呪術廻戦 13巻 【ネタバレあり読書感想文】 圧倒的強者の舞
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです。
アニメ絶賛放映中の渋谷事変。
着々と進行する、偽夏油の策略により五条悟は封印される。抵抗する虎杖ら呪術師たちは帳を破壊し侵入し、五条解放を試みるが、偽夏油に協力する呪詛師、呪霊たちが立ちはだかり襲いかかる。
13巻の題名は「渋谷事変ー霹靂ー」
霹靂って難しい漢字ですが、意味を調べると、”急に雷が激しく鳴ること。”
その名の通り、呪術師VS偽夏油呪霊呪詛師の戦いに、予想外の大きな雷が落ちてきます。
1.美しき強者の舞
井の頭線渋谷駅アベニュー口に到達した、禪院真希・禪院直毘人(禪院家党首の真希の伯父)・七海健人の珍しい組み合わせトリオ。
そこには水への恐怖の呪霊・陀艮がいた。攻撃を受け、また慕っていた花御が死んだショックから、受胎から変異し覚醒し、3人と戦いを開始する。
それまでだらけきっていた直毘人が、その術式から速度で制圧しようとするが、陀艮は領域を展開。3人を領域に引き込み、術式”死累累湧軍”で圧倒する。
そこへ唐突に領域を展開した伏黒恵が侵入。陀艮の領域に自分の領域で穴を開ける形で3人を領域から出そうとする。
やっとこさ開けた穴から、今度は、イタコの口寄せで現代に蘇った甚爾が乱入し、圧倒的強さで陀艮を破壊し、領域も消滅する。
”禪院家の呪いを継いで生まれた者
その呪いを捨て切れなかった者
彼らは目撃する
全てを捨て去った者の剥き出しの肉体
その躍動を‼︎”
目撃しました。
圧倒的強者の美しい躍動を。
当然のように水面を駆ける甚爾。
もう人間じゃないって言うと「なんか問題あんのか?」って怒られそうなので言わないでおきましょう。まあ、もう人間ではないですが。
これアニメで見たいですね、甚爾の動き。
きっと美しいに違いないですよ。
第111話の扉絵もいいですね。
似てるなー
こんな姿が見たかった。。。
そして、
この後の恵とのやりとりも。
「恵をお願いね」
「もう どうでもいい」
「どうでもいいんだ」
本当にどうでも良かったら、わざわざ直毘人と会ったりしない。
わざと投げやりにしようとしている、わざと尊ぶことから遠ざかろうとする甚爾。
悲しいね。
でも、よかったね。
2.邪悪の王の踊り
伏黒と別れた虎杖は狗巻の協力を受け、JR渋谷駅から駅構内に侵入し、腸相と対決。弟たちを殺された恨みと怒りに湧いていたはずの腸相が、謎の記憶に混乱して離脱したことから、戦闘は中断。虎杖は傷を受けて倒れていた。
そこへ、夏油を慕っていた双子が現れ、虎杖に宿儺の指を飲み込ませる。
トリオを倒した漏瑚がその場面に遭遇し、虎杖に宿儺の指を一度に10本食わせたせたことから宿儺が現れる。
一応それぞれの希望を聞く宿儺。
しかし、全く聞き入れる気ゼロの宿儺。。
双子を惨たらしく薙殺し、漏瑚に「俺に一撃でも入れられたら呪霊の下についてやる」と戦いを持ちかける。
漏瑚を殴り飛ばし、渋谷の街を破壊し尽くし、呪術師も呪詛師も足で踏むつけ、舞い飛ぶ宿儺。
見せつける圧倒的強さ。
圧倒的邪悪さ。
楽しげな呪いの王よ。
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