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自分のことを知らなくたって、生きていけてはしまうけど

「自分のことは自分が一番よくわかっている」と言われることがある。
しかし、実際には、“どうなったら幸せなのか”“なぜ今の行動を取っているのか”“自分の本当の調子はいいのか悪いのか”など、すべてに即答できる人は多くないのではないだろうか。

実際、私自身もジャーナリングを何年も続けてきたが、いまだに「こんな感情もあったのか」「これは自分にとって大事なことだったんだ」と、新たな発見をすることがある。
人は常に変わり続けているので、1年前の“自分の姿”と今の自分が必ずしも同じとは限らない



自分のことを知らなくても生きてはいける

  • 人間の研究はまだ解明されていないことだらけ
    心や脳の仕組み、言語や身体のメカニズムなど、科学の進歩があっても未知の部分が大きい。

  • 知らなくても生きていくには問題ないように思える
    就活や転職の際、自己分析に悩む人は多いが、自己分析をせずとも日常は何とか回っている。
    結局、人類は「自分が何者か」を完全には理解しなくても、社会を営んできている。

しかし、それでも私たちは“自分のことをもっと知りたい”という欲求を持ちがちだ。
就活や転職で自分を見つめ直したり、自己啓発本を読み漁ったり、タイプ診断にのめり込んだり――こうした行動は、自分を把握することで生きやすくなる、自分のことをもっと知りたいという直感的な期待があるからではないだろうか。


なぜ「自分を知る」ことが嬉しいのか

  1. 自分とうまく付き合いやすくなる
    自分の好みや特性を理解すると、ストレスの原因を早めに察知したり、自分が幸せを感じやすい環境を意図的に作ったりしやすくなる。

  2. 日々をより充実させやすい
    「なぜこう感じるのか」「何を大切にしたいのか」が明確になると、行動に一貫性が生まれ、自己肯定感が高まりやすい。

  3. 前向きな選択がしやすくなる
    自分にとっての“嫌なこと”と“好きなこと”が整理されるため、やりたい方向へ進む判断が容易になる。


“自分はわかっている”ではなく、“まだわかっていない”という前提

  • 変化する自分
    人間は環境や経験によって常に少しずつ変化している。1年前の価値観や好みが今も変わらない保証はない。

  • 自分を知る行為は、一度きりで終わらない
    就活時に一度やった自己分析で完結させるのではなく、日々の生活を通じてアップデートし続ける必要がある。

  • 前提:自分のことを意外とわかっていない
    「自分を知り尽くしている」と思い込むより、「実はまだわかっていない部分が多い」と認めるほうが、発見のチャンスを逃さない。


ジャーナリングの有効性

ここで役立つのが、“自分と向き合う”手法として定評のあるジャーナリングだ。

  1. 頭の中を可視化する
    頭や心の中のモヤモヤを文字として書き出すことで、初めて「これが今の自分なんだ」と自覚できる。

  2. 自己理解が深まるプロセス

    • 自分の思考・感情を言語化

    • 書かれた内容を見て「そうか、自分はこんなことを感じていたのか」と再認識

    • 過去のノートを振り返り、「以前は違った考え方をしていたのに、いまはこう変わったんだな」と成長や変化を実感

  3. 継続が大事
    “自分を知る”のは一度で終わるものではなく、日々書くことで少しずつピースが埋まっていく。
    時々振り返ることで、今の自分と過去の自分を比較し、新たな発見をすることも多い。


まとめ:自分を知る喜び、日々の充実へ

  • 自分のことをよくわかっていないままでも生きてはいける
    だが、自分を理解することで得られる充実感や心の安定は大きい。

  • “まだわかっていない”と認める姿勢が大切
    そこから日々を通じて自分と向き合えば、新しい発見や成長を繰り返していける。

  • ジャーナリングはその最強のツール
    書くほどに自己理解が進み、“自分をよりうまく扱えるようになる”感覚を得やすくなる。

結局、自分のことを知らないままでも生きてはいける。
しかし、“自分を知る”という行為は人間にとって大きな喜びや活力をもたらす行為でもある。
ジャーナリングを通して、「実は知らなかった自分」との出会いを増やし、より充実した日々を築いていってはいかがだろうか。

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