JKが謎を解いてしまうから。【ネタバレあり読書感想文】 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。9巻
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです。
1.高校講師の京極堂先生の謎解き物語
直木賞作家の京極夏彦先生。
京極先生の小説シリーズの1つで、百鬼夜行シリーズや京極堂シリーズと呼ばれているシリーズものがあります。
昭和25年以降の戦後日本を舞台に、京極堂という古書店店主が、拝み屋として憑物落としを行って、数々の事件を解決していくという物語です。
ジャンルとしてはミステリーになるんでしょうが、題名の通り、妖怪を題材としています。
人気シリーズで、漫画化アニメ化映画化されており、最近は舞台化までされています。
昨年、やっと17年ぶりのシリーズ新作が発売されました。
ものすごい待ってましたが、ものすごい分厚いので時間がかかりました。
通称鈍器本。
京極堂こと中禅寺秋彦は、古書店を開く前、戦後すぐは高校講師をしていたという設定になっています。
本編ではその辺が描かれることはほとんどなかったのですが、その時代を漫画化したのがこちらの漫画になります。
志水アキ氏は、これまでも多くの京極堂シリーズを漫画化されています。
脚本の田村半蔵氏については、ざっとネットで調べた範囲では、引っかかりませんでした。。。
志水アキ氏によると、内容によって分担しているそうです。
2.栞奈ちゃんと遭遇する謎たち
中禅寺の勤める高校の女子生徒、日下部栞奈ちゃんがこの漫画の主人公兼ワトソン役です。
でした、
という方が正しいでしょうか。
最近は中禅寺の教えをすくすくと吸収し、徐々に探偵として独り立ちしつつあります。
そして、学校の仲間から個人的に探偵として困りごとを頼まれることも増えてきました。
この巻の最初は前の巻から引き続きの「テセウスの船」。
時計店の店主と客のトラブルを取り押さえた木場が、里村くんのところで治療を受けがてら中禅寺に、について聞き、乗りかかった船を解決します。
メインの話は手紙探し。
実は御曹司の次男だった同級生に、半月前に亡くなった父が言い残した手紙が見つからず、探し物として頼まれた栞奈ちゃん。
同級生の兄弟の知り合い繋がりで、榎木津も合流し、手紙探しをスタートさせますが、例によって榎木津が先に結論にだけ到達し、例によって混乱します。
しかしそこへ、、、という話でした。
半月前にお父さんが亡くなったにしては、普通に接してますよね、同級生も栞奈ちゃんも。喪中じゃないの?
解決も偶然要素が強い気もしますねえ。
ドラキュラと血液型をかけているのかもしれないけど、ちょっと弱い。
まあ、丸く収まってよかったですが。
最後は、最中探し前編。
学校でまた次男くんに頼まれた栞奈ちゃん。
茶道部で突然なくなった最中も、お菓子を食べたい栞奈ちゃんは頑張って探すことに。
「解きましょう!消えた最中の謎を!!」
そして、考えます。
(中禅寺先生ならなんてーーーー)
がんばれー、栞奈ちゃん。
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