呪術廻戦 16巻 【ネタバレあり読書感想文】 滅茶苦茶にしてくれないかい?
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
多くの人と呪術師と呪霊の犠牲を払った渋谷事変はこの巻で終わりを迎えます。間髪入れずに別の事態が始まり、この漫画の世界は、我々の現実と大きく離れていきます。もうしっちゃかめっちゃかです。
アニメはおそらくこの巻の途中まで描かれるのでしょうね。最後まで楽しみにしています。
1.渋谷事変の終わりは日本の終わりの始まり
虎杖と東堂の命懸けの戦闘で疲弊した真人。助けようかと真人にいいながら彼を取り込んだ夏油。
東西高専生徒に先生たちまで集合し、夏油と裏梅から五条悟の入った獄門疆を奪おうと、総力戦となる。
やってきた腸相は、夏油の中身が自分たち兄弟を作り出した、加茂憲倫と気づく。しかし、それも数ある名前の一つに過ぎないと答える、加茂憲倫または偽夏油。腸相は虎杖が自分の血のつながった弟と感じとり、お兄ちゃんを遂行する。
しかし、偽夏油と氷の呪法を操る裏梅は強大すぎて敵わない。
さらに、そこへ、九十九由基が乗り込む。
12年前のやりとりを再開する、九十九由基と夏油。
人類の未来について言い合う二人。
呪力からの”脱却”を主張する九十九に、呪力の”最適化”を主張する偽夏油。
呪力というエネルギーの独占から起こる悲劇を心配する九十九に、そんなことは気にも留めず呪力の可能性を探り、可能性が生まれる混沌を作ろうとする偽夏油。
マーキング済みの非術師を使った殺し合いを宣言し、大量の呪霊を放って偽夏油は逃走する。
放たれた呪霊によって東京は壊滅し、偽夏油の計画通りに進んでいく。
2.論外の男・禪院直哉
真希とナナミンと戦った禪院直毘人は、漏瑚にやられて死んでしまいました。
強くて面白いおじいちゃんだったのに、残念ですね。
次期禪院家当主に指名されたのは、ろくでなしでした。
息子の直哉は、死にかけている真希について「三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」と平然といってのけ、父親の直毘人が死にかけている時にも家にいない、人でなしです。
直毘人はまだそれなりの当主だったみたいなのに、なんでこんなクズの息子になってしまったんですかね。
それを見越してかたまたまか、伏黒に当主の座が転がり込みます。
甚爾の執念が実ったのでしょうか。
もちろん納得しない直哉は恵を殺しに行きます。
本当にろくでなしですな。まさに論外。
3.乙骨憂太登場
乙骨憂太が再登場。
のびた七三分けの髪型に変わったのは、0のツンツン頭では、虎杖と伏黒に被ってしまうためでしょうか。
0ではしょっちゅう動揺していた彼が、別人のように落ち着き自信に溢れています。
ゼーレのような呪術総監部は障子の向こうから偉そうに指示するばかりで、腐ってますな。禪院家のこと言えないぐらい。
これほど証人がいるのに、渋谷事変の首謀者が、五条先生と夜蛾学長になってしまう流れに、呪術界の深い闇を感じます。
虎杖悠仁の死刑執行役に任命された乙骨。
腸相と呪霊を祓っていた虎杖のところへやってきます。
禪院直哉も交えて2対2のマッチで、圧倒的な強さを見せます。
強くなったね、憂太。
リカちゃんも復活?
よろしければこちらもどうぞ〜