映画感想 : 「ピアノ・レッスン」
生に向かう醜さと死に向かう華麗さの対比が美しい映画
美しい映画だった。
エイダの容姿、ピアノの音色、砂浜、エイダの指と指づかい、沈み行く中でも決然としたエイダの顔、沈黙を貫くエイダの身振りや表情は綺麗であり、
男たちや現地民の容姿、ピアノそれ自体の外観、泥道、切断されたエイダの指から雨の中ほと走る血と指の欠けた右手、やはり生きようと海中で改めて決意し水上に浮上しようと潜ろうとするエイダの表情、最後に発話の練習をするエイダの声にならないような声は醜かった。
綺麗なものは「死」