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冷静で客観的なウイングサブタイプについて
エニアグラムの定番の一つである、リソ・ハドソンによるエニアグラムの本を読むと、あるウイングサブタイプについて、以下のような記述がされています。どのサブタイプの記述かちょっと想像してみてください。
(健全な状態で)このサブタイプの人々はきわめて洞察力があり、 賢明で 洗練されています。学究的にもなり、(中略)冷静で哲学的な姿勢を保ちます。 内向的で隠遁を好む性質もあります。
格別に客観的で節度が有り、該博な知識を表に出すことが多い。
(通常の状態で)このサブタイプの人々は、ひとりでいることを好み、人間関係という厄介なことにかかわらなくても済むように、ひとりで働ける状況を探します。
また、情動は抑えられ、人間的な動機づけや人間というものに無関心であったり、鈍感であったりする傾向がある。
さて、どのサブタイプを想像したでしょうか、
正解は1ウイング9(以下1w9)の記述になります。タイプ5特にタイプ5ウイング6(以下5w6)を想像された方もいるかもしれません。(まあそんなミスリードを起こすように文章を抜粋したつもりなのですが)
エニアグラムを知ると冷静で客観的、そして一人でいることが好きだったりよそよそしかったりするというどうしてもタイプ5を一番初めに思い起こすと思います。
しかし、以前から疑問に思っていたことなのですが、果たしてタイプ5は冷静でクールで合理的なのかと言われるとそうでない人も多いように思います。
世の中にはどこか冷静でクールな感じをまとった人がいます。前掲の記事を読むまではそんな人をタイプ5、特に5w6として見ていたのですが、記事を読んだ後は1w9の可能性も強いかなと思いながらそういった感じの人を見るようになりました。
以下はリソ・ハドソンの著作の中にある、1w9の記述の中で5w6と区別する上で特徴的かなと思った部分を抜粋します。
(1w9は健全な状態で)感情はあまり表現しませんが、寛容で、親切で、思いやりがあります。たいがい自分が見つけた自然や動物、無垢なものを何であれ愛します。
ガチな田舎暮らしを好むタイプのようにも見えます。いかかでしょうか早期リタイヤ&山小屋暮らし。(9ウイング1にもこんな人は多そうですが。)私の思う5w6はそんなに田舎暮らしが好きなイメージはありません。(でかい本棚が置けるメリットはありそうですけれど)
(1w9は通常の状態で)個人的かかわりが少なく、他人に軽蔑的で、エリート意識をもち、人を見下す場合もあります。
私の思う5w6(もっというとタイプ5)からはあまりエリート意識とかスマートさを感じないんですよね。もっと知識にがっつくような、泥臭い感じを受けます。(人を小馬鹿にする部分があるかもしれませんが。)
上述に述べたことのイメージをcanvaで作ってみました。うまく表現できているかはわかりませんが。もちろん、このおじさん2人のモデルが1w9と5w6であるかどうかは知るよしがありません。
参考