オランダ発、何もせずボーッとするストレス解消法「ニクセン」とは
※本記事は過去にビズリーチに掲載したもので、掲載当時の内容となります
「Niksen(ニクセン)」という言葉をご存じでしょうか。オランダ語で「何もしない」を意味する動詞で、バーンアウト(燃え尽き症候群)の予防策として生活に取り入れている人が増えています。メディアで紹介され、オランダ発のライフスタイルトレンドとして世界に広がっています。そんな本場オランダの「ニクセン事情」をご紹介します。
「何もしない」が溶け込むオランダ人の生活
暖かく晴れた週末の午後。オランダの公園を散歩すると、大勢の人が芝生の上で寝そべっている光景を目にします。彼らは何時間もそうやって太陽の光を浴びながら、ゴロゴロして過ごすのです。街中のカフェテラスでも、日が当たる席でコーヒーやビールを飲みながら、景色や道行く人をただ眺めるようにして時間を過ごしている人の多さに驚きます。カフェの室内に座ってラップトップを前に仕事をしている人など皆無といっていいほどです。
こんな日には「散歩」を楽しむのも人気の過ごし方です。どこに行くでもなく、季節の風を感じながらぶらぶら歩くのです。オランダでは大都市であっても森や農場が近く、日曜日は伝統的にショッピングよりも森を散歩する方が習慣として根付いている印象です。