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ジャーナリングはあらゆる課題に応用できる“解決ツール”
「なにをするにも、まず目的(Why)が大事」――
ビジネスや人生においてよく耳にする考え方だが、一方で「How(手法)」を軽視すべきではないという声もある。
ジャーナリングは、まさに「どうやって自分と向き合うか」というHowの部分に特化したツールだ。
なぜ多くの場面にジャーナリングが応用できるのか、理由を掘り下げる。
1. なぜ、ジャーナリングという“手法”が重要なのか
“なぜ?”を考えるのに必要な“どう?”
「人生の目的を問い続けよう」「自分のWhyを明確にしよう」とよく言われるが、その考えを深めたり、納得できる形に整理したりするためには具体的な手段が必要だ。
ジャーナリングは、“自分の思考や感情を言語化する”というシンプルながら強力な方法であり、どんなテーマでも掘り下げることができる。自分と向き合う普遍的な土台
誰の人生であれ、最終的にものごとを判断し、行動するのは自分自身である。
どんな環境や状況でも「自分がどう感じ、どう考えるか」を見つめるのに、ジャーナリングほど汎用性の高いツールはなかなかない。
2. ジャーナリングの“汎用性”が高い理由
2-1. テーマを問わず使える
仕事上の悩み: たとえば「このプロジェクトをどう進めるべきか」「本当にこの会社に居続けるべきか」など、ビジネスシーンの大小様々な問題に適用できる。
プライベートの感情: 人間関係のもつれや将来への不安、怒りなどの感情を吐き出し、客観視するのにも有効。
人生の方向性: 「本当に自分がやりたいことは何なのか」「これからどんな生き方をしたいのか」といった大きな問いにもジャーナリングは貢献する。
2-2. 自分の“内面”と対話できる
最終的には自分がどう解釈し、どう行動するか
外部環境は変えられない場合が多いが、その刺激を受けて“どう感じ、どう受け止めるか”は自分次第。隠れた本音や、深層の欲求を引き出す
書き続けるうちに、「実は自分はこういうことに悩んでいた」「本当はこうしたい」という気づきが自然に現れる。
3. ジャーナリングがもたらす効果
自己理解の深まり
書くことで、自分の考えや感情がクリアになるだけでなく、予想外の本音や願望に気づくこともある。行動につながるヒント
モヤモヤした思いを可視化し、解決策や次に取るべきステップを洗い出しやすくなる。ストレスの軽減・心の安定
負の感情を文字にするだけでも、感情が落ち着き、冷静に考えられるようになる。長期的な成長の記録
継続すれば、自分の成長や変化を後から振り返る“資産”として残る。
4. 具体的にどんな場面でも使える
キャリアの転機: 「仕事を続けるか、転職するか?」といった重大な岐路で、頭の中の混乱を整理するツールになる。
目標設定や夢の実現: 夢をいったん書き出し、そこに至る行程を考えながら書き続けることで、行動計画を立てやすくなる。
感情のコントロール: 怒りや悲しみを感じたら、そのままノートにぶつけるように書いてみる。気持ちが落ち着いた後、客観的に分析して対策を考えられる。
学習やスキルアップ: 勉強で学んだことをジャーナリング形式で要約したり、疑問点を書き出したりすると理解が深まる。
5. “How”こそが土台になる
「目的(Why)が大事」という意見にはもちろん一理ある。
だが、大きな目的や人生観を持っていても、それを探求する手段がないと、考えがまとまらず進歩が鈍ることが多い。
ジャーナリングは、「自分の内面と対話し、実際の行動に活かす」というプロセスを可能にする基本的な土台のような存在だ。
6. 結論:ジャーナリングは“いろいろな問題”に使える万能ツール
人生のどんな場面にも適用可
幸せ探しや日々の悩み、キャリアの選択から感情の整理まで、あらゆるシーンで役立つ。手段だからこそ大切
大きな目的や崇高なWhyを追求するためにも、実践的なHowが必要になる。ジャーナリングは、そのHowのなかでも特に柔軟性が高い。書く行為が“自分らしさ”を浮き彫りにする
自分にとっての最善解は、最終的には自分しか決められない。ジャーナリングを通じて探り当てることが可能になる。
すべての人が同じゴールを目指すわけではない。人によって幸せの形や目的は違う。
しかし、その「自分だけの答え」を見つけ出すために、自分の内面を正直に書き出すジャーナリングという手法は、どんな目的にも使える汎用ツールとして多くの人に役立つはずだ。
もちろん、自分の力だけではどうにもならない状況もいくらでも存在するだろう。でも、最終的にはその状況を受けて、反応するのは自分の内面だ。それをどう解釈し、感じるのか、そしてそこからどう進んでいくのかは自分次第。
ぜひ日常のなかでこのHowを活用し、より充実した人生をデザインしてほしい。
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