悪役令嬢転生おじさん 1巻【ネタバレありマンガ感想文】 心温まる転生モノ
★★★★★
Amazonでレビューしたものです。
1.あらすじ
52歳の公務員・屯田林憲三郎は、トラックに轢かれそうになった子供を助けて事故に遭い、グレイス・オーヴェルヌという15歳の少女の中で意識を取り戻した。
実は、憲三郎は一家揃ってオタクであり、娘がやっていた乙女ゲーム『マジカル学園ラブ&ビースト』というゲームの中に自分がいることを彼は知る。このゲームは15歳の女の子・アンナが主人公で、王立魔法学園に入学しそこで多くのイケメン男性と恋愛をしていくゲーム。さらにこのゲーム世界は19世紀のヨーロッパを模しているが魔法が使える世界となっている。そして、その中で憲三郎の入ったグレイスは、主人公アンナをいじめる立場の縦ロールのお嬢様だった。悪役令嬢という役割の登場人物である。
娘のやっていた乙女ゲームであり、憲三郎自身はなんとなくしかこのゲームの知識は持っていないが、やってきた以上はゲームでの役割を全うしようと決心し、悪役令嬢として振る舞おうと心掛ける。しかし、もともと培った30年の社会人経験に娘を持つ父親という立場、さらに【優雅変換】という能力によって、いじめるはずの相手のアンナと友人となり、さらに周囲から信頼を勝ち得ていってしまう・・・という物語。
1巻では、上記の物語の始まりと説明、さらに攻略対象となる学園の生徒会役員たちの紹介といったところでした。
2.転生ものは好きじゃなかったです。。
私はゲームはあまりしないです。一時親しくしていた友人げゲーム好きで得意だった時に、いわゆる恋愛ゲームは、人生2回したことあります。緋色のなんとかと、なんか最後にみんな死んじゃうやつだった(うろ覚え)。
ゲームをクリアするためとはいえ、なんか好きでもない相手に好かれるために言いたくないこというのってどうなんだろう、とか思っちゃってました。(好きな方ごめんなさい)
さらに、いわゆる転生ものというジャンルも確か1冊だけ読んで嫌になってやめちゃった覚えがあります。(こっちもうろ覚え)
大して読んでいないのに、いや大して読んでいないからなのか、なんか嫌だなという印象を受け、ますます読んでいませんでした。
というのも、死んで生まれ変わったら、見た目も良くなって、能力もえらい高くって周囲におおーって言われてモテまくり、、とか、、
おかしいでしょう!
そんな1回死んでなんでそんな恵まれると思っているんだ!
なんでも死んで解決しようと思うな!自力で今の現実に向き合って努力して自分を変えろよ!
なんかそういうのを見ると、人間って、大して努力もしないで楽して人より上にいって他人を下に見て優越に浸りたい醜い生き物なんだな、、とか思ってうんざりしちゃってました。
さらに、男性が転生するパターンだと、大抵女にモテまくりなんですよね。なんでモテないやつが生まれ変わったらモテるようになると思ってるんでしょうか、、、人間見た目も金も大事ですが、性格も口調も清潔感も立ち振る舞いも大事よ?
そんで、アホみたいに胸のデカくて、布の少ない服きた女ばっかり出てきます。
それで魔法で戦うの? 娼婦みたいな格好で? 怪我ばっかりしちゃうでしょう、、
で、さらにうんざりしていました。
3.オーレ!オーレッ!
が、You Tubeで出てきたこちらのエンディング。
まじかーー
井上和彦さん?
絵も綺麗で楽しそうだったので本編アニメを見てみました。
面白かったです。みて良かった。
まず、絵柄がすごい綺麗というわけではないのですが、リアリティのある体型骨格で、色気アピールもほとんどないのが個人的にとても良かったです。
さらに、話としても、おじさんが若い女にモテモテとかいうドン引き内容ではなくて、常に親目線でほっこりできました。
いい人だよなあ、憲三郎。本当に。
そして使う能力も授かったのは、【優雅変換】のみ。それ以外は、彼の性格だったり、社会人生活で培ってきたスキルだったり、オタクの知識技術だったりで、楽してすげーっというのではなく、好感が持てました。
憲三郎は地味でどこにでもいるおじさんですが、きちんと自分の今現在の仕事やオタクの妻娘との生活の満足して過ごしていたところも非常に良かったです。こんな現実嫌だから異世界に逃げてやれ、という投げやりな感じでないところが素敵。
アニメから原作漫画も購入して入りました。
マウントの取り合いに疲れた心に染み渡る、ほっこり異世界転生漫画でした。
これからのアニメも楽しみにしています。
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