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定期的な振り返りジャーナリングで効果が倍増する(後編)
前編では、主に1ヶ月単位の振り返りジャーナリングの方法と意義を紹介した。
今回は、より中長期(数ヶ月から1年程度)のスパンで行う振り返りにフォーカスする。
日々のジャーナリングを通じて、すでに大きな効果を感じている人でも、定期的にある程度まとまった期間を振り返るだけで、効果が倍に高まるといっても過言ではない。
前半はこちら。
なぜ中長期スパンの振り返りが重要なのか
ジャーナリングは、その日その日の気持ちや思考を整理するだけでも大いに意味がある。
しかし「自分自身に関する記録」が積み重なれば、時間をおいて“変化”を掘り起こすチャンスが生まれる。
数ヶ月から1年という期間を振り返ると、日々の忙しさで見落としていた成長や、以前悩んでいたことが解消されている事実を再認識できる。
自分の“変わらない価値観”と“変わってきた部分”を明確に捉えれば、前向きな未来像を描きやすくなる。
1. いつ、どんな頻度で振り返るのか
中長期スパンの振り返りは、厳密に期間を決める必要はない。
ただし、以下のような節目で行うと自然な流れを作りやすい。
ノート(やタブレットの)ページがなくなるタイミング
紙のノートを使っている場合は、新しいノートに移る前にまとめて振り返る。半年に1度、1年に1度
誕生日や年末年始など、自分にとって節目と感じられる時期を選ぶ。3ヶ月おきなど、不定期
「ちょうど今、変化を振り返りたいな」と感じたタイミングでもOK。
いずれにせよ、大切なのは「数ヶ月以上のまとまった期間」をとって、ある程度時間をかけてじっくり読み返すこと。そこにこそ中長期スパン特有の発見がある。
2. 中長期振り返りの進め方
前編で紹介した1ヶ月振り返りの手順に、少し手を加えて行うイメージだ。
振り返りの準備
新しいノート(あるいはタブレットの新しいページ)に「○年○月~○年○月の振り返り」といった見出しをつける。
1ヶ月ごとのまとめを活用
すでに月ごとの振り返りをしている人は、そこを読むだけでも効率的。
1ヶ月ごとに線を引いた重要箇所や、転記したページをメインに見返す。
大きな変化や成長点を抽出
過去のジャーナリングを遡り、「あのころ悩んでいたことはどうなったか」「こんなことを目指していたけれど、実際に変化があったか」を洗い出す。
忘れていた気づきを再発見
「当時、こんなに強く思っていたのに、すっかり忘れていた!」というような大事な学びやアイデアが再浮上する。
まとめページに再記録
気づきや感想をジャーナリング方式で自由に書き足す。
「ここまで変わった」「これは変わらない」という要点を整理し、さらに自分の思いを文章化すると記憶や意識に定着しやすい。
3. 「変化」と「変わらない自分」の両方を知る
変化を感じられるとモチベーションUP
過去の悩みが解消している
「あのときはあんなに辛かったのに、もう乗り越えたのか」という気づきが、自信と安心感につながる。できることが増えている
「当時は苦手だったけれど、いまは普通にできている」という実感があれば、自分は成長できるという確信が得られる。
変わらない部分が自分らしさ
価値観や大切に思うこと
「どんなに時間が経っても、やっぱり自分はこれを大事にしている」というものを再確認できる。性格の特徴や行動パターン
悪いクセを自覚するきっかけにもなるし、変わらない長所があることを知ると自己肯定感が高まる。
4. 実感できる効果
“明けない夜はない”と実感する
過去の日々を読み返すうちに、「あんなに大変だったことも時間をかけて乗り越えてきた」という事実が浮き彫りになる。
「現在の悩みも、いつかは解決に向かうかもしれない」と考えられるようになる。“成長”が数字やデータで見える化
例えば「毎日5分のジャーナリングを習慣にして、半年経ったらこんなに価値観が変わった」といったように、具体的な変化を確認できる。“自信”につながる
自分の内面が整理されていくため、これから新しいことに挑戦するときも「まあ、ここまでこれたんだし、やってみよう」という前向きな気持ちを持てる。
5. 結論:長いスパンで見た「自分の軌跡」が次の一歩を支える
日々のジャーナリングは、そのときの気持ちや考えを言語化し、心をスッキリさせるのに大いに役立つ。
しかし、それだけで終わらせず、数ヶ月や1年といった中長期での振り返りを取り入れると、自分の変化や成長を“地図”のように俯瞰することができる。
自分が書き溜めたノートは“原石”
大切な宝石になるかどうかは、後から振り返って磨き上げられるかにかかっている。過去の自分との対話を楽しむ
「そういえばこんなことに熱中していたな」「この頃は苦しんでいたけど、今は大丈夫だな」など、意外な発見が連続する。
長期視点の振り返りによって、自分の成長を確信し、“今の自分をもっと磨ける”という新たな意欲を得られるはずだ。
ジャーナリングの真の効果は、こうして過去から現在、そして未来へと“自分と向き合うサイクル”を繰り返すことで最大化される。
もし、すでにジャーナリングを習慣化しているなら、ぜひ一定の期間を決めてノートを一挙に振り返ってみてほしい。
そこには、知らなかった自分の姿や、これからの人生を前向きにするためのヒントが詰まっているに違いない。
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