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今日、本屋さんで気になった本17冊

夫が用事を済ませているあいだ、駅ビルの本屋をぶらっとすることにした。

本屋に入ってすぐ、目に飛び込んでくるのが平積みのコーナー。
星野源『いのちの車窓から2』のところがだいぶへこんでいる。かなり売れているらしい。

ススっと文芸書のコーナーに移動。
原田ひ香さんの『あさ酒』を発見。『ランチ酒』は読んだことあるけど、『あさ酒』も新しく出たんだ! 知らなかった。ランチ酒、ご飯がおいしそうなのがいいんだよねぇ。

視線を棚の上段に向けると、『作家とおしゃれ』という本が目に入る。気になったので背伸びをして手に取る。文豪とおしゃれをめぐる逸話の本らしい。面白そう。

歩いて隣の列に移ろうとすると、棚脇の小さな平積みコーナーにSNSでも話題の『地面師たち』が積まれているのが目に入る。むむ、これも気になる。

隣の列はエッセイ本コーナー。
清 繭子さんの『夢みるかかとにご飯つぶ』がパッと目に入るところに置かれていた。

母になっても、四十になっても、
まだ「何者か」になりたいんだ
私に期待していたいんだ
二児の母、会社をやめ、小説家を目指す。無謀かつ明るい生活。
「好書好日」(朝日新聞ブックサイト)の連載、「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」が話題のライターが、エッセイストになるまでのお話。

商品説明文より

おお、これは私が好きそう。あとで読みたい。

ふと目を移すと『サイレントニャー』というタイトルが目に入る。
歌人の小島ゆかりさんによる、猫の短歌とエッセイの本らしい。
表紙に描かれた、グレーと白の猫のイラストが可愛らしい。

そのまま棚の間を歩いていくと、並んでいる本はだんだんノンフィクションや人文書などに移り変わっていく。
『文學の実効』、気になっているけれど厚みに慄いてまだ手が付けられていない。パラパラと立ち読み。うん、やっぱり面白そう。

棚を眺めながら歩いていると、『東京降りたことのない駅』が目に飛び込んできた。そうそう、降りたことない駅で降りて散策するっていうの、やってみたいと思ってたんだよね。この本ではそれをやっているらしい。楽しそう……!

『怪物に出会った日』はさとゆみさんのこのnoteを読んでから気になっている本。

(このnoteもめっちゃ面白いので読んでほしい……!)
面出しされていて、お店としても推している感じ。

また歩いて文庫本コーナーへ移動。
『鵺の碑』の厚みがヤヴァイ。京極夏彦さんの本、未読なので読んでみたいのだけど何から読むのがいいんだろう。

ふっと目に入った『カナリア外来へようこそ(仙川環さん)』も気になる。
最近『Shrink』という精神科のお医者さんが主人公の漫画が好きでよく読んでるのだけど、これも同じような感じかな。お医者さんとそこに訪れる患者とのあれこれ、みたいなのが好きなのかも。

あ、寺地はるなさんの『声の在りか』がある! これも読みたいんだよなぁ。
寺地さんの作品は、日常のいろいろなことに躓きながらも、前向きに動いて頑張る人たちが出てくるのが好き。

岡田育さん『我は、おばさん』の文庫も出てた。知らなかった!
ジェーン・スーさんとの特別対談も収録されているらしい。これは読まねば。

『銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に(ほしおさなえ)』の装丁に目を惹かれる。
中央に描かれたホテルのイラストがめっちゃいい。こういうレトロな感じのホテル、泊まりに行きたい。

棚の脇に平積みされている『自分の中に毒を持て』新装版の、赤地に黒文字の表紙が毒々しい。他の本の中で、異様な空気感を放っているように見える。

隣の列に入ると、一人の女の子のお腹に穴が開いた、特徴的な表紙がパッと目に入る。
一時期大きな話題になった『トランスジェンダーになりたい少女たち』だ! 刊行中止になった後の情報を追えてなかったけれど、産経新聞出版が版権を取っていたのか……。

視線を動かすと、『誰のためのアクセシビリティ?障害のある人の経験と文化から考える』が置かれている。

「バリアフリー」や「インクルーシブ」からこぼれ落ちる声を聞き、AIなどのテクノロジーにも領域を広げて考える。
今の時代、どんな仕事、どんな表現をしている人も無関係ではいられない。
アクセシビリティの必要性と可能性、それを考えることの面白さも伝える著者ならではの人文エッセイ。

商品説明文より

わぁこれもめっちゃ面白そう。アクセシビリティってよく聞くけど、ちゃんと本を読んだことはなかったかも……

と思っていたら、LINE電話が鳴った。別行動していた夫からだ。どうやら用事が終わったらしい。

本屋を泳ぐ時間は、今日はここまで。
気ままな本屋散歩、定期的にやりたいものです。

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はいし ゆか|ライター
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