ダマンの中国種(雲南あたりかな?)がやっぱり好きです。このあたりは個人のお好みによりけり…ですね。
ダマンに限らず、上質なフレーバーティーを飲むと、自分の息が良い香りになるのも、気分が上がるポイントです ·͜· ♡
🫖 フォトギャラリー
🫖 紅茶専門誌「Tea Time」より
年2回刊行の紅茶専門誌。フランス紅茶を特集した号を見つけました。
ダマンフレール→「世界中から厳選した茶葉に生命を吹き込む独創的なブレンドの数々は紅茶好きを心酔させる。」
イギリス人から見るフランス紅茶はまるで違う飲み物。「フランスではまともな紅茶が飲めない!」と嘆く一方、ラグジュアリーなイメージとともに新たな「体験」としてひそかに騒がれたりもしているそうです。