【営業って、どんな仕事?】第七話 営業は代金を回収して一人前。
集金をする仕事。法人がお客様の場合は、口座に振り込んでいただくか、集金に行き、現金、小切手または手形をもらう。集金先からの帰り道は、結構、ドキドキしていました。
『営業は、売るだけではない、代金を回収して終わるんだぞ!!』
機器の買い替えの時以外に、何を目的に行けばいいのか、大きな金額でもない商品の受注の為に、何度も行く意味が、、、、、
他に何ができるのか、、、答えを見つけられずにいる。
それでも営業の仕事は通常通り続くのだ。
販売会社の仕事はBtoB。いわゆる企業間取引だ。
これが販売会社の基本スタイルだ。
ルート営業の時は、右側のBが販売店や特約店になり、直販営業の時はエンドユーザーになる。
売上先が企業ということになる。
「営業の仕事は、売るだけではない。代金を回収して終わる。これができないと一人前の営業ではない。」
と、入社した時の営業研修では、必ず指導を受ける。
売ることにも悩まされるが、代金回収でも苦労する。
売るのに苦しんだ月末が終わり、月初に経理から、
「中村、、、、ちょっと?」
と、声がかかると、
「あ~~~」
と、気持ちはブルーになる。未回収が発生しているからだ。
決算月の翌週。経理から声がかかると、ドキッとする。未回収が発生しているからだ。)
回収には、銀行口座に振り込んでもらう。または、直接、集金に行く。が通常。
当時は、振込よりも集金に行く方が多かった。
大きな金額になって、集金に行くのは、ちょっと怖い。
しかし、この回収作業はホントに大変だ。経理から回収リストが回ってきて、得意先に確認にする。
大半のお得意様は、支払いが普通に進むが、回収できないケースもある。
原因は、振込みを忘れていた。ちょっとしたトラブルで支払わないケース。そして支払えないケースがある。
振込み忘れの場合は、即、支払っていただける。
ちょっとしたトラブルで支払わないケースは、ちょっと大変だ。まずは、トラブルを解決しなければいけない。
そして、
支払えないケースは、資金繰りに困っている取引先だ。
この2つのケースでは、僕一人ではなかなか解決できない。経理部門や上司に相談しながら解決していくのだ。
回収のトラブルは、売上が上がらない時よりも当然深刻で、毎日経理からチェックされる。
ほんと、胃が痛くなるのだ。
直販営業の場合は、大半はリース契約にする。買い手にもメリットがあるし、売り手にとっては、回収に行かないで済むという大きなメリットがある。
ただ、たまにリース契約が結べない企業もあったりする。業績不振でリース会社の承認がおりない。
起業間もない会社は承認がおりにくい。信用がないからだ。
そこで、直販の案件が発生した時は、事前にリース会社に連絡してリース契約ができるか事前調査をしてもらう。
営業は、売るだけではない、回収することも大事な仕事になる。
売れば売るほど、回収まで頭をまわさなければならない。
営業は、気が休まる日がない。
やっぱり営業ってイヤだ。大嫌いだ~~