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愛と性【カトリック教会の教え】

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愛、性、身体、結婚に関するカトリック教会の教えをまとめました。
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記事一覧

同性愛者への司牧的ケアについて【教皇庁教理省】

1986年、教皇庁教理省は全世界のカトリック教会の司教に向けて、同性愛者への司牧的ケアに関する書簡を発表しました。同性愛の"傾向"と"行為"の違い、正しい聖書理解、同性愛者への司牧で気をつけるべきことなどが具体的に書かれています。 著者は、後に教皇ベネディクト16世となった、当時、教理省長官のヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿です。本文書は、神のみことばとキリスト教的人間論という視点からこの課題に取り組んでいます。深い洞察力と先見の明に長けた重要な文書といえるでしょう(以下、試訳

性、家庭と社会【カトリック社会教説】

男女の違いはなんのためにあるの?家庭にとって、社会にとって、人間の「性」にはどんな意味があるの? 教皇庁正義と平和評議会がまとめた『教会の社会教説綱要(2004年)』の中に、「性の社会的意義」に関する解説を見つけることができます。カトリック教会は社会の中で、真正で連帯に基づくヒューマニズムを促進することに努めていますが、その原動力となる教会の教え、人間理解と基本原則を示す文書です。  第5章「家庭――社会の生きた細胞」の中に、夫婦愛の定義、性差異の意義、性差と社会の調和の

体と性について【カトリック教会の教え】

天使とちがい、”霊”と”体”をもつ存在として神に造られた「人間」。それなら、この”体”には何か意味があるのでしょうか?”性”には意味があるのでしょうか? カトリック教会の教えをまとめた『カトリック教会のカテキズム』のなかには、人間の体の意義が書かれています――「”神の似姿”の尊厳にあずかる」。 今回は『カテキズム』から、「肉体」「性別」「貞潔(心と体を清く保つこと)の徳」「倫理に反する手術」の箇所だけ選んでご紹介します。(※副題追記)。 *** 神にかたどって造られた

ジェンダー理論とカトリック教育

教育現場において、どのようにジェンダーの問題と向き合うのか?2019年に教皇庁教育省が発表した文書『教育におけるジェンダーの課題に関する対話の道に向かって』に、カトリック教育の指針が載っています。 「ジェンダー」の課題には、2つの側面があります。①性的流動性(「性」は男女の2つの性に限定されないとする考え方)を支持する「ジェンダー理論」と、②様々な文化における、男女の性別社会的役割を考察する「ジェンダー研究」です。 教育省の指針で主に扱われるのは、①の「ジェンダー理論」。

同性愛について【カトリック教会の教え】

カトリック教会は、同性愛について実際どのように教えているのでしょうか? カトリック教会の教えは『カトリック教会のカテキズム』、通称『カテキズム』という本にまとめられています。昔は『公教要理』と呼ばれていました。教義を章ごとに分けて説明しています。段落ごとに番号がふられ、番号をひけば、その箇所が読めるようになっています。 以下は、そこからの抜粋です。要点を後半にまとめました。  *** 抜粋2357 同性愛とは、同性に対してのみ、もしくはおもに同性に対して性愛を抱く男同