〝ねばり負け〟ても惜しくない本気の会話と、これから。
「粘り勝ち」という言葉は聞くけれど…。
今日は〝ねばり負け〟を認めた話。
勝ち負けの話では ないのだけれど。
・・・・・・・・
こんにちは。
Bitteの焼き手兼店主です。
先日の「とあるお客様との会話」について。
それは、話が長引けば長引くほどに、すっかり根比べの様相と化しました。
最初、何か言いた気な表情から、苦情かしら?と思いました。
が、その物腰の柔らかさから、そのようではありません。
・・・・・・・・
最初は〝普通〟に世間話から始まりました。
まぁ〝普通〟にと言っても、お買い物を済まされたら、ささっとお帰りになる方が圧倒的な訳ですが、この方は何となく年齢的に話題が共通するような、そして話題が豊富な雰囲気がしました。
会話は徐々に、世間話から当店の商品について移って行きます。
ショーケースに並ぶ商品すべてについて、当然のことながら説明できます。
あれこれ…。
あれこれ…。
・・・・・・・・
長い時間が経ちました。
ふと、会話が菓子から離れていることに気づきました。
菓子から、経営の話に遷移し、それからパンに及び…。
パンに関する話題は、どちらかと言えば言葉足らずな私にとって、とてもストレスのかかる内容が続きました。
時々、経営についてを絡ませながら…です。
この方、いったい何者??
・・・・・・・・
すっかり針の筵状態。
私の店のハズなのにココから逃げ出したい!!
・・・・・・・・
書くことについては延々と詰まらない内容を書くことが出来ても、対面で話すとなると言葉が詰まります。
こんな情けなさを露呈しながら長く苦しい時間が過ぎました。
・・・・・・・・
それからこの長い会話は、徐々に苦情に近い感情を帯びた口調に変わり、怪しい方向へと向かったのです。
私にも少なからず考えがありました。
けっして反論ではなく、考えを誤解なく伝えたい思いを持って話します。
が、お客様の思いもまた強く、それぞれの「思い」が交錯するのでした。
は〜疲れる。
・・・・・・・・
そして会話の終わりは、ど〜してココでオチが着くの??
あれれ〜?!
想像だにしない展開で終止符が打たれたのでした。
〝ねばり負け〟してしまった…。
・・・・・・・・
勘鈍の私が、振り返って思うこと。
時間の流れが長く苦しく感じたのは、この方の本音を聞かされた気がしたから。
他人様の好みや本音を聞かされることなど、通りすがりの小売商売には滅多にないことなのです。
針の筵の状況で、ココから逃げ出したい心境に駆られたのは、この方が放つ一言一言が、私の耳に痛い内容だったから。
親や身内だって言わない、だぁ〜れも決して忠言してくれない内容だったから。
・・・・・・・
苦しんだ後はキラキラと光輝く景色が見えるだろうか?
あるいは…。
そんなこと、誰も知らない。
ただ一つ言えるのは、この方に〝ねばり負け〟ても惜しくはない。
そう本気で思える会話でした。
真摯に受け止めて、店に反映させたいです。
↓↓ もまた 思いを綴った内容です。
今日は〝粘り〟なら天下一品!の納豆の大画面を uranus_xii_jp さんよりお借りしました。
ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?