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#18 商売術の書 4〜10
前回からの続きです。
15世紀のイタリア商人ベネデット・コトルリが書き記した世界初のビジネス書【商売術の書】をご紹介します。
仕事の心構えや態度から、商取引の実務、経理や財務の知識、後継者の育成、家庭生活や資産運用まで、現代のビジネス本を彷彿とさせるテーマが多く取り上げられており、皆さんの仕事の指針や確認事項にきっとなると思います。
15の黄金則が紹介されていますが、その全てを端的に分かりやすくご紹介します。【今回は4〜10まで】
最後までご覧になっていただければあなたの教養が深まる事間違いなしです。
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それでは早速やっていきましょう。
【名誉とともに富む】15の黄金則
4.あなたの技芸に専念せよ。【事業の範囲】
5.常に質を追求せよ。【品質】
6.常に正確で整理された帳簿を所有せよ。【会計】
7.金融を理解し、それを活用する事を学べ【ファイナンス】
8.共同経営者を尊重せよ。【利益の分配】
9.契約を守れ。【支払いと取り立て】
10.あなたの性格。【心の在り方】
上記の4〜10までの要点をご紹介します。
約2分程度で読み終わるかと思います。
4.あなたの技芸に専念せよ。【事業の範囲】
・全て為そうと欲すべからず。他の者たちにも儲けさせよ。
→分け前がなければ人はついてこない。
・あなたの知性とあなたの取引をただ一つの活動に集中させなさい。
→夢中になる事が1番のコツ。
・もしあなたが富裕になりたいならば、長く生き続けて、一度に少しだけ儲けなさい。
→ドカッと稼ごうとすると次は来ない。
5.常に質を追求せよ。【品質】
・名前とブランドが全てである。欠陥品や模造品を売るなかれ。
→手間暇かけて、自社をハイブランドにする。
・商人は自らの技芸において評判を保持しなければならない。
→評判を大切にする。
・宝石商は絶対に模造品を売ってはならない。
→タブーを知り、決しておかさない。
・毛織商は羊毛の商品化の全工程を管理するようにしなければならない。
→細部も見られていると思う。
6.常に正確で整理された帳簿を所有せよ。【会計】
・ペンが手に重い商人、すなわち、書くことが苦手な商人は、真の商人ではない。
→ペンをいかに動かすかで精度が決まるのかも、、。
・記帳を正確に、秩序立てて行う方法を知ることは、契約すること、商売すること、利得をあげることを教えてくれる。
→何を記録するべきか計画を立てる。
7.金融を理解し、それを活用する事を学べ【ファイナンス】
・保険、為替、先物取引を理解しなさい。
→必要な金融システムを把握する。
・知らない人と対峙する時、目から始めて、人相には留意すべきだ。
→お金が絡む際に重要なのは信用。
8.共同経営者を尊重せよ。【利益の分配】
・協力者には正当な支払いをして報いよ。それに値するものを褒めよ。しかし度を越してはならぬ。
→賞与など適正な判断をする。間違えると人は去る。
・すべてにおいて、気前よく振る舞いなさい。
→しかし、必要のない時に行うのは避ける。
・あなたは常に他人に負債を負う者であるより、他人があなたに負債を負う者であるように行動しなさい。
→借りより貸しを作る。返さない人ももちろんいるが、きちんと返す人もいる。
9.契約を守れ。【支払いと取り立て】
・金銭において良き者は、あらゆる事柄において良き者である。
→良い相手と仕事をすれば、取り立てる必要もない。
10.あなたの性格。【心の在り方】
・浅はかな、辛抱が出来ない商人は、商人とは見なされないことを肝に銘じなさい。
→平静で堅固な姿勢で仕事に臨む事が1番。気が変わりやすく軽々しくしてはならない。
・ひとたび悪事を働いた者は常に悪事を働くと推定される。
→人と関係を構築する上で誠実である事が必須。
・順境においては舞い上がらず、逆境においては取り乱してならない。
→自制心を持って仕事にあたる。
・商人は多くの知り合いと少しの友人を持つべきである。
→友情と愛情に限度を設けないと上手くいかない。
本日は以上です、お疲れ様でした。
では、また次回。