私がイチバン知っていた?
こんにちは。
昨日、「私がイチバン知っている?」を書いた、その私です。
それから、しばらくしてのこと。
私は相変わらず繁華街の片隅で、鳴かず飛ばずの店をやっている。
しかも最近は、店ばかりでなく私自身も絶不調に見舞われている。
こんな私の話は横に置いて…。
再びその東京に本社を構える、その彼と話す機会があった。
・・・・・・・
なぜだろう?
何故ゆえに彼と話す機会を得たか?は、忘れた。
しかしその時の彼の会話は、導入からスゴかった。
口を開いた途端、あぁ〜田舎はダメだ!
地方の〝支店〟と言っていたはずが…いきなり〝田舎〟になっていた。
格下げ感が半端ない。
へぇそぉなの?
ウケるって言ってたじゃん!
地域の人が待ちに待った東京本社の〝支店〟じゃん!
あれ聞いてさぁ、そうか!そういう方法があったか🌟って、思ったんだよ〜。
資金に余裕があって羨ましかったよ。と、私は言った。
順調だよねぇ〜と、振ってみた。
しかし、彼はダメ話を続けた。
私はと言うと、一つ一つが地方アルアルで、驚きもしなかった。
だからと言って、同調もしなかった。
むしろ、何でもござれ!の構えで始めるものだ…くらいに感じながら聞いた。
私も自分の店を開けてみてから、初めて解ったことだけど…。
・・・・・・・・・
ところでさ、よくもまぁあんな在郷に、東京の有名店が出店したもんだって ビックリしたんだけどね。と、話を違う方向に向けた。
そうなのだ。
なかなかに地方色の強いエリアに有名店が出店したことがあったのだ。
あぁ、あれなぁ〜。と、話に乗ってきた。
当然、彼もかなりの興味があったらしい。
直営だったのかねぇ…フランチャイズだったのかねぇ〜。
お互いが知らないこと、思ったことを口にした。
結局、何がどうしてかなぁ〜わからないな。
でも、3年くらいで閉めちゃったよね。
さぁどうだったかな?
まぁ建屋の契約とかあるからなぁ。
まぁ3年くらいが目安ってところだよな。
お互い、有名店の地方出店と撤退の件で盛り上がった。
・・・・・・・・
で、〝支店〟のドコがダメなの?と、聞いてみた。
すると、購入傾向やら単価やら、次から次へとアルアル話が飛び出した。
・・・・・・・・
私は、日々の暮らしに必要など全く無くても「わが街に東京の店がある」が、住民のステータスになったりモチベーションになったりするんだよ。と、心の中で呟いていた。
だから、この町で〝支店〟を根付かせたいなら10年くらいの年月が要るよ。
それくらいの覚悟が要るよ。と、言いたかったけど言えなかった。
ただ単に、住民の思いを想像で代弁したに過ぎない。
私自身が出来なかったことを、いったいどの口で言えるのか?
況してや長年ネット通販を手掛けて来た彼に、とても言えなかった。
ネット通販は、インターネットの中に店を「開店」することだから。
画面の中では激しい競争が繰り広げられている。
その中で継続し勝ち残る大変さは、嫌と言うほど承知しているはずだ。
昨日今日の〝ポッと出〟ではない。
先駆者なのだから。
・・・・・・・・
結局、少しは私に参考になる話が聞けても良さそうなのに…
本当に残念なことに、いゃ呆れるほどに、全く参考にならない内容を延々と聞かされた。
・・・・・・・・
その〝支店〟は、これからどうするの?
私には関係ない話だけど、意地悪く聞いてみた。
すると…客層の違うエリアへ移転するような返事が来た。
・・・・・・・
どのような決断であれ、経営者の最終判断だ。
この判断によって、今後、吉と出ようが凶と出ようが…だ。
経営者は孤独だ。
・・・・・・・
私がイチバン知っている?いゃ〝知っていた〟のかも知れない。
彼と再会したことで「経験に勝るものはない」を実感した。
しかしこの経験は、自店の経営に反映されるのか…?
残念乍ら「否」である。
何故なら、これら私の経験は失敗を回避する経験に過ぎなかったと思う。
これらは成功へ導くための経験ではなかった。
・・・・・・・
偶然の再会を機に、これからは、彼の〝支店ビジネス〟が成功し、繁栄して行く様子を見守りたいと思っている。
・・・・・・・
今日は、ia19200102さんの画をお借りしました。
ありがとうございました。
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