ジャーナリングが向く人をMBTIやStrengthsFinderから考える
最初は、「ジャーナリングに向く人、向かない人」で書こうと思ったが、かなり多くの人に有効だし、向かないを出しても仕方がないので、どういう人に向くのか?を考える。
今回は、多くの人も行ったことがあるであろう診断系のコンテンツ、MBTIやStrengthsFinderを元に向く人を考える。
ただ、ハマりやすい人がいるかなと思いながら、書きつつ、それぞれの活用タイプが違うだけかもしれないとも思うので、自分にあった活用や、しっくり来る方法を考える参考にしてもらえると嬉しい。
1. MBTIとジャーナリングが向く人
MBTIの最初の文字がIの人が向く。
最初の文字は、外向型のEと内向型のI。
自分の身体の外側に関心・エネルギーが向く人と、内側に関心・エネルギーが向く人だが、ジャーナリングにすっと入っていきやすいのはIタイプの人だろう。
思考に慣れているし、やってみると「好き」と感じることが多いと思う。
ただし、Eタイプの人は、他の人と会話しながら自分の思考を整理する傾向があるので、これをうまく「自分との対話」「書くことも発信」と位置付けられるとかなり活用できるかもしれない。
その他も含めて、MBTIと、こういうジャーナリングの活用方法が向くかもしれない、という点を整理した。
1-1. I(内向型)とE(外向型)
I(内向型)
一人で考えをまとめたり、自分の内面を掘り下げる時間がエネルギーチャージになるタイプ。
ジャーナリングという「内面との対話」のプロセスが自然にフィットしやすい。
自分の考えを文章化することでさらに深い気づきを得やすく、思考を整理するのが好きな傾向が強い。
E(外向型)
一見「ジャーナリングは苦手そう」と思われがちだが、実際には「アウトプットの場」として活用すれば有効。
自分の行動・感情を客観的に見直す機会となり、発信型の情報整理にも使える。
Eタイプは他者とのコミュニケーションの中で自分の思考をまとめることが多いが、「書く」ことでじっくり内面と向き合う時間を持てるため、むしろ新鮮に感じる場合もある。
1-2. S(現実型)とN(直感型)
N(直感型)
アイデアや概念を扱うのが好きなタイプ。
ジャーナリングを通じてアイデアをどんどん広げたり深めたりするのが得意。
「未来の構想」「妄想的なプラン」などを自由に書き出すことに喜びを感じる人が多い。
S(感覚型)
現実的な事柄や具体的な情報を扱うのが得意。
日々の出来事や実績、タスクの記録などを詳細に書くのが好きな場合、ジャーナリングを「データ収集」「ログ」のように活用できる。
たとえばバレットジャーナルのような形でタスク管理を兼ねて行うなど、使い方次第で合う可能性が高い。
1-3. T(思考型)とF(感情型)
T(思考型)
自分の論理や分析をまとめる場としてジャーナリングが役立ちやすい。
考えを整理する過程で「書く行為」が思考をクリアにし、問題解決につながりやすい。
F(感情型)
感情の動きを大切にするタイプなので、「心のもやもやを書き出して整理する」行為に高い効果を感じやすい。
日記のような形で感情を表現する場を求めているなら、ジャーナリングは感情ケアに大きく貢献。
1-4. J(判断型)とP(知覚型)
J(判断型)
計画的・体系的に物事を進めるのが好きなので、ジャーナリングを「習慣化」しやすい。
「毎朝10分書く」「一日一ページを書く」などルーティン化を好む傾向がある。
P(知覚型)
自由さや柔軟性を好むタイプなので、「書きたくなったら書く」「思いついた時に書く」といったゆるいスタイルで続けやすい。
縛りのないクリエイティブな書き方をすると、飽きずに楽しめる。
2. StrengthsFinderとジャーナリングが向く人
自分は、内省、分析思考、収集心の強みを上位に保持していて、これがジャーナリングにかなり向いていると感じている。
内省で考えを深めるのが好きだし、書いた内容を分析思考で整理したり、気付きに変えていく、そして日々の記述が貯まっていくこと自体に喜びを感じる収集心を発揮することで継続している。
このように、自分の強みを活かしながら、組み合わせてジャーナリングに織り込めると、うまくいきやすいだろう。
特に親和性が高いと思われる強みは以下だ。
内省(Intellection)
自分の内面や考えに没頭するのが好き。
書くことで思考をさらに深掘りし、考えに磨きをかけるプロセスを好む。
分析思考(Analytical)
物事を論理的・客観的に検証するのが好き。
ジャーナルを通じてデータや事実を書き溜め、後から見返しながら分析するなど、思考整理に使いやすい。
収集心(Input)
あらゆる情報や経験を集めたがる性質がある。
日々の出来事やアイデアを「とりあえず書き留める」ことで知的欲求を満たしやすい。
ジャーナルを“情報の貯蔵庫”にしておくとワクワクして続けやすい。
学習欲(Learner)
新しい知識・スキルを学ぶ過程を楽しむタイプ。
ジャーナルに学習の進捗やアウトプットを記録し、日々の成長を振り返ることに喜びを感じやすい。
着想(Ideation)
独創的なアイデアや概念を生み出すのが得意。
ジャーナリングでアイデアを書き連ねていくことで発想をどんどん拡げるのを楽しめる。
戦略性(Strategic)
先を見通し、シナリオを組み立てるのが得意。
ジャーナルを使って「もし〇〇になったら」「こう動いたらどうなるか」と思考実験を重ね、将来設計を具現化しやすい。
目標志向(Achiever)
ゴールに向かってコツコツと前進するのが好き。
ジャーナルにタスクや進捗を記録し、達成感を可視化することでモチベーションを維持しやすい。
共感性(Empathy)
他人や自分の感情を深く感じ取るタイプ。
自分の感情や相手の感情を記録し、そこから学びを得たりケアに繋げたりできる。
3. まとめと活用のヒント
「向かないタイプ」はいないが、特に“はまりやすい”タイプがある
MBTIのI・N・T・Jなどは「考えを深める」ことが得意で、ジャーナリングを習慣化しやすいと言える。また、StrengthsFinderで「内省」「分析思考」「収集心」などを持っている人は、文字通り「書く・集める・考える」作業との相性が抜群だ。
E(外向型)や他の資質でも活用方法次第
一方で、Eタイプは「アウトプットの場」として捉えたり、気づいたことや行動のログを蓄積するツールとして使うと楽しめます。たとえば音声入力や動画で残す“ビジュアルジャーナリング”も一つの方法。
また、「人に見せることを前提としたジャーナリング」(SNSやブログ)にすることで、外向型の人でもモチベーションを高めやすくなる。
ストレングスファインダーの資質を掛け合わせる
たとえば「学習欲+収集心」の人なら、「学んだことをどんどん書き留める学習ログ」を続けると楽しい。「目標志向+分析思考」の人なら、毎日や週ごとに振り返り分析をしてPDCAを回すなど、より目標達成に向けてジャーナリングを活用できる。
ジャーナリングはどんなタイプの人でも、方法を工夫すれば大きな恩恵が得られる。ただ、MBTIやStrengthsFinderの資質を理解しておくと、自分の「強み」や「好みに合ったやり方」を見つけやすくなり、長続きしやすいのも事実。自分に合ったスタイルを取り入れながら、ぜひジャーナリングを楽しんでみていただきたい。
また、自分はこういう強みを持っているが、ジャーナリングに関して◯◯だ、という話があれば、ぜひ教えていただきたい。