
どっちが“前”かは、書きながら見つければいい:ジャーナリングで自分の方向を決める
どっちが前かわからないけれど、少しずつ進むことの大切さ
日々「一歩ずつ前に進もう」と言われると、なんとなく「そうだよな」と思うものの、そもそも“前”ってどっちなのか迷うことはないだろうか。
たとえば、時間軸なら確実に未来へ向かっているからわかりやすいが、自分の人生における“前”がどの方向を指すのかは、実は簡単ではない。
ここでは、いわゆる「自分の前進」が何を指すのか、どうしたら確信を持って“一歩ずつ”を積み重ねられるのかを、ジャーナリングという観点から考えてみたい。
1. 人生の“前”は誰が決めるのか
他人の指標はあてにならない
「世間的に成功」「周囲から見て成長」などは、一見わかりやすい“前”に見えるが、実際には自分の価値観と合わない場合もある。自分自身が“ここが前だ”と決める
どの方向に進んだとしても、後から振り返って「あれ、こっちが正解だったのかもしれない」と気づくことがある。
つまり、行動しながら方向を補正していくのが現実的だ。
2. ジャーナリングが方向性を見つける手助けになる理由
小さな試行錯誤を“書き留める”
“これをやってみたい”と思って行動し、その結果をノートに書いておく。次に「違う方向」を試してみた結果も書く。そうすれば少しずつ「こっちの方が自分には合いそう」という感覚が明確になる。
定期的に振り返って“実感”を得る
1週間や1ヶ月ごとに読み返して、「これは合っていた」「これは違った」とチェックしながら、方向を補正する。
“今の自分はこれを前にしたい”と思うからこそ、一歩ずつ動ける。
迷いを可視化して“次の行動”を探りやすい
「どっちが正しいか確信できない」と思うと、頭の中でループしがちだが、書き出すことで「それならいま試せるのはこれかも」と解決策や検証プランを見つけやすくなる。
3. 実践:ジャーナリングで方向を探るプロセス
日々の変化を書き出す
今日試してみたこと、感じたことを自由に記録。特に、「やってみて良かった」「ちょっと不安だったが想像より楽しい」など、ポジ・ネガどちらも書く。
週ごとの小さな振り返り
書いた内容をざっと読み返し、「これはさらに続けたい」「これは向いてなさそう」と判断。これを繰り返すと、少しずつ“自分が心地よい・面白いと感じる方向”が見えてくる。
迷いそのものも書く
「どっちの道に進むべきかわからない」「頑張ってはみたけど成果が出ない」といった迷いや葛藤もそのまま文字にする。書くうちに、自分の本音が見えてくることが多い。
4. “前”がわからないまま動いても大丈夫
とりあえず動き、あとから気づくパターン
実際に行動してみて、「意外としっくりくる」「逆に全然楽しくなかった」などの実感が得られる。そうやって後から「これが自分にとっての前だったんだ」と思えるケースもある。書きながら方向修正
ジャーナリングを通じて記録と振り返りを繰り返せば、進む方向が徐々にズレていても軌道修正は容易にできる。
5. 前進を積み重ねる喜び
手応えがある日々になる
“こっちを前と決めたら、少しずつ動いてみる”というプロセス自体が日々の手応えや充実感を育む。想像もしていなかった場所へ到達
コツコツ積み上げるうちに、いつの間にか「こんなところまで来れたんだ」と驚く瞬間を迎えるかもしれない。
まとめ
“前”を決めるのは、自分自身
人や社会が“これが正解だ”と示す方向があっても、自分が本当にそこを目指したいかどうかは別問題。ジャーナリングで方向を探るプロセス
日々の小さなチャレンジや迷いを記録し、週や月ごとに読み返して軌道修正。自然に自分の“前”が定まっていく。結果的に、一歩ずつの積み重ねが遠くへ繋がる
コツコツ続けるほどに大きな変化を生む。最初はどちらが前かわからなくても、試しながら書いていけば、軌道修正や方向決定がしやすくなる。
「前」とは絶対に決まっているものではなく、自分で“これを前にしよう”と決めて進んでみる行為の中で形づくられていく。
そしてジャーナリングは、その動きを把握し、調整し、結果を確認する最強のサポートツール。
迷う気持ちは自然なことだが、書き続けることで最終的に「自分なら、ここを前と呼べる」と思える日がやってくるのではないだろうか。
ジャーナリングガイドお渡し中
ジャーナリングをこれから始めようという方、更に良いジャーナリングをしたいという方向けに、ガイドを作成した。
ご興味があれば、ぜひご参考にしていただきたい。