ドラマ「SHUT UP」第3話までを見てドギマギしたので勝手にその後のシナリオを考えてみた
ドラマ「SHUT UP」毎回しんどくなりながら見ている。特に第2話を見たのがちょうど「n番部屋を燃やし尽くせ」を読み終えた後だったから、より恐怖が増した。この本については追々感想を書こうと思う。
第3話、100万円強奪作戦が、全体的に詰めが甘くて突っ込み所も多かったので、「私だったらこうするのに!」のシナリオを勝手に考えてみた。
強奪方法に関しては一旦置いておいて、問題はその後。
第3話エンディング、彩が悠馬に別れを切り出す。
強奪直後にそんなことしたら真っ先に彩が犯人だと疑われるやろがい。そうでなくても、悠馬が現金の入った鞄から離れたのは、電話をするために席を離れた時しかないのだから、その時鞄の近くにいた彩が疑われて当然。私が犯人ですと言っているようなものじゃないか。
100万円強奪してクズ男に復讐成功お疲れハッピーエンド⭐︎なわけあるかい。
私なら、強奪完了後もしばらくは彩には悠馬と変わらず付き合っていてもらう。即刻別れたいと思っているところ申し訳ないが。
悠馬は恵まれた環境に身を置きながらも、自分の力で起業するため、これまで周りの学生や企業の大人達との信頼関係を築き上げてきた。自分はあくまでも「大規模なサークルを取り仕切るリーダーをも務める、やり手で将来有望な大学生」である必要がある。その悠馬がサークルの経費(裏金含む)を紛失した、しかも自分の失態だと知られては、面目丸潰れだ。そのため、悠馬は自分の面子とプライドを保つ為に、今回の不祥事を一人で片付けようとする可能性が高い。
そこで、彩にはまず本人からか、サークルの主要メンバーから今回の事態が起こったことを聞き出し、彩に現状を知られたということを悠馬に認識させる。そして金が無くなったことを心配し、ひとしきり話を聞いた後、自分が親に頼んで金を用意しようかと持ち掛けてもらう。彼女の実家のことを考えれば実際不可能ではないので、さほど不自然ではないだろう。
悠馬はその提案を断る。なぜなら女に頼るなど自分の非を認めたも同然、彼のプライドが許さないからだ。それでも彩にはしつこく自分が助けになると提案し続けてほしい。そうすれば、声を荒げたり冷たく突き放したり、切羽詰まった悠馬から何かしらボロが出てくるだろう。
ここまで来ればこちらの勝ちだ。彼のためを思って取った行動を否定されたこと、彩への態度に非があり自分が傷付いたことを指摘する、もしくは彼のために何もできない非力な自分を悲しみ、彩は別れを告げるのだ。
仮に、悠馬が彩を頼って金をせびるようであれば、後日(存分にもったいぶって長めに引っ張る)親に頼んだ結果無理だったと伝えれば、諦めるもしくは役に立たない彼女を責めるなり切り捨てるなりするだろう。そうしたらその後の流れは前記と同じだ。
悠馬に「自分の失態が原因で彼女が離れていった」と認識させる方が、突然突き放されるよりよっぽど自然だし、逆ギレや逆恨みを防げる可能性が高い。
さらには、主犯の4人との関係も徹底的に隠すべきだ。無闇に接触しない、連絡に関しても特に悠馬の前ではしない、するとしても彼女達だとわからないようにする。
まずは一番悠馬と近い存在の彩、続いて4人の身の安全を守るためには、このくらい徹底した管理が必要になるはずだ。
強奪完了後は、とにかく焦っている悠馬に追い討ちをかけ、精神的に追い詰めることが重要だと思う。
金も信頼も女もすべて失い、あとは自滅してくれるのを牛丼を食べながら眺めていればいい。
このシナリオを考えた私は賢いのか、はたまた性格が悪いのか。
とにかく、悠馬は頭がキレる、そして自分を正当化するためなら容赦のない人物だということを念頭に、隙の無い計画を立てるべきだった。
「絶対に許しちゃいけないことってあると思うんです」
覚悟を決めた彩の力強い台詞が印象的だった。
彼女達がどう戦っていくのか、今後の展開も見守りたい。